【ワシントン聯合ニュース】衝突事故が発生した際にエアバッグが作動しなかったとして、米地裁が韓国の現代自動車に1400万ドル(約13億9600万円)の賠償命令を下した。現地メディアが1日、伝えた。
バージニア州に暮らすダンカン氏は2010年に現代自のクーペ「ティブロン」を運転中、道路脇の木と衝突したが、エアパックが作動せず、深刻な外傷性脳損傷を負ったとして訴訟を起こした。
ダンカン氏側の弁護士は、エアバッグのセンサーが誤った位置に装着され、エアバッグが作動しなかったと指摘し、現代自もこうした危険性を認識していたと主張した。
当時は陪審員らの間で意見が割れ、結論を下せなかったが、先月17日に始まった訴訟で陪審員らは原告の主張を認めた。
ダンカン氏側の弁護士は「私の顧客はもちろん、一般人の安全にとって重要な勝利。今回の訴訟を機に、自動車メーカーが安全な車を生産できれば幸いだ」とコメントした。
一方、現代自は判決に不服を申し立て控訴する方針を示した。エアバッグは連邦安全標準を満たしており、十分なテストを経たと主張した。