1.自宅PCにSSHクライアントのインストール
2.新規ユーザーの追加
3.rootログイン禁止設定
4.VPSにGUI環境のインストール
5.VPSにVNCサーバーのインストール
6.自宅PCにVNCクライアントのインストール
7.VNC接続のSSHトンネリング設定
8.VPSにWINEのインストール
9.VPSにメタトレーダーのインストール
で、手順4までは完了していますので、今回は手順5と6を実行して、WindowsのようなGUIデスクトップが表示されるところまで進めてみたいと思います。
手順5のVNCサーバーは、既に入っていました。おそらくサーバー管理ツールのSoftware UpdatesでYUM - Updaterを実行したからだと思われます。なので、VNCサーバーの設定だけ行ないます。
$ vncserver -geometry 1600x1200
(初回はパスワードの設定を求められるので、VNC接続用のパスワードを入力します。)
そして、デフォルトのGUI環境をGNOMEにするため、viで~/.vnc/xstartupというファイルの内容を書き換えます。
# twm &
(twmが起動しないよう、行頭に「#」を入れてコメント化します。)
export LANG="ja_JP.utf-8"
export LC_TYPE="ja_JP.utf-8"
export XMODIFIERS="@im=scim"
export GTK_IM_MODULE="scim"
export QT_IM_MODULE="scim"
scim -d &
exec gnome-session &
(GNOMEを日本語表示/入力できる形で起動させるため、ファイル末尾に上記7行を追加します。)
また、VNC接続の際にGUIがちゃんと表示されるように、su -コマンドを実行し、viで/etc/inittabというファイルの内容を書き換えます。
id:3:initdefault: → id:5:initdefault:
さらに、VPSサーバー起動時にGNOMEが立ち上がるように、viで/etc/sysconfig/vncserversというファイルの内容を書き換えます。
SERVERS="1:「手順2で追加したユーザー名」"
VNCSERVERARGS[1]="-geometry 1600x1200 -nolisten tcp -nohttpd -localhost"
(コメント行を上記のように書き換えます。)
書き換えが終わったら、
# chkconfig --add vncserver
# chkconfig --level 5 vncserver on
これでVNCサーバー側の設定は終わりです。
手順6のVNCクライアントは、本家VNCの正統後継版であるRealVNCにしました。2011年3月現在、無料版はWindows7非対応ということですが、VectorのサイトにWin7での動作報告があって64bit版もリリースされているUltraVNCはデュアルディスプレイ表示に対応していないので、ダメモトでRealVNCにチャレンジします。
http://www.realvnc.com/products/download.html
自宅PCにはビューアだけあればよいので、Select Componentsの画面でCompact installationを選択して、インストールされたVNCビューアを起動して「VPSのIPアドレス:1」に接続してみると...
やっとVPSサーバーにGUIでつながりました。結局Windows7 64bitでも大丈夫でした。ただし、このままでは日本語入力ができないので、メニューバーのシステム→設定→キーボードでレイアウトに「日本語キーマップ」を追加、デフォルトにチェックして、手順5、6は完了です。
...といいたいところですが、画像を見れば判る通り、デスクトップサイズは1024x768で、メニューなどの表示が英語になっています。なぜか1600x1200の設定ではVNC接続が拒否されてしまうのです。思ったよりVPSサーバーへの負荷が高いのでしょうか?
日を改めて、GNOMEより軽いXFCEを試すとともに日本語表示についても探りを入れたいと思います。
※訂正
GNOMEのメニューなどの日本語表示については、~/.vnc/xstartupの設定が間違っていました。この記事の該当箇所は、正しく日本語表示されるように修正済みです。