失敗から学ぶこと

日曜と月曜の北京は信じられないほどの強風が吹いていました。
15分外を歩いただけで、顔も髪も服も砂まみれになるし、近所の木は倒れているし。あまりのひどさに内モンゴルの砂漠を思い出しました。

そんな人間ですら飛ばされそうな日曜日の朝、3年生の女子が寮の屋外ランドリースペースに洗濯物を干したそうです。
それを1日放置して、月曜の午後に取り込みに行ったら3分の2が消えていました!どうすればいいですか?と電話がきました。

学生からの電話は本当に「どうしよう?」系が多いです。
これが私の友達からの電話であれば「自業自得」で済まされるのですが、ガラスのハートを持つ日本人学生相手にそんなことを言ったら、きっと泣き出すでしょう。

もうすでに確認はしただろうけれど、もう一度周りを見てみるように、寮の服務員にも確認してみるように、と伝えました。最終的には、見つけ出すことを諦めたようです。

何度かブログで書きましたが、どうして学生たちはもっと頭を使って生きないのだろう。日曜日に洗濯物を干したあと出かけてしまい、あんなに風が吹いていたら私だったら友達に頼んですぐに取り込んでもらいます。


「どうしよう?」系の相談には、男女で別対応を取っています。
男子からの相談は単純に解決策を求めているのがほとんどです。なのでこちらも比較的対応がしやすいし、プライドがあるので、滅多なことでは女の私には相談してきません。

女子からの相談は大きく2つに分かれるので、どちらかを見極めてから対応しています。
1.解決策を求めているもの
2.愚痴を聞いてほしいだけ

赴任してすぐ、「愚痴を聞いてほしいだけ」の相談に気づかずに失敗したことがあります。
学生寮の設備の不具合について「どうなってるんですか?」とイライラしながら言われ、「そんなことこちらに言われても困るよ」というような態度を取ってしまったのです。不満げなまま事務所を出て行った学生を見て、失敗したことに気づきました。

ほとんどの女子はどうにもならないことを分かっていて、それでも愚痴を聞いてほしくて連絡してきます。
自分にとって理不尽なことがあったときの相談は、その辛さを分かち合って、同調してもらえればある程度満足します。

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学生のこと
2013/05/21




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