ブルーイノベーションは、単に砂浜のみを対象とするのではなく、周辺のまちづくりから全体のコンセプトを考え、まちと一体となった海岸づくりを目指します。
海岸づくりには、さまざまな事前調査が必要です。事前に海岸状況を診断し、将来の姿を予測。その上で、その地域にマッチングする海岸を計画提案します。当社には、数々の海岸づくりを手がけた優秀な海岸技術者「ビーチクリエイター」が揃っており、ご要望に応じた海岸づくりを提案できます。
3年間の養浜の結果、消波ブロックが埋まり、景観のすぐれた海岸に戻りました。
海岸の現状の問題・課題の提示から、海岸コンサルティング内容の提案、業務の実施まで幅広く業務をお任せください。
まずは海岸に関わる各種調査をし、詳細に解析・数値シミュレーションを行って計画を検討します。必要に応じて計画の照査のご要望にもお応えできます。
沿岸部地域の皆さまの声を活かしたまちづくりを、ゼロ段階からサポートします。委員会や住民協議会の企画・運営もお任せください。
海岸のあらゆる問題に向き合うためには、専門知識からのアプローチとプロジェクトを推進するための経験が必要です。
海岸の現状を正確に把握するために、海岸環境や沿岸部のまちの状況、海水浴としての利用状況など、実際に海岸および周辺を歩いて情報収集します。例えば、人や周辺環境に影響を及ぼす可能性の高い箇所を写真撮影し、ポールやスタッフで計測したり、海水浴客にヒアリングなど行います。
【主な調査】
地形測量、底質調査、生物調査、アンケート調査
海岸全体の環境(海岸地形、海岸保全施設、沿岸部の土地利用など)の経年変化を把握するために、航空写真・映像事業部のメイン事業であるUAV(無人航空機)によって上空から海岸の写真・動画の撮影を行います。従来の有人機の空中写真撮影と比較して、圧倒的な情報量の取得と低コスト化を可能にしました。
※東京大学(大学院工学系研究科 鈴木・土屋研究室)、早稲田大学(理工学術院総合研究所 橋詰・天野研究室)、ブルーイノベーション(株)(旧社名:(有)アイコムネット)による共同調査映像
(2011年6月3日)
プロモーション
現地調査で採取した底質材料(砂)を粒度分析し、各測点の粒度組成を比較解析し、海岸の状況(漂砂の向きや、侵食・堆積性海岸の判定)などを判読します。また、各種トレーサー調査の試料分析および図化も行い、漂砂機構を判読します。
現地調査で計測した深浅測量結果より沖の地形変化を解析し、空中撮影した写真より海岸線(汀線)変化を解析し、海岸の地形変化(漂砂)特性を判読します。
波浪の時系列データ等から、波高、周期、波向の出現頻度解析を行い、海岸に来襲する波浪の特性を判読します。
海岸がどのように変わっていくかを把握するために、各種シミュレーションを実施し、将来を予測します。また、シミュレーションにより、今後の具体的な対策なども検討します。
【越波のシミュレーション動画】
対策前
対策後(護岸かさ上げ)
各種解析結果を踏まえ、人々にとって安全でかつ周辺環境や利用空間に配慮した海岸の保全計画プランを提案します。沿岸部のまちづくりから全体のコンセプトを考え、そのまちにマッチングする海岸を計画します。
▲ 2005年
▲ 2008年5月
▲ 2008年7月
粗粒材養浜前
砂浜がやせて、
背後地に越波被害が発生。
粗粒材養浜直後
粗粒材によって3年にわたる
養浜を実施。
現地盤の細砂と徐々に混合。
粗粒材施工後(静穏波時)
消波ブロックが埋まり、
景観にすぐれた砂浜に。
決定した計画を具体的な計画位置図、平面図、横断図をCAD図面で提供します。設計は、基本設計から実施設計(数量算定・詳細設計)まで行います。