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【プロ野球】

ノリ400号サヨナラ打

2013年7月1日 紙面から

◇DeNA3−2中日

DeNA−中日 9回裏2死一、三塁、サヨナラ打を放ち喜ぶ中村(中央)=横浜スタジアムで(武藤健一撮影)

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 中日が同一カード3連勝を逃した。先発山本昌は6回まで投げ、中村の10号ソロによる1失点のみ。打線は同点の5回に荒木の適時打で勝ち越したが、8回に4番手の中田賢が多村に同点弾を浴びた。DeNAは9回、中村の適時打でサヨナラ勝ち。先発の三浦が完投で6勝目。

     ◇

 9回2死一、三塁。DeNA・中村の放ったライナーが中前へ抜けた。王貞治(巨人)を抜き単独3位となる通算16度目のサヨナラ安打。もみくちゃになるヒーローに笑みがあふれた。

 「打ったのはスライダー。ホームランを捨ててストライクゾーンに手を出していこうと思った。(前を打つ)ブランコは間違いなく歩かされると思ったので、気持ちを切り替えて打席に入った」。完投した同学年の三浦に勝ち星をつけた一打は、2回に自身が放った通算400号にも花を添えた。

 「マサさんから打ちたい」と繰り返していた日本通算2000安打は、5月5日の中日戦(ナゴヤ)で中田賢から。山本昌が降板した後だった。「マサさんは昨年から打っていなかったので、ストライクゾーンをフルスイングしようと思っていた」。それが、中日時代から優しくしてくれた左腕への恩返し。迷いのない一振りで念願はかなった。

 2000安打と400本塁打の両方を達成したのは15人目。両方とも中日戦で決めた。「ホームランにこだわってこの世界でやってきたので、400号を打てたのはうれしい」。近鉄でのデビュー当時、同学年のイチロー(オリックス)が先に名を売った。ヒットを量産するのを見て「オレは一発で」と心に決めた。中日時代は、広いナゴヤドームを本拠地にしながら2年間で44本塁打。7月24日には40歳になるが、「本塁打への気持ちは持ち続ける。それがなくなったら辞めます」と断言する。

 「最近、考えすぎていた。これで思い切り振れます。まだまだ1本でも多くホームランを打てるよう練習したい。次は長嶋さんの記録(444本)を超えたい」。サヨナラ打で王を超えた日、ミスター超えを高らかに誓った。 (後藤慎一)

 

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