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KOKUZOの日記

2013-02-17 リオのカーニバル

この時期は、カーニバルのシーズンなのですね。世界中で色々なカーニバルが行われています。中でもやはりブラジルのリオのカーニバルがすごいですね。今年はコシノジュンコさんがコスチュームをデザインしたサンバチームが出場しており、ご本人もすごいコスチュームで参加されていました。

リオのカーニバルは有名ですから誰でも知っていると思いますが、実際どの程度のものかご存知の方は少ないのではないでしょうか。私も阿波踊りやねぶた祭りくらいのものだと思っていました。ところが今回、AFPから配信された多数の写真を見て、その凄さにびっくりしました。全く次元が違うというのが実感です。

今回優勝したサンバチームは、巨大な山車7台と3800人のダンサーだそうです。このようなチームがいくつも参加しているわけで、それだけでスケールの大きさがわかります。リオでは、「カーニバルに参加するために、一年間仕事をする。」というのもわかりますね。かけられている金額はもちろんですが、投入されているエネルギーの大きさに驚くばかりです。

エネルギッシュなダンサーの肉体を見ていると、我々とは別の種の生き物ではないかとすら思うのです。人類が滅亡した時、もし生き残っている人たちがいるとしたら、きっとこういう人たちなのでしょうね。我々など、真っ先に滅びてしまいそうだ。生物が生き延びて行くために一番大切なものは何か、ということを思い知らされます。

ブラジル新興国として大きく発展している最中で、経済もどんどん大きくなっています。エネルギーがあふれているという印象です。印象だけで言うならば、以前からも特別なエネルギーを感じる国ではありました。

オスカー・ニーマイヤーの設計による首都ブラジリアは、インターナショナル・スタイルで新しく造られた人工都市です。新しいと言っても1960年のことですが。「未来世紀ブラジル」というSF映画もありました。

ブラジルというのは何か特別なイメージがありますね。根元的な生命エネルギーと未来都市、両極にあるものが組み合わされた独特なイメージです。一方で超近代的な都市があり、他方アマゾンの原生林には文明に接したことのない原住民生活している。ここに何か根元的なものを感じたりするのですね。エネルギーの源はアマゾンではないのかと思うのです。


現在、アマゾンの原生林がどんどん失われて来ています。それに伴ってブラジルのエネルギーも衰退して行くのでしょうか。リオのカーニバルを見ていると、そのような感じは微塵もありませんが、きっとそうなるんだろうなと逆に思ってしまいます。