4月22日 「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち
2月15日、「女性専用車両」に反対する有志(男性)が、寝台特急「あけぼの」の「レディースゴロンとシート」、いわゆる「女性専用車両」に乗車しようとしたところ、JR東の職員が人間バリケードをつくり、乗車拒否をした事件は、すでに、報じられた通りです(注:「憲法を蔑ろにするJR東」2月17日)。そこで、有志(マスターさん、N.K.さん、WindowsNTさん)が4月22日、再度、「あけぼの」の乗車しようとしたところ、今度は、不意をつかれたのか、JR東の関係者は誰も居らず、簡単に、乗車できました。私・ドクター差別とEさんは、乗車せず、見送りに来たのですが、仲間が乗車できてホッとしました。
「心が女性」の男性は乗れないのか?
しかし、事は、それだけでは済みませんでした。男性(に見える人)が乗っていることを目視した車掌が、直ちに、司令室に通報、しばらくして、続々と、駅員、社員がやってきました。そして、誰が呼んだのかわかりませんが、鉄道警察隊の警察官が3〜4人、その後、「組織犯罪対策課」という腕章をした私服のおまわりさんまでやってきました。
何とも仰々しい有様ですが、私らは、非合法なことは何もやっていない、仲間は切符を買って乗車しているのですから、警察が来ようが、何の関係もありません。JR東が一旦、乗ってしまった乗客を腕ずくで降ろそうとすれば、それこそ、逆に、「強要罪」や「暴行罪」に問われかねませんから、JR東としては、「お願い」をするしかなかったのでしょう、仲間に執拗に「お願い」を繰り返しました。しかし、仲間が、そんな「お願い」、承知するはずがありません。
私は、車外で、駅員らに、「女性専用車両に『乗れない』と言うのなら、その根拠を示せ。本当に、『女性専用』なら、憲法違反、法律違反になる」と言うと、「会社がやっていること、憲法、法律は関係ない。」などと法治国家を否定するような発言をしました。しかも、駅員らしからぬ暴言を吐いたり、屁理屈を並べ立てたり、利用客を利用客と思わない態度にあきれ果てました。
発車時刻を過ぎても、「あけぼの」は発車する様子がありません。私は、再三再四、「あけぼの」を走らせろ、(私らの)仲間の説得を続けるにしろ、とにかく、「あけぼの」を出せ、と言い続けましたが、何の反応もありません。背広組の2人がどこかと連絡を取り合って、駅員らに指示をしていましたが、一旦、発車しそうになるも、また、フリダシに戻る、といった感じで、なかなか発車しません。
電車が遅延し、マスターは仕事の関係で下車 午後9時15分上野発が、この時刻にやっと発車した
と言うことで、何と、定刻よりも、1時間12分遅れで、「あけぼの」は仲間を乗せて無事、発車しました。その間、事情を知らない一般乗客は、私らが遅延させている、と思い込み、「じじい、死ね」とか、「殺すぞ」などと、私らを恫喝しました。これって、「脅迫罪」にあたらないのでしょうかね?
と言うか、一般人がアレコレ言うのならまだしも、駅員が、私らに対して「コイツ」呼ばわりしたり、あるいは、「この野郎!」などと言いつつ、今にも殴りかかろうとしたのは、あきれてものが言えません。JR東は一体、どんな社員教育をしているのでしょうか? これが、利用客に対する態度なのでしょうか?
そのなかで、唯一、感心したのは、助役が、「遅延は私の責任です。私がボタンを押せば、発車します。それをしなかったから、遅延しました」などと言ったことです。この助役、たぶん、上(東京支社か、本社かわからないが)との調整で、安易に、自分の判断は下せなかったはずです。にもかかわらず、自分に「非」がある、と言ったのは、「敵(?)ながら天晴れ」と思いました。
要するに、上(本社)がしっかりしないから、現場が苦労するのです。本社が、私(ら)が提言しているように、「男性専用車両」を設けるか、あるいは、第三者に車両を貸し出し「女性専用車両」(貸切車両)にすれば、何の問題もないのです。そういう(大所高所からの)判断ができない人間が上にいると、結局、苦労するのは現場の人間なのです。
なお、この模様を録音した動画をアップしました。
●YouTube
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その1
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その2
●ニコニコ動画
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その1
「あけぼの」送り出して「YKK」の勝ち その2
仲間を見送った後、私らは、マスターさんが切符の払い戻しを受けるため販売窓口に行く、というので、同行しました。そこで、マスターさんが、係員に運送約款(=営業規則)や鉄道営業法を調べさせ、「女性専用車両」を実施する根拠を問い質しましたが、(明解な)答えは返ってきませんでした。前述の助役が、「これ以上は、ここではわかりませんので、本社の方でお願いできますでしょうか?」などと言うので、後日、本社に出向く、ということで納得し、帰ることにしました。
しかし、何やかやで時間を食い、東横線の終電に間に合うかどうか、という時間になってしまいました。Eさんも同じ方向なので、とにかく、(終電がなければ、渋谷で夜明かしをする予定で)渋谷に向かいました。幸い、終電1つ前の電車に間に合い、それが何と「急行」、早速、「女性専用車」に乗り込み、「任意確認乗車」を行いました。
すると、大混雑、しかも、私らのほかに、(1つのドア付近だけで)4〜5人、男性が乗っていました。(痴漢)冤罪をかけられないように注意しながら、粛々と乗車しました。と言うか、先ほどのバトルの後なので、一般の「女性専用車両」への乗車は、大したことに思えなくなりました(注:と言っても、「女性専用車両」内は、「一種の戦場」なので、油断はしないが)。
私は、東横線一本なのでいいのですが、Eさんは、「横浜乗換え」で、もう、帰れません。これも、「あけぼの」が遅延したおかげです。私は、まず、(雨がパラついてきたので)街宣カートを家に置きに戻り(注:そうそう、当日は秋葉原で街宣をしたのだが、それはもう、「遠い過去」といった感じ)、その後、ファミレスで朝までEさんに付き合うことにしました。いろいろ話をしていると、アッという間に(午前)5時になり、Eさんを駅まで見送り、帰宅しました。今日(23日)は夕方から、「差別ネットワーク」の総会&ミーティングがある日です。早く寝て、体調を整えねばなりません。
同志の皆さん、お疲れ様でした。
なお、マスターさんのブログ「マスターの部屋」では、車内の模様についての詳しい記事(http://blogs.yahoo.co.jp/biomass1620energy/63128401.html)が掲載されていますので、是非、ご覧ください。
また、実際、乗車したWindowsNTさんが、車内の模様を録音した動画をアップされましたので、ご紹介します。
●YouTube
寝台特急あけぼのに任意確認乗車 ①
寝台特急あけぼのに任意確認乗車 ②
|
コメント(20) ※投稿されたコメントはブログ開設者の承認後に公開されます。