藤浪面倒みまっせ！虎・能見２年連続出場／球宴

オールスターに監督推薦で出場が決まった阪神・能見＝甲子園（撮影・中川春佳）【拡大】

　２年連続で球宴出場を決めた能見は、早くも先輩の顔になっていた。藤浪を徹底サポートする考えを示した。「光栄です。気持ちは昨年、出させていただいている分、余裕はありますが、藤浪もいますので、いろいろ雑用することがあります」。

　能見自身、昨年は監督推薦で球宴に初出場。高卒ルーキーに緊張するな、といえるはずがない。「藤浪のキャッチボール相手を務めたいですね」。球宴は、ライバル球団の選手と勝敗度外視で情報交換できる舞台だ。能見は昨年、三浦（ＤｅＮＡ）らと会話。「対戦チームが僕のことをどう思っているのかがなんとなくわかったので」。球宴まで５勝７敗、防御率３・４１だったのが１０勝１０敗、防御率２・４２でシーズンを終えた。逆にリーグ戦に戻れば、ライバルとなるだけに“丸裸”にされる怖さもある。「『いらんこと言わないように』とは藤浪にはいっておかないと、あとあと影響するんで」と注意することも忘れなかった。

　２日の巨人戦に先発する。２・５ゲーム差。エースが先陣をきってチームに勢いをつける。「点をとれないのならばゼロに抑える。とられても最少失点に抑える。長いイニングを投げられるようにしたい」。

　３連勝すれば、イッキに奪首だ。３日の第２戦に先発する藤浪に貫禄をみせつけ、球宴でも先生役となる。　（阿部　祐亮）

出場選手・監督一覧

（紙面から）