ライフ【生活保護を問う】30年後の日本を先取り「西成ドリーム」…“日雇い労働者”の街から“超高齢・超保護化社会”に変貌「介護バブル」沸騰+(3/3ページ)(2013.7.2 07:00

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【生活保護を問う】
30年後の日本を先取り「西成ドリーム」…“日雇い労働者”の街から“超高齢・超保護化社会”に変貌「介護バブル」沸騰

2013.7.2 07:00 (3/3ページ)
大阪・西成で沸騰する「介護バブル」。これは「西成ドリーム」なのか

大阪・西成で沸騰する「介護バブル」。これは「西成ドリーム」なのか

 必然的に医療、介護費は膨張する。昨年度の生活保護予算は3・7兆円だったが、単純推計では平成32(2020)年度に4・6兆円、37(2025)年度には5・2兆円に達するといわれる。

 総合研究開発機構のリポートによると、就職氷河期に急増した非正規雇用の労働者のうち、老後に生活保護が必要になる人は77万4千人、それに伴う追加的な財政負担は累計で約20兆円になるという。このリポートが出されたのはリーマン・ショック前の20年4月。現状はもっと深刻だ。

 安倍晋三政権が今月14日に閣議決定した「骨太の方針」では、生活保護について「支援の在り方(加算制度や各種扶助の給付水準)を速やかに検討し、見直す。不適正・非効率な給付を是正する」と記された。設計を根本的に改めない限り、生活保護そのものが破綻しかねない抜き差しならない状況が迫っている。

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 介護扶助受給者数と介護扶助費の変化

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