住民の避難が続く浪江町の消防団が30日、震災と原発事故後2年3カ月ぶりに活動を再開し、同町幾世橋の町役場で町内パトロールの出動式があった。
六つの分団からなる浪江町消防団は、約510人の団員全員が現在も県内外で避難生活を送っている。「自分たちの町は自分たちの手で守りたい」と、4月の区域再編にともない活動再開の準備を進めてきた。
この日は第一分団の団員ら約20人が、県内外から参加。ポンプ車2台に乗り、戸締まりや火の扱いに注意を呼びかけながら町内をくまなく回った。
今後は各分団で交代しながら、週1回のパトロールを続けていく。団長の佐々木保彦さん(66)は「我々のパトロールによって、住民のみなさんに安心を届けられれば。長い活動になると思うが、最後までやり抜きたい」と話した。
全国の地すべり地形と人工地形の分布マップを掲載
住所・地域で地震発生時の揺れやすさを検索
巨大地震発生時の各地の揺れや津波の大きさを確認
全国の活断層マップを掲載。震度予想データも
日本が抱える原発問題。16原発の放射能拡散予測も掲載
個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)
福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート