:2013/07/01 (月) 14:44
1日の東京市場では、ドル円は序盤に99.55レベルまで上昇、6月5日以来、約1カ月ぶりの高値水準を付けた。朝方に発表される日銀短観の改善期待で早朝から円安傾向だったが、大企業製造業・業況判断が+4と予想を上回る景況感となったことで一段と円安の反応が強まった。その後はすぐに円売りは落ち着いて、ドル円は一時99.15近辺まで反落する場面もあった。日経平均は寄り付き上昇したものの、次第に売りが優勢になっている。ただ、仲値近辺では99.40レベルに戻すなど下げも一服。もうひとつの注目材料、6月中国製造業PMIは50.1と事前予想通りだった。景気判断の分岐点である50割れは回避されたが、5月の50.8からは悪化しており、中国の景況感は低迷してきている。さらに、6月中国HSBC製造業PMI改定値も、48.2(速報値48.3)と9カ月ぶりの低水準となった。
中国上海総合指数は軟調に取引を開始した。日経平均も下げに転じると一時1万3600円台を割り込んだ。しかし、円買いの動きは強まっていない。ドル円は昼から午後にかけて99.20-40レベルでの揉み合いとなっている。豪ドルは中国PMIの結果で、特段の売り反応は広がらなかった。豪ドル円は朝方の90円台半ばから昼前には91円台を回復すると午後には91.30台まで上昇。豪ドル/ドルも同様に0.91台前半から0.91台後半へと水準を上げている。ユーロ円は129円台前半での振幅、ユーロドルは1.30台前半で値動きは限定的になっている。午後も各通貨に対して円安水準が維持されており、比較的値動きは落ち着いていた。日経平均は切り返して100円超へと上げ幅を拡大しており、円がじり安に推移している。香港市場が祝日のため休場だったことも取引手控えムードの一因だったようだ。