短観好感してドル一時99円半ば、豪ドルはフロー主導で戻す
[東京 1日 ロイター] - 正午のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の99円前半。早朝から短期筋の円売りが強まった。予想より良好な日銀短観で円売りがさらに進み、ドル/円は99.55円まで上昇して6月5日以来の高値をつけた。ドル/円はその後伸び悩んだが、豪ドルはフロー主導で堅調推移となった。
前週末6月28日のニューヨーク市場では、ドル/円が99.45円まで上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が9月にも債券買い入れを縮小するとの見方を再び織り込む動きとなった。
新四半期入りとなるこの日は、早朝から短期筋の円売りが進んだ。日銀短観が市場予想を上回ると、株高を見込んだ短期筋の円売りがさらに強まり、ドル/円は99.55円まで上昇した。しかし、日経平均.N225は寄り付き後すぐにマイナス圏に転落。輸出企業や利益確定の売りも流入し、ドル/円は伸び悩んだ。
日銀短観では、大企業製造業・業況判断DIがプラス4となり、ロイター予測(プラス3)を上回った。大企業製造業・業況判断DIの9月予測はプラス10で、こちらもロイター予測(プラス7)より強かった。
大企業・製造業の事業計画の前提となっている想定為替レートでは、2013年度の上期が91.25円(3月調査では85.10円)、下期が91.16円(同85.33円)となり、いずれも大きく円安方向に修正された。ただ、13年度上期の想定レートは現状の水準からなおかい離がある。
あおぞら銀行・市場商品部の諸我晃次長は「企業の想定レートからは、各企業がまだ為替水準をコンサーバティブにみていることがうかがえる」と指摘。「もし高めにみていれば、業績にも織り込まれていることから想定レートが近づけば売りが出やすいが、コンサーバティブにみている分、無理なドル/円への売り圧力は避けられるのではないか」と話した。
<豪ドル、戻り歩調>
豪ドルは対米ドル、対円でいずれも戻り歩調となった。大手信託銀行の関係者は「豪ドルが単独で動いている。中国の指標発表のタイミングで動いたわけでもなく、フロードリブンということだろう。センチメントがずっと米ドル買いなので、ユーロ、豪ドルに関してはショートになり気味。戻すときはショートカバーを伴いながら戻しが速くなる」と話した。ドル高基調の影響で、豪ドル/ドルは前週末に2010年9月以来の安値をつけていた。
6月の中国PMIは50.1となり、事前予想(50.0)をわずかに上回った。
(ロイターニュース 和田崇彦)
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