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【大リーグ】

デービス、メジャー最速30号 三冠王&MVP本命に浮上

2013年7月1日 紙面から

◇オリオールズ11−3ヤンキース

 “クラッシュ”の愛称そのもののモンスターイヤーとなってきた。オリオールズのクリス・デービス一塁手(27)は29日(日本時間30日)、地元ボルティモアでのヤンキース戦で1回に29号3ラン、6回に30号2ランを放ち、5打点と爆発。6月中の30本塁打到達は球団新記録で、ベーブ・ルース(ヤンキース)とケン・グリフィーJr.(マリナーズ)に次ぐア・リーグ史上3人目の快挙となった。試合も主砲の活躍で11−3で快勝。30日(同7月1日)は3連勝スイープを狙い、ヤ軍先発の黒田博樹投手(38)を迎え撃つ。

 本拠地オリオールパークで今季2番目の大入り満員となった4万6607人観衆が、白球を“クラッシュ”する打球音に聞きほれた。まずは1回。高めのカーブを流し打ち、中堅左の自軍ブルペンに29号3ランをたたき込むと、6回もカーブを右翼席へ。打った瞬間にそれと分かる当たりに右翼イチローは歩いて打球を見上げるしかなく、デービスは何事もなかったかのような無表情でベースを一周した。

 「本塁打を狙って打席に入っているわけじゃない。ただ好球にいいスイングをしようとしているだけだ」。米複数メディアによれば、デービスは涼しい顔で語った。6月中の30号到達は球団史上初で、1928、30年のルースと94、98年のグリフィーに次ぐリーグ史上3人目。メジャーでも史上8人目の快挙だ。

 今季はミゲル・カブレラ(タイガース)が狙う前人未到の「2年連続三冠王&シーズンMVP」をアーチ部門で阻止する有力候補と目されていたが、気付けば30号はリーグ2位のカブレラと6本差。打率3割3分3厘はリーグ2位、79打点もカブレラの81打点に次ぐ同2位で、三冠王とMVPを「阻止」するどころか、「本命」に躍り出て異次元のマッチレースを繰り広げている。

 「カブレラは現役最高どころか歴代最高かもしれない大打者。三冠王なんて考えたこともないよ」。デービスは謙遜しつつも「目標はシーズンMVP。自分もチームも素晴らしいシーズンを送ったという証しだからね」と闘志をのぞかせた。

 高卒時にドラフト50巡目の低評価で指名したヤ軍を相手に、きょう30日は3連勝スイープを狙う。「デービス相手に失投は許されない」とヤ軍のジラルディ監督。相手先発は黒田博樹。希代の大砲に成長したメジャー6年目と、“炎の右腕”の対決は見逃せない。

 

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