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真木よう子 世界に認められ「やっとこれで涙を流せる」
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トロフィーを前に笑顔で話す真木よう子(左は大西信満)
Photo By スポニチ |
第35回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門で審査員特別賞を受賞した「さよなら渓谷」(公開中)の主演・真木よう子(30)と大西信満(37)、大森立嗣監督(42)が2日帰国し、都内で会見した。
午前11時の便で成田空港に到着し、会見場に直行。真木は授賞式直後の6月30日未明(日本時間)に母に電話したといい「ずっと応援してくれていたので。泣きながら喜んでくれた。うれしかった」と笑顔で話した。現地での受賞後会見では自身も涙を流しており、当時の心境を「賞を頂き、やっとこれで涙を流せると思った」と振り返った。先月22日、初日舞台あいさつで原作者の吉田修一氏から感謝の手紙を贈られた。「泣きそうでしたが、まだ何の結果も出ていないし我慢していた」と、ようやく流した安どの涙だったと明かした。
7年ぶりの単独主演。レイプ事件の被害者役だが、大西演じる加害者と暮らす複雑な設定。愛憎入り乱れる演技は自身への影響も大きく、苦しんだ。それだけに「受賞は国境を超えて共感していただけたということ。うれしい」。大西も「スキャンダラスな面だけでなく、人間ドラマが評価された」と喜んだ。
モスクワ国際映画祭は、カンヌなどに次ぐ世界的な映画祭の一つ。審査員特別賞は、1965年「手をつなぐ子等」(監督羽仁進)以来48年ぶり。グランプリに次ぐ評価で、英語の呼称は“銀賞”とされる。真木は5月のカンヌに出品された出演作「そして父になる」(監督是枝裕和)が審査員賞を受賞しており、こちらは作品部門3番目の“銅賞”。連続受賞に「当たり前のことではないです。おごるな!と自分に言い聞かせてます。でも凄く光栄で名誉なこと。日本でも、どんな作品でも、演技する上で自信をもらいました」と海外進出への意欲ものぞかせた。
[ 2013年7月3日 06:00 ]
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