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エルピーダ、100億円規模投資−広島でスマホ向けDRAMの生産増強

 エルピーダメモリが国の補助金制度を活用し、主力の広島工場(広島県東広島市)で少なくとも100億円規模の設備投資を計画していることがわかった。スマートフォン(多機能携帯電話)向けなどのモバイルDRAMの生産能力を増強する。2012年2月に経営破綻し、再建に乗り出して以降、初の大型投資となる。安倍晋三政権は企業の設備投資を支援する方針を打ち出している。エルピーダの設備投資は、国の側面支援を受けて製造業が国内回帰を目指す取り組みを象徴する事例となりそうだ。

 

 エルピーダは経済産業省の補助金制度「円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業」に応募し、採択される見通しとなった。現在、広島工場の生産能力は300ミリメートルウエハーで月12万枚程度。今回の増強投資によって数万枚引き上げるとみられる。13年度中に着工する。

 モバイルDRAMはスマートフォン向けの販売が伸び、世界的に需給が逼迫(ひっぱく)。広島工場でも高水準の稼働が続いている。5月に台湾の生産子会社でもモバイルDRAMの生産に乗り出している。過度の円高が是正されて相対的に価格競争力が上がったことにより、今後もモバイルDRAMの引き合いは強いとみて、広島工場での能力増強に踏み切る。

 エルピーダは12年2月に会社更生法の適用を申請して経営破綻。同年3月に東京地裁から更正手続きの開始決定を受けた。現在、米半導体大手のマイクロン・テクノロジーの支援で再建を進めており、今夏にも同社の子会社となる見通し。

 安倍首相は成長戦略で半導体産業に言及し、国際競争力向上に期待をにじませた。東芝のNAND型フラッシュメモリーやソニーの相補型金属酸化膜半導体(CMOS)センサーなど競争力の高い製品は少なくない。国の支援を受けて半導体関連の国内での設備投資が活発化する可能性もある。

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