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48時間以内に対立解消を 軍仲介へ
7月2日 5時17分

就任から1年がたったモルシ大統領の辞任を求める大規模なデモが続くエジプトでは1日、軍が緊急の声明を発表し、すべての政治勢力が48時間以内に対立を解消できなければ軍が仲介に乗り出す方針を明らかにし、モルシ大統領の対応が注目されます。

エジプトでは、経済や治安の悪化に対する不満が強まっていることを背景にモルシ大統領が就任してから1年となる30日、全土で100万人規模のデモが行われました。
抗議行動は1日も各地で続き、このうち、大統領の支持母体であるイスラム組織、「ムスリム同胞団」の本部事務所では建物に侵入した反大統領派に対して支持者が銃を発砲するなど激しく衝突し、8人が死亡しました。
事務所の建物は至るところで壁が焼け焦げ、窓ガラスが割られていました。
こうした事態を受けてエジプト軍は1日、緊急の声明を発表し「すべての政治勢力が対立を解消できるよう最後のチャンスとして48時間を与える」としたうえで混乱を収拾できなければ仲介に乗り出す考えを明らかにしました。
軍は政治権力は握らないとしており、モルシ大統領と反大統領派、双方に譲歩を求め、問題の解決を迫る内容となっています。
これについて反大統領派は、「モルシ大統領に辞任を迫るものだ」として軍の対応を歓迎しています。国営テレビによりますとモルシ大統領は1日夜、軍トップのシシ国防相などと会談しているということで、モルシ大統領の今後の対応に注目が集まっています。

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