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【大相撲】

森宗 ブーちゃんがっぷりエール交換

2013年7月1日 紙面から

中日・中田亮(右手前)と野球を楽しむ森宗と武蔵川親方(左)=ナゴヤ球場で(岡田道弘撮影)

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 大相撲名古屋場所を前に30日、武蔵川親方(元横綱武蔵丸)が亜大野球部出身で序二段の森宗(22、もりむね)を連れてナゴヤ球場を訪問。大学の先輩にあたる中日の中田亮二内野手(25)と対面し、名古屋場所で初の勝ち越しを目指す森宗は、先輩から激励を受けていた。

 浴衣姿でグラウンドに足を踏み入れた森宗。キャッチャーは大学1年生のとき4年生だった中田亮。そして、バッターボックスには師匠の武蔵川親方。緊張の面持ち。左腕から放たれたボールを師匠はセンター前にはじき返した。

 「懐かしい感じ。親方がバッターで、先輩がキャッチャーなんてあり得ないことです。野球をやってるころを思い出しました。先輩のユニホーム姿もかっこいい」

 森宗は4月に武蔵川部屋を興した武蔵川親方の新弟子第1号。広島・広陵高時代は甲子園のマウンドに立ち、亜大でも野球を続けた。卒業後、格闘技が好きで飛び込んだ相撲界。春場所、夏場所とも3勝4敗と惜しくも勝ち越せないでいるが、先輩のミットに投げ込むことでまた、闘志がかき立てられた。

 「もっと頑張って強くなりたい。勝ち越せるよう頑張りたい」

 中田亮も後輩から刺激を受けた。「相撲界に入るなんて、全然思わなかった。びっくりです。でも、やる限りは頑張ってほしい。自分も頑張る側ですから。種目は違っても同じスポーツ。お互いに刺激し合って、上を目指したい」とエールを交換した。

 そんな2人に目を細めていたのは中学時代に野球経験があり、弟子からヒットを打った親方だった。森宗とほぼ同じ107キロの中田亮の体を見てほれぼれ。「まわしの方が似合うと思うよ。相撲は面白いよ。押し相撲だ」と中田亮にしきりに相撲を勧めたが、年齢制限があるため実現不可能。「プロをやめた人も相撲界に入ってほしいなあ」と今後は野球界からのスカウトもありそうだ。

 先輩からサインボールをもらった森宗。力士は関取にならないとサインできないので、お返しはできない。親方は「2年後だな。関取になったらサインできる」。お互いの成長を心待ちにし、再会を約束した。 (岸本隆)

 

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