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【サッカー】

スペインついに負けた 公式戦無敗記録29でストップ

2013年7月2日 紙面から

◇コンフェデ杯<決勝> ブラジル3−0スペイン

 無敗記録がついに止まった。リオデジャネイロで30日に行われた決勝で、前回ワールドカップ(W杯)王者のスペインが開催国のブラジルに0−3と完敗。2010年からの公式戦連続無敗記録が29試合で止まった。サルバドルでの3位決定戦は、イタリアがウルグアイを2−2からのPK戦を制した。

 悪い予感がしたのか、背後のMFシャビが右手で目を覆う。その直後、「自信があった。GKが動くのをギリギリまで待ち、コースを調整した」というDFセルヒオラモスの狙いすましたキックは左ポストをかすめ、枠を外れた。0−3で迎えた後半10分だ。反撃ののろしとなるはずだったPKが失敗した。これが、何もかもうまくいかなかったこの日のスペインを象徴していた。

 欧州選手権、W杯、欧州選手権と史上初のメジャー大会3連覇を成し遂げ、公式戦の無敗記録は世界新記録の29戦を数えていた。地元ブラジルのメディアも含め、大方の予想はそろってスペイン有利。だが、ふたを開けてみれば、パワーとスピードで上回るブラジルの厳しいプレスに終始圧倒され、自慢のパスサッカーが完全に沈黙。これまで4試合1失点と堅守を誇ってきた守備陣も大崩れし、3失点を献上した末にDFピケは一発退場となった。

 「何もかもがうまくいかない日もある。今日は開始1分からそうだった。いつかは負ける日が来る。俺たちはロボットじゃないんだ」と諦め気味に話したのはセルヒオラモス。デルボスケ監督も「相手が上回っていたのは事実なので言い訳はしたくない。ブラジルは1プレーごとにわれわれが持っている以上のエネルギーをぶつけてきた」と険しい表情で完敗を認めた。まさかの大敗でコンフェデ初制覇を逃したものの、あくまでも本番は現代表の集大成と位置づける来年のW杯だ。「W杯で待ち受けているものを知る良い経験になった」とはGKカシリャス。この日の屈辱を胸に、来年スペインは「打倒ブラジル」という目標を掲げて再びこの地に立つはずだ。 (工藤拓)

 

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