CIA元職員ロシアに亡命申請か7月2日 4時39分
アメリカの情報機関が極秘に個人情報を収集していた問題について、ロシアの通信社は、これを告発したCIA=中央情報局の元職員がロシア政府に対して亡命を申請したと伝えました。
報道に先立ち、ロシアのプーチン大統領はアメリカに損失を与えるような活動をやめることを条件に、元職員の亡命申請を受け入れる可能性を示唆しました。
アメリカのNSA=国家安全保障局が極秘に大量の個人情報を収集していた問題を告発したCIAの元職員、エドワード・スノーデン容疑者は、アメリカが引き渡しを求める中、モスクワのシェレメチェボ空港にとどまっているとみられます。
ロシアの複数の通信社は1日、アメリカの外交機密文書などを公表した「ウィキリークス」のスタッフでスノーデン元職員に同行している女性が先月30日、空港にあるロシアの領事部の窓口を訪れ、元職員のロシアへの政治亡命を代理で申請したと伝えました。
申請書類はロシア外務省に送られたということです。
この報道に先立ち、ロシアのプーチン大統領は1日、記者会見で元職員について「彼がロシアに残りたければ条件が1つある。われわれのパートナーであるアメリカに損失をもたらすような活動をやめなければならない」と述べ、条件つきで元職員の亡命申請を受け入れる可能性に言及しました。
ロシアでは、スノーデン元職員の亡命先が決まらないまま事態がこう着する中、議会や人権活動家から元職員を、アメリカ政府の大規模な不正を明らかにした内部告発者として保護するべきだという声が高まっています。
プーチン大統領としては、こうした世論に耳を傾ける姿勢を示す一方で、アメリカ政府の反応をうかがう狙いがあるとみられます。
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