HONDA TODAYメンテナンス その6 オートチョーク交換
タイトル通り、ここでも書いてたように TODAY の オートチョークを交換しました。
最近の方はチョークって何って方もいらっしゃるかもしれないので、例によって、一応書いておきます。
簡単に言うと、チョークとは「エンジン始動時に燃料供給量を増やすことで始動を容易にするための機構」の事です。
特に、エンジンが冷えている状態(冷間時)や気温が極端に低い時には、一般的にエンジンが始動しにくい状態になっています。
そこで、一時的に燃料を多く吹いてあげる事でプラグに着火(爆発)しやすくするって訳ですね。
昔は手動式で、所謂「チョーク(レバー)を引いて」始動して、エンジンが暖まったら「戻して」あげる必要がありました
現在はこれが自動化され気にする必要もなくなったので、機構として残ってはいても「チョーク」そのものを知らない、或いは必要性をしらない人が増えてきましたね。
注)インジェクション車の場合、物理的にガスの射出(インジェクション)量を増やして燃料を濃くしてるので、厳密に言うと「チョーク弁形式」では無い。
余談ですが、自分が初めて乗った車(軽)には、しっかりチョークレバーがありました(^_^;)
・・で、このチョークの自動化を行なっているのが、オートチョークと呼ばれる部品です。
スクーターに付いているモノは単純な仕組みになっていて、キャブレターの側面に最初から燃料を濃く吹く専用の穴が開いているのですが、熱膨張体の先に針みたいなものが付いている別体の部品があって、熱膨張体が暖まってくると針が飛び出て穴を塞ぐというものです。
この別体の部品がオートチョークな訳です。
クセモノなのは、「キャブレターの側面に最初から燃料を濃く吹く専用の穴が開いている」トコです。
オートチョークが壊れると、始終のべつ幕なしに濃い燃料を吸ってしまうので結果的にエンジン不調に陥ってしまいます。
主にどういう症状が出るというと、
・冷間時にエンジンが始動困難になる。
・冷間時、エンジン始動直後にアクセルを開けると止まる。
・暖まってもアイドリングが異様に高いままになる。
・暖まってもアイドリングが安定しない。
・暖まるとエンジンがフケない。
・プラグがカブり易くなる。
などですね。
元の機構や壊れ方により、これらの症状が不規則に出たり、特定の症状のみ出たり、組み合わされて出たりします。
壊れ方で多いのは、恐らく「熱膨張体」が膨張しなくなる事でしょう。
自分は全てのオートチョーク部品を知ってる訳では無いですが、少なくとも AF61 の熱源は電気です。
エンジン始動後から電気が流れ始めて、熱膨張体を温めるのでしょう。
で、電気が流れなくなるか熱膨張体そのものが機能しなくなるかで、針が飛び出さなくなり穴を塞ぐことが出来なくなると故障って訳です。
話を自分のジョエル(TODAYの愛称)に戻すと、「エンジン始動直後にアクセルを開けると止まる」「エンジンがフケない」症状が出てました。
メンテナンスその1、2、3、4、5 を行ったことで、かなり調子良くなってましたが、「エンジン始動直後にアクセルを開けると止まる」っていう症状は治りませんでした。
そこで、今回オートチョークを交換してみる事にしたのです。
購入したオートチョークです。
金額 6千円超なり・・・・
写真1枚目2段目
オートチョークは、シート(ヘルメットボックス)を取るだけで交換可能です。
この辺りはメンテナンス性イイですね。
外し方は、このメンテナンスその5を参照してください。
赤丸で囲んだのが、オートチョークです。
1段目の部品と色が違うのは、黒い樹脂カバーを被っているからです。
外すには、赤矢印の所にあるネジを外す必要があります。
ネジを外して、そのまま上に持ち上げれば、ポロッと取れます。
もし、硬いようなら捻りながら外すといいでしょう。
ケーブルのコネクタは、オートチョークを外した後に外す方が楽だと思います。
コネクタの連結部も薄いゴム様のカバーが掛かってますので、これを避けた上で外します。
オートチョークを取り外した直後です。
写真2枚目2段目
オートチョークを取り去った後です。
針が刺さる穴が見えますね。
新旧の部品比較です。
どちらが新しいかは一目瞭然ですね。
写真に見える、恐らくは真鍮製の針が伸び、写真2枚目2段目の穴に入って行く事で通路を塞ぐ仕組みですね。
当たり前ですが、外目で壊れているかどうかの判断は出来ませんでした。
機能が正常かどうかチェックする事は可能ですが、今回も既に新品のパーツを買ってしまっていて交換前提なのでワザワザしません。
(^_^;)
黒い樹脂カバーは、コネクタがなければそのままスライドして外すことができます。
こちらは再利用します。
写真3枚目2段目
逆の手順で組み上げていきます。
但し、針を突っ込む時は傷つけたり曲がったりしないように慎重にやります。
コネクタはオートチョーク固定後に繋いだほうがやりやすいでしょう。
さて、以上で交換終了となりますので、いつもの如く早速試乗してみます。
エンジンは問題なく冷えた状態から始動。
直後に間髪入れずにアクセルを煽ってみましたが、ストール気味になるなどの症状は出ませんでした。
※キャブレター式エンジンの特性で、あまりにも急激にアクセルを開けるとストール気味になる事はあります
しばらく様子見てそもまま近所を走ってみましたが、走ってる最中での変化は感じませんでした。
ああ、そうそう、アクセル全開時の苦しげな音が、多少軽くなったのは感じました。
(恐らく今まではずぅっ~とカブリ気味だった・・・)
冬真っ只中、通勤の急ぐ時に、エンジン始動後どんなりゆっくりアクセルを開けてもすぐにストールするのに閉口してましたが、その症状が完全に治ってると嬉しいですね。
検索キーワード:HONDA TODAY AF61 オートチョーク
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