Apple%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7iWatch%E3%82%92%E5%95%86%E6%A8%99%E7%99%BB%E9%8C%B2%20%E2%80%95%20%E5%86%B7%E9%9D%99%E3%81%AB%E3%80%81%E5%BE%85%E3%81%A1%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%82%88

Apple、日本でiWatchを商標登録 ― 冷静に、待ち続けよ

憶測の渦はおさまらない。Bloombergの報道によると、AppleはiWatchの商標を ― また ― 登録した。今回の申請先は日本で、対象範囲はハンドヘルドコンピューターおよび腕時計デバイスで、日本の特許庁には6月3日に申請されていたが、先週初めて公表された。これはロシアの新聞で、先月同社がロシアでiWatchの商品登録を申請したと報道されたのに続くものだ。

では、Appleがこれを作っているのは間違いない、そうだろうか? かもしれないが、私の意見は噂製品に終る方に傾いている。大手家電メーカーが未来の商品名を商標登録することは日常茶飯事だ ― 計画のはるか先にあったり、PowerPointのプレゼンだけに存在する商品のことだ。一方、もしAppleが実際スマートウォッチを発売するとしたら、そのタイミングは〈いつでも〉いい。

テク系メディアは今のAppleについて、喉から手がでるほどブレークスルー製品が欲しい会社と書き立てているが、Tim CookのAppleがJobsの脚本から大きく離脱しているのでない限り、この会社はiWatchに関して〈待ち〉の姿勢を取り続けるだろう。クパチーノは優れたイノベーターとしてよく知られており、後から見ればいつもその通りかもしれないが、Appleのイノベーションの定義は、〈初〉であることの方が稀だ。

iPodは最初のMP3プレーヤーではなかったが、1.8インチのハードディスクを初めて活用したことが決定的だった(「ポケットの中に1000曲」)。iPhoneは最初のタッチ式スマートフォンではなかったが、静電容量方式とフィンガーフレンドリーなUIを採用し、購入と同時にデータ通信を可能にしたことが〈決定的〉だった。同様に、iPadはあらゆる意味で最初のタブレットコンピューターではなかったが、どう成功したかは誰もが知っている。この会社は、「ノー」と言える能力を拠りどころに後発製品を作ってきた。

少なくとも「まだ」と言える能力によって。

Apple CEOの最近の発言にヒントがある。D11カンファレンスでCookは、Appleがスマートウォッチや他のウェアラブル技術を手がけている可能性について語った。「眼鏡も腕時計も着けたことのない若者にが着けたくなるようなものは存在しない。少なくとも私は見たことがない」

もちろん「私は見たことがない」とは、Appleの数あるライバルからまだ市場に出ていないという意味かもしれない(PebbleやSonyその他大勢の会社には失礼)。あるいは、CookはまだAppleの研究開発部門で作られているのを〈見たことがない〉のかもしれない。一つ私が確信しているのは、Appleはテクノロジーの弱点 ― スマートウォッチのバッテリー寿命やUIに留まらない ― が克服されない限りiWatchの出荷を認めないだろうということだ。それにはまだしばらく時間がかかるかもしれない。

Appleファンボーイ諸君、冷静に、待ち続けよ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

Tags: ,
blog comments powered by Disqus

コメント