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バルカンの安定に半歩前進 クロアチア、EUに加盟

2013/7/1 11:31
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 旧ユーゴスラビアのクロアチアは1日午前0時(日本時間同日早朝)、欧州連合(EU)に正式加盟した。新規加盟は2007年1月のブルガリアとルーマニア以来6年半ぶり。28カ国体制となったEUは、「欧州の火薬庫」と呼ばれたバルカン半島の旧ユーゴ諸国を取り込むことで地域の安定に半歩前進したい考えだ。

 クロアチアのEU加盟に伴い、同国と大半の加盟国の国境審査は廃止される見込み。欧州単一通貨ユーロへの参加は今後の課題となる。

 首都ザグレブ中心部のイェラチッチ広場では6月30日深夜から記念式典を開催。EUのファンロンパイ大統領やバローゾ欧州委員長らを含む欧州の政府要人らが出席した。クロアチアのミラノビッチ首相は演説で「クロアチアは逃げない。新たな責任を果たす」と新規加盟国としての決意を表明した。

 「クロアチアは、この地域の模範になる」。欧州委員会のバローゾ委員長は式典で、同国がEU加盟に向けて実施してきた行政改革を評価するとともに、他のユーゴ諸国も同様の改革が必要との認識を示した。クロアチアは加盟交渉の終盤、隣国スロベニアとの海洋国境問題を仲介裁判所に付託することで合意。平和的な解決を目指すと約束した。

 旧ユーゴスラビアではスロベニアが既にEU入り。セルビアやモンテネグロも加盟を目指して交渉に臨む。

 ファンロンパイEU大統領は式典で「セルビアとコソボは歴史的な合意に達した。さらに前進すると確信する」と表明した。セルビアが同国から独立を宣言したコソボとの関係改善に取り組むことで合意したのを受け、EUはセルビアとの加盟交渉を来年1月までに始める。

 クロアチアのEU加盟に伴い、同国と大半の加盟国の国境審査は廃止される見込み。欧州単一通貨ユーロへの参加は今後の課題となる。

(ザグレブ=御調昌邦)

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EU、ファンロンパイ、バローゾ、クロアチア

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