BP1：検証戦略を策定し、実装する。検証戦略は、検証活動および関連する手法/技法/ツール、検証中の作業成果物またはプロセス、検証の独立性の度合い、ならびにこれらの活動を実施するためのスケジュールを含む。

SQA部門がどのように組織のソフトウェアの品質保証を行うかについての戦略の定義をすること。
例として、SQA部門が作成する品質保証計画書と活動のスケジュールである。
品質保証計画書においては、活動の目標や活動の方法、結果の管理、タイムスケジュールを明確にする。実際には主要なプロジェクトにおいて年間数回のプロジェクト監査を実施し、不適合を報告・監視する。
それ以外のプロジェクトについては代表的なプロジェクトのサンプリングを行い、それらに対して適切な頻度で監査を実施する。

ここで重要なのは組織の製品ラインや顧客に対して十分なカバレッジを保証することである。
本来は全てのプロジェクトに対して実施することが必要であるが、実際にはプロジェクトの期間、プログラムの流用、メンバーの重複、SQAチームの要員の状態など色々な要因があり必ずしも全てのプロジェクトに対して監査を実施することが適当でない場合がある。
よって正当な理由によるサンプリングを実施することになるが、なるべく工数を減らすという曖昧な理由でなく、あくまでも必要な監査を行うことによって組織全体のプロジェクトの品質保証を確保できるようにしなければならない。

検証戦略の例として
・組織のの品質ゴールのステートメント
・内部および外部の品質要求についての遵守
・（責任役割を含む）プロジェクトにおけるQA活動の実施に関する方法・手段の記述
・全ての関連するQA/QM活動の調整を必要とするタスクと関連。
・開発の契約にある顧客の品質標準の受け入れ
・品質戦略に関して関係する全てのスタッフのコミュニケーション
・他の計画（例えば検証）のための基礎となる品質計画の存在
・QA戦略に従ったQAの方法の詳細な記述




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