尖閣問題について「日中双方が平和的に解決するよう望む」と語るラビア・カーディル世界ウイグル会議主席=6月29日午後、那覇市内
ウイグル人の人権活動家でノーベル平和賞候補にもなった世界ウイグル会議のラビア・カーディル主席(66)が6月29日、那覇市内での講演会出席のため来県した。ラビア氏は琉球新報のインタビューに応じ、尖閣諸島をめぐる日中関係の悪化について「尖閣諸島は日本の領土だ。その上で日中双方が平和的に解決するよう望む」と述べ、対話による解決を訴えた。
ラビア氏は東京、北海道などでの講演後、那覇を訪問した。今回の来日について「2009年のウルムチ市での(政府による)殺りく以来、そして習近平政権後、私たちへの弾圧はさらに強くなっている。そのことを日本の人々に伝えるために来た」と説明した。
同28日に新疆(しんきょう)ウイグル自治区のホータン地区でモスク(イスラム教礼拝所)での礼拝後、ウイグル族の若者2人が警官に射殺された事件に触れながら「この4カ月だけでも十数カ所でウイグル人と警官との争いが起きた。中国共産党は私たちがムスリム(イスラム教徒)だからテロリストだと決めつける。しかし犠牲になっているウイグル人はただの市民だ」と批判した。
その上で「中国は国内での住民弾圧と周辺諸国との緊張を高めることで、ナショナリズムをあおっている。抑圧的な政策は、いずれ政権の危機を迎えるだけだ。私たちは長年、政府に対話を呼び掛けてきた。それは中国、アジア、世界の安定につながると信じているからだ」と述べ、対話を継続要求する姿勢を強調した。
沖縄に在日米軍基地が集中している現状については「日本の内政問題は詳しくない」とした上で「日米両国が政治的な対話の中で、最も適切に解決することを望みたい」と語った。
講演は日本・ウイグル自由のための連帯フォーラム実行委員会が主催し、同29日午後6時半から自治会館で開催された。(松永勝利)
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