2日の東京外国為替市場で、円相場は5日続落。17時時点では前日の同時点に比べ5銭の円安・ドル高の1ドル=99円64~67銭近辺で推移している。午後の東京株式市場で日経平均株価が上げ足を速めた。投資家心理が改善するとの見方から、低リスク資産とされる円を売る動きが広がった。
朝方は前日に発表された米経済指標が市場予想を上回り、米景気の回復期待を意識した円売り・ドル買いが先行した。ただ、輸出企業が円買いに動き、10時前に一時は99円51銭近辺の円高・ドル安水準まで買い進まれた。
欧州勢の参加が増える日本時間夕方の時間帯に再び円売り・ドル買いが加速。一時は1ドル=99円91銭近辺と6月5日以来、約1カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。節目の100円に近づくと下値は堅かった。
9~17時時点の値幅は40銭程度だった。
円は対ユーロで4日続落。17時時点では同18銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=130円11~14銭近辺で推移している。日米の株式相場の上昇で投資家心理が改善し、対ドルの円売りの動きがユーロにも波及した。日本時間夕方の時間帯には一時130円63銭近辺の円安・ユーロ高水準を付けた。
ユーロは対ドルで上昇。17時時点は同0.0008ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3054~58ドル近辺で推移している。
円は対オーストラリア(豪)ドルでも下落。17時時点では1豪ドル=91円53~56銭近辺と同32銭の豪ドル高・円安水準だった。豪準備銀行(中央銀行)が日本時間13時半に政策金利を2カ月連続の据え置きで発表。スティーブンス総裁が理事会後の声明文で「豪ドルは依然として高い水準にある」などと言及したため、豪ドル売りを誘い、円が下げ渋る場面もあった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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