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【サッカー】

ブラジルがコンフェデ3連覇 ネイマールがMVP

2013年7月2日 紙面から

◇コンフェデ杯<決勝> ブラジル3−0スペイン

 コンフェデ取材班▼ペン=松岡祐司、藤原清美、工藤拓

 リオデジャネイロで30日に決勝が行われ、開催国のブラジルが、前回2010年のワールドカップ(W杯)王者スペインに3−0で快勝。3大会連続4度目の優勝を果たした。大会最優秀選手は4得点を挙げたブラジルのネイマールが選ばれた。 

 試合終了の笛が鳴った瞬間、地元スタジアムは歓喜に包まれた。選手たちは互いに抱き合い、ベンチでも抱擁の連続。スタンドでは「チャンピオンが帰ってきた、チャンピオンが帰ってきた」という勝利の雄たけびが繰り返された。

 サッカーファン待望の一戦だったが、結果はブラジルの完勝だった。先制点は立ち上がりの前半2分。FWフレジが倒れながらも右足でシュートをたたき込むと、サポーターは総立ちとなった。その後はブラジルの選手がボールを持つ度に後押しの大歓声。選手もこれに乗って勢いづき、王者スペインを飲み込んだ。

 勝利を決定付けたのはやはりこの人、大会MVPに選ばれたFWネイマールだった。1−0で折り返すかと思われた前半終了間際に圧巻のスーパーゴール。左サイドでパスを受けると左足を振り抜き、意表を突いたニアサイドへの一撃でぶち込んだ。エースはスタンドまでダッシュし、サポーターの中に飛び込んで喜びを分かち合った。

 このゴールでスペインを意気消沈させた「カナリア軍団」は、相手が立ち直れないままでいる中、後半開始早々の2分にフレジがとどめを刺した。

 ネイマールは試合後、勝利のサンバにしばし酔いしれたが、すぐに気持ちを切り替えた。「素晴らしい大会にできたし、偉大な勝利で締めくくれた。しかし、地に足をつけなければならない。今回の優勝は僕らが正しい道を歩んでいることを証明しただけだよ。目標はあくまでも来年のW杯優勝さ」と冷静に話した。スコラリ監督も同様に、「今大会の対戦相手だけではなく、すべての強豪国と肩を並べる必要がある。その力を身につけるために、これからの1年を戦っていかなければならない」と前を向いた。

 圧倒的な力を見せつけた「王国」だが、立ち止まっている余裕はない。世界一の座を奪還するその日まで、ネイマールと仲間たちは走り続ける。 (藤原清美)

 

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