【角谷陽子】神戸の大学生と岩手県大槌町の高校生が、津波で壊滅的な被害を受けた大槌町の将来像を描く「すごろく」を作った。「店が開く」「みんなが再会」……。ますの中には、復興への道筋がちりばめられている。
神戸大工学部の近藤民代准教授のゼミの学生は昨年8月、岩手県立大槌高校の生徒15人と一緒に町内にある家屋の約6割が全半壊した大槌町を歩いた。これから何が必要なのか――。みんなで話しあった。参加者は真剣に考えていたが、付き添いの教諭から「町の将来に関心が薄い生徒もいる」との悩みを聞いた。
「より多くの生徒が前向きに復興を考えることができるようになれば」。大学院生の鵜飼智子さん(24)は考えた。鵜飼さんたちが18年前の阪神大震災後の状況を調べて作製した神戸の「復興すごろく」を参考にして、大槌高校の生徒たちにも作ってもらうことにした。
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