やっぱり越えられない壁ってあると思うんだよね。


わたしは女の子も恋愛対象になりうるし
男性ももちろん。

あの方は基本女性だけでノンケなんだけど


だけど中性っていう性別もあって。



体は男性だけど性的に責められる相手は男性でありたいって
思っている方がいて


わたしは彼とあの方の間に
男性と男性の世界を感じて

何物も入り込めない空気があるって思った。

少なくとも女のわたしには。




わたしとユイ子はまた違う関係だけど
わたしとユイ子以外には分からない世界があって

わたしも男性同士の世界はわからない。

萌える萌えないは別としてもね。


女である以上男性の本当に思うところなんて
わたしの中では永遠にグレイゾーン。



分かる必要もないしわかるべきでもないんだけどね。




ただあの方とそういった関係になれる可能性がある
彼（彼女かな）を
わたしはすごく羨ましく思ってしまって。



いくら男性の体とはいえ
あんな声であんなにかわいらしく笑えるなんて。

羨ましい。



どうしてあんなにはしゃいで、楽しそうに笑えるんだろう。
あんなに恥ずかしがって
あの方の前ではもう女の子だ。

性器があろうとなかろうと。




羨ましい。






わたしはあんなふうに笑えない。

あの方と笑顔で語ったことなんて一回もない。


羨ましい。


楽しそうな会話。


わたしもあんなふうに笑えたら
あの方とももっと楽しく話せたんだろうか。

笑顔になれと言われれば笑えるけど
あの方の前でそんな作ったものを見せるなんてできない。
素でいることしかできないけど
素で笑顔で楽しく会話するなんて到底できない。





だめだね。

だめ。






あの方はわたしをほめてくださって
成長を喜んでくれたけど

それでもわたしは自信が持てない。


ふつうの女の子みたいに可愛く笑顔ではしゃげれば
あの方ともお話を楽しめるのに。



その彼（彼女）に固執して嫉妬しているわけじゃなくて
あの方と笑いあいながら会話できる人全員に嫉妬してしまう。








迷惑な女。