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豪中銀、政策金利を据え置き:識者はこうみる

2013年 07月 2日 15:07 JST
 
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[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを2.75%に据え置くことを決定した。

ただ、一段の緩和余地がある可能性に言及した。市場関係者の見方は以下の通り。

●緩和的なバイアス維持、今後は指標次第=NAB

<ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のシニアエコノミスト、DAVID DE GARIS氏>

緩和的なバイアスを維持した。見通しに大きな変化はないようだ。鉱山投資のブームの段階がもう過ぎたかもしれないと感じていることへの示唆はある。金利を変更しておらず、急いでいないようだ。ここからは全て指標次第。

依然として一段の(利下げ)変更の可能性があるものの、今は明らかにその段階ではない。年末の前だとは思うが、その後かもしれない。ただ指標の動向を見極めるだけだ。

●今後の決定では豪ドルが主要なファクターに=セントジョージ銀行

<セントジョージ銀行のエコノミスト、JANU CHAN氏>

豪中銀は明らかに緩和バイアスを残しており、私は豪ドルをめぐるコメントにかなり関心を寄せた。

私はそれが豪中銀の今後の決定における主要なファクターになると考えている。豪中銀が豪ドルの一段安を望んでいることを示すものだと考えている。

ただ、豪ドルが唯一のファクターではなく、豪中銀は内需や外部環境も考慮すると思う。そのため、豪中銀が再度の緩和に乗り出さないとみられる真に明確な豪ドルの水準はない。

●8月の利下げを予想=RBCキャピタル

<RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、マイケル・ターナー氏>

中銀は利下げするかもしれないと予想していたが、政策会合が近づくにつれ、その可能性は低いとの見方に変わっていった。引き続き利下げを予想しているが、その場合は8月になるだろう。

米ドルに対して90セントを超える豪ドル相場は高水準とみられており、中銀は豪ドルは依然高水準と指摘した。豪ドルが対米ドルで85セントになれば、中銀は為替相場が交易条件と一致する水準に豪ドル相場が下げたと認識し始めるだろう。

 

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