内閣府は1日、小泉政権時代の首相の諮問機関「総合規制改革会議」に関して、「保有していない」と公表していた速記録が今年4月に見つかったと発表した。内閣府のサーバー内に保存されていた。速記録を今月下旬にも内閣府のホームページ上で公表する。
発見された速記録は、2001年4月から04年3月にかけて46回開催された会合のうちの45回分。当時の運営規則などでは、速記録を発言者に確認して議事録を作成し、3年後に公表することになっていた。だが、06年と11年に報道機関とフリージャーナリストがそれぞれ開示請求した際には「文書を作成しておらず、保有していない」と2度にわたり不開示を決定。フリージャーナリストが不服だとして審査請求したため、内閣府で調べていた。
速記録は10年1月に保存された記録が残っていたため、内閣府が当時の担当者に聞き取り調査をしたが、それまでの保管場所などは不明だという。内閣府は、すでに亡くなった発言者がおり、議事録をつくることができないとしている。
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朝日新聞官邸クラブ