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【大リーグ】ダルビッシュ、8戦ぶり白星 直球系72%で復活2013年7月2日 紙面から ◇レンジャーズ3−2レッズ【アーリントン(米テキサス州)大城和美】レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)は6月30日(日本時間7月1日)、地元でのレッズ戦で8奪三振など6イニング2/3を4安打無失点に抑え、1カ月半ぶりの今季8勝目(3敗)を挙げた。最速97マイル(約156キロ)を計時した直球系の球を大幅に増やす“スタイルチェンジ”で強打レッズ打線を翻弄(ほんろう)。これで今季151奪三振はだんとつの両リーグ通じて1位で、2年連続の球宴選出もはっきりと見えてきた。試合は3−2で接戦を制したレンジャーズがア・リーグ西地区首位を守った。 耳障りな周囲の雑音を、レッズ打線とともに力でねじ伏せた。117球中、実に72%の84球が直球系(直球、ツーシーム、カットボール)。今季はこれまで約50%だったことを考えれば、劇的な変化だった。 その理由を聞かれたダルビッシュは、冗談めかして「単純に周りがうるさかったので」と笑った。というのも、米メディアが再三、「変化球に頼りすぎている」と報じていたからだ。前回登板後も、この話題を振られたダルビッシュは「試合は壊していないから、球種の割合はこのままでいいでしょ」と、いら立ちをあらわにしていた。 この日は球種の割合を変えたというよりも、手応えがあったため、直球主体で組み立てた。1回から24球中16球が直球系。3回2死一、三塁は154キロ直球で空振り三振、6回1死一、三塁はカットボールで一ゴロ併殺と、ともに直球系でピンチを乗り切った。 「(直球が)すごく良かったし、力もあった」とダルビッシュが語れば、ソト捕手も「直球が本当に良かったから、変化球も生きた」。無安打、1三振に抑えられたレッズの秋信守も「やっぱり、投手は速球を投げなきゃね」と評した。 2年連続の球宴もグッと引き寄せた。何よりも“投手の華”とされる奪三振151は両リーグトップ。被打率1割9分はリーグ2位、防御率2・78も同5位に浮上した。昨年は大リーグ公式サイトの「最後の投票」で“滑り込み当選”したが、今季は監督推薦で選出される可能性が十分だ。 とはいえ、何よりもうれしかったのは、1カ月半ぶりの白星だった。「僕が投げている試合でチームがずっと勝っていなかったので、先発投手としては、それがやっぱり一番うれしくない。チームを勝たせることができて良かった」。勝てずにモヤモヤしていた心の“梅雨”は明けた。晴れ晴れとした気持ちで後半戦突入の7月を迎える。 PR情報
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