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【吉川喬】モナリザが白杖(はくじょう)を手に立ち、背後には原発――。富山市の現代美術家・高橋りくさんが、福島第一原発事故をきっかけに「暗闇の中でも人々を進むべき道へ導いて欲しい」と願って新作を制作した。今月から展示を始める。キャンバスに大きさの違う砂で描く高橋さん独自の技法「マリス」で描かれ、視覚障害者も指先で鑑賞できる。
2011年3月、高橋さんがテレビで見た福島第一原発周辺の様子は名画「モナリザ」の背景の荒野とイメージが重なった。以前から中途失明者の知人に「もう一度名画を見たい」と言われていたこともあり、「原発を背景にモナリザを立たせてみよう」と構想を練り、同年6月から制作を始めた。
今年に入って、被災地の細かな雰囲気を確かめようと、福島県浪江町や宮城県塩釜市の仮設住宅、港などを訪ね歩いた。被災地の人々と話すと、原発事故による放射能汚染の恐怖や風評被害に負けず、「復興を目指して、強い思いで自らの足で大地に立っている」と感じた。
全国の地すべり地形と人工地形の分布マップを掲載
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日本が抱える原発問題。16原発の放射能拡散予測も掲載
個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)
福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート