(と思ったら、実は既に「比嘉さんがくるぞ」にとしぞうさんが書いておられました。すみません。もっと早く気づけばよかった)
EM菌問題は相変わらず悩ましいですが、その中でも「EM団子を河川に投入すると河川が浄化される」と信じて小学校の環境教育に取り入れているケースは、子供の教育問題だけに悩ましさもひとしおです。
プラントを作った自治体もあったりするのですけどね。
しかし、効果なんかほぼ検証されていません。
ちょっと考えてみれば、本当にただ川に投げ込んだだけで生態系が変わるような微生物だとしたら恐いし、そうでないなら単に「川を汚しているだけ」だということがわかります。
というわけで福島県ではどうやら県がこれについての見解を出した模様。
http://www.minyu-net.com/news/news/0308/news3.html
.....
県環境センターが、市販のＥＭ菌など３種類の微生物資材を２つの方法で培養、分析した結果、いずれの培養液も有機物濃度を示す生物化学的酸素要求量（ＢＯＤ）と化学的酸素要求量（ＣＯＤ）が、合併浄化槽の放流水の環境基準の約２００倍から６００倍だった。
.....
EM菌の効果があるかどうかではなく、「EM菌の投入は環境基準を超える汚染物質投入にあたりますよ」と言ってるのかな。もちろん、それでいいと思いますけど。
(追記:EM以外の微生物資材についても話は同じですが、EMだけが名指しされてるのは、知名度と影響力でしょうね)
しかし、福島民友にしか出ていないのでしょうか。福島民報のサイトでは見つからなかった。環境センターのウェブサイトにも出てないですね。
続報期待。
追記:
ここでのポイントは、「EMには効果があるかないか」以前にそもそも「ゴミを勝手に投げ込むな」という話なのだと思います。効果の検証がなされてはじめて、ゴミではなくなるわけで、「検証もせずに、まず投げ込んでみる」というのは非常に乱暴な考えかたです。
FooBarさんやとしぞうさんのコメントで紹介された
http://kkkcr.seesaa.net/article/88825087.html
に出ている
......
このため県は、微生物資材の河川などへの投入について「培養液そのものが高濃度の有機物で、投入後に固体と液体とに分離することができないことから、水を汚染することにつながる。微生物資材の中に水質浄化になどが含まれていても、慎まなければならない行為」との見解をまとめた。
......
というのは、きわめて冷静でもっともな話と思います。この記事は福島民友の紙版に出たのでしょうか。
EMを投入することで河川が浄化されるのかについて、おそらく客観的な検証で肯定されたことはなく、たとえば
http://www.pref.kumamoto.jp/madoguti/eco_faq.asp
にある
.......
婦人会や漁協、環境団体などで取り組まれており、これらの団体の話では効果ありとの情報がある一方で、公的な試験結果では水質浄化の効果が検証できなかったという報告もあります。
.......
というあたりが、自治体の典型的な「困り方」かと思います。
「えひめAI」は真剣に効果を検証しようとしているようです。使い方も無茶ではなくて、下のマニュアルによれば浄化槽で使うことになっています。
http://www.iri.pref.ehime.jp/iri/info/biseibutu/AI-1.pdf
こういうマニュアルがあってもなお、勝手に川に投げ込んじゃう人が出てこないとは限りませんが(もう事例がある?)。
浄化槽で使うことと川にどかどか投入しちゃうこととはまったく別の話ですよね
この記事に対するコメント[216件]
1. たかぎF — March 14, 2008 @23:58:47
http://www.minyu-net.com/news/news/0308/news3.html
中身は前エントリで"こんにちわ"さんがお書きになったもので全部ですね。
小さい記事だよね。"こんにちわ"さんはよく気づいたというか。
しかも、福島民友しか取り上げていない(?)とは、ですね。
大手新聞の福島版にも出なかったんですかね。
ほかの情報源がまったく見あたらないので、詳細がわからない。
3. たかぎF — March 15, 2008 @00:04:29
5. FooBar — March 14, 2008 @23:52:40
河川投入に対して否定的な見方をする一方、そのほかの環境活動利用については「生ごみの堆肥（たいひ）化や、洗剤の替わりに用いるトイレや風呂の洗浄などでは適量であれば問題はないと考える」としている。
http://kkkcr.seesaa.net/article/88825087.html
ということなので、使ってもいいけど問題となるような使い方はするなという感じですね。
効果があるかどうかはともかく、絶対に使っちゃいけないようなものではないです。でも、河川に勝手にどかどか投入するのはダメですよね。
環境教育の中で「自分が正しいと信じることなら、何をやってもいいんだ」と教える(そういうことですよね)のは間違ってます。
このURLも5日前にとしぞうさんが別エントリーでコメントしておられました。
内容の分析も、そのとおりかなと思います
↓
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1153127013#CID1205130646
9. ＯＳＡＴＯ — March 15, 2008 @00:20:44
http://shibuken.seesaa.net/article/89604862.html
実は過去にも広島県で同じ事が起こっています。でも結局は下記サイトの通りです。↓
http://jabjab.org/
何と言いますか、純粋に環境問題に取り組んではいるのですが、段々あちら側に向かっているように見えて不安にかられますね。
11. ＯＳＡＴＯ — March 15, 2008 @00:40:44
う〜ん、そうとも言い切れない所があるんですよ。これはひとえに、やはり比嘉さんの影響が大だと思うのです（効果あるなしではなく）。
紹介した「広島ＥＭ普及協会」のサイトの左欄の「公開資料」の中の『食と健康コーナー』の項目中に【ＥＭは世界的な鳥インフルエンザの感染を救う可能性がある】というのがあります。
ここを見てみますと、非常に危険な思考が垣間見れます。で、その元ネタというのが比嘉さんです。
私が恐れている「盲信」というのをこういう所で見るのですね。
ちなみにこの発言、この間の「幸い塾全国大会」のサイトでも直接聞く事が出来ます。↓
http://www.saiwaijyuku.gr.jp/index.php?%B9%AC%BD%CE%A1%A6%C1%B4%B9%F1%C2%E7%B2%F1
比嘉さんにとってはパンデミックなぞ恐れるに足りずという所でしょうね。
とんでもなく危険ですね。
なんでいろいろなトンデモだのニセ科学だのが同じところを目指すのだろう・・・
13. ＫＯＨ — March 15, 2008 @01:07:17
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/03/10/new0703101601.htm
小川原湖漁協検討委が｢EM投入せず｣の方針（2007/03/10）デイリー東北
> 青森県小川原湖の湖水浄化のため、湖へのＥＭ（有用微生物群）投入の是非を検討する小川原湖漁協のＥＭ検討委員会は九日、東北町の旭町コミュニティセンターで会議を開いた。協議の結果、湖にはＥＭを投入しないことで意見集約した。今月下旬に開く理事会で正式に決定する運び。
> 小川原湖には、二〇〇二年から湖水浄化を目的にＥＭを投入したが、翌年からシジミの口開けが相次ぎ、責任の一端がＥＭにあるとの説をめぐり、漁業者の間で賛否が分かれた。
> その後、ＥＭ投入は休止となったが、昨年六月の漁協総会で投入再開の緊急動議が出され、採決の結果、賛成反対とも同数となり、決定を委ねられた理事会は検討委設置を決め、協議を重ねてきた。
> この日の第三回会議には、漁協の組合員や学識経験者など二十七人が出席。これまでと同様、投入に賛成・反対の委員が持論を展開した。
> 二時間半にわたる協議を経て、委員長の藤原広和八戸高専助教授が「効果がはっきりしない状態なので、使わないというのでどうだろうか」と提案。ただ「水質調査などを実施して湖水浄化対策を考える」との条件も添えて会議は終了した。
> ＥＭ投入せず―の決定を受け、濱田正隆組合長は「理事会で今回の決定を報告し、漁協としての方針を決めたい」と語った。
否定的な報道はまだ少ないですが，出始めましたねという感じでしょうか．
僕がときどき、「やめたところもある」といって紹介するのもこの例です。
しかし、これも報道したのはデイリー東北だけなんでしょうか。青森県なら東奥日報がもっとも大きいのですが。
僕は弘前に住んでましたが、デイリー東北を購読してる人を見たことがない(^^;
15. ＯＳＡＴＯ — March 15, 2008 @01:29:39
このニュースに関しては以下のサイトで実に冷静な分析がなされております。↓
http://midoriuka.blog33.fc2.com/blog-entry-2790.html
この小川原湖については、漁協の人達がＥＭの効果を科学的思考の元での「実験」として行っており、紹介の記事は、その人達と信奉者達との対立という図式のものでした。
ここでの一番の問題は「富栄養化」というもので、直接投入による危険性という事を垣間見る出来事でしたね。
参考までに小川原湖のその後など。↓
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/07/05/new0707051402.htm
16. 虹の輪くぐり — March 15, 2008 @09:19:03
なぜなら、この微生物自体が汚濁物質だからです。
ＥＭ菌もまったく同じはずなのですが、なかなか理解してもらえないようです。
あと、ＥＭ菌は、「ＥＭ菌団子を川に入れたら綺麗になる」という分かりやすい構図と、ＥＭ菌を川に投入するだけなので、正攻法の水質浄化法と比較して、遙かにお手軽・簡単で持続させるのも難しくありません。
ですので「効果は分からないけど、ちょっとやってみようか」となりやすいのですしょう。
何かをやっていれば、その何かの効果に関係なく、何かをやっているということに、やり甲斐とか達成感を感じる人が多いのでしょうか。
微生物処理という考え方自体は間違いではないですが、勝手に川に投げ込んでいいはずはないので。
「EMは特別」という思想があって、「EMなら、なにをやってもよい」と考えちゃうのでしょう。「効果は分からないけど」からもう一歩進んで「むしろ害になるかもしれない」というところまで思いが至ればいいんですが、それを邪魔するのが「EMだから大丈夫」っていう思いこみでしょうかね。
18. ＫＯＨ — March 15, 2008 @10:24:31
私は中学2年〜高校1年まで3年間弘前に住んでました．
入った高校は同じかもしれませんね，私はだいぶ先輩ですけど（汗
>しかし、これも報道したのはデイリー東北だけなんでしょうか。青森県なら東奥日報がもっとも大きいのですが。
白状しますと親父は生前，東奥日報で編集局長なんかをしてましたから（笑）出来ればそちらのソース（ＯＳＡＴＯさんの示されたリンク先にもありました）をリンクしたかったんですけど切れてましたね．
ＯＳＡＴＯさん，ありがとうございます，参考になります．
地元放送局では年中行事のように川へＥＭを撒く小学生の活動を美談として伝える報道がされています．
ＥＭも二分法の安易な思考と思いますので『批判されているケースもあるよ』と目に付くのは大事なので微力でもblog等で取り上げたいと思います．
東奥日報でも報道されたんですね。
弘前高校時代に教わった先生が、やはりEMの件を心配しておられます。
20. ばば旦那 — March 15, 2008 @14:00:50
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=141448
善意や使命感に加え「福祉施設の製造販売の取り組み」「障害者地域移行促進事業」にかかわっているところが悩ましいと言うかなんというか。
町のお役所も協力。
水質改善の実績を語る水質検査担当の社長も登場。
きちんと検証しないで適当にやるなら、結果は(1)悪くなる(2)変わらない(3)よくなる、の三択なんだよね。なんにもしなくても、その三択なんだよね。「出井川では投入してしばらくヘドロが少なくなった。水質も改善された」では検証ではないんだよなあ。
＃２２はエントリーの内容とは逆に「行政も含め乗っかっちゃった」例です。
とりあえず最新のエントリーにぶらさがっちゃいましたm(__)m。
23. 亀＠渋研X — March 15, 2008 @15:34:17
上の方で紹介されている広島の例も、最初は広島県知事の肝いりで「EM普及」という文脈だったのかもしれません。EM EXPO 2003のシンポジウムで、そんな感じで紹介されていますから。
ただ、実際にやる前に検証してみたら前記新聞記事のような結論になったわけですが。
そういう例は少なくないのかもしれないとも思います。
24. ＹＭＮ — March 15, 2008 @20:36:20
実際にあったら生物兵器として使えることになりそうです。
人の活動により今まで存在しなかった外来種の動植物が生態系の混乱をもたらすことは周知ですが、自然繁殖している菌が変わり、生態系に変化を起こしたという話は聞いたことがありません（人の病気に関係する菌はありますが、これは菌の中で極めてマイナー系かと思います）。
あるいは繁殖する菌が変わることがあるとしても、落ち着くべき所に落ち着くということで、見かけ上は大勢に影響無しということで、自然はそれだけのタフさを持っているということかと思います。
下水処理場では装置で大量の空気を送って好気性微生物を発生させて水を浄化しているわけですが、ＥＭは好気性微生物と嫌気性微生物が混在ということで、このあたりも水の浄化作用という点では意味不明の感があります。
数年前、多摩川のタマちゃんにホタテ貝をエサのつもりで投げ込んでいる集団がいましたが、淡水ではホタテ貝はすぐ死んでしまい、河川の汚染行為に見えました（なお、淡水で死なないエサならＯＫというわけでもありません）。
25. ＹＭＮ — March 15, 2008 @20:50:56
日本の教育界に戦前にファシズムに加担してしまったというトラウマがあり、「自分の頭で考えよう、変と思ったら声を上げよう」といったものが捻転して、そうなりがちなのかもしれません。
26. ＹＭＮ — March 15, 2008 @20:52:15
>ちなみにこの発言、この間の「幸い塾全国大会」のサイトでも直接聞く事が出来ます。↓
>http://www.saiwaijyuku.gr.jp/index.php?%B9%AC%BD%CE%A1%A6%C1%B4%B9%F1%C2%E7%B2%F1
これだけ多分野のおかしな人が集まれば、互いに「いくら何でもこの人変、こんな人と一緒にいたら」と感じそうなものですが・・・。
第２宇宙速度に達して重力圏をふり切るがごとく、もはや常識から離脱して非常識で共鳴する状態なのかもしれません。
その意味で、たしかに「共鳴」しているのだと思います。
28. ＫＯＨ — March 16, 2008 @00:03:53
育つ環境を作ってやればあえてBODの高いモノを撒かなくても好気性の微生物は育つでしょう．
ただ，費用がかかる上，汚泥で目詰まりしないように管理するのが難しいのですね．
29. TAKA — March 16, 2008 @02:04:02
＞人気取りのために、あえて馬鹿をやることはとっても大事だよ（14. マンガか — March 15, 2008 @00:50:13）
私「この考え方はどうですか。実際に教師が生徒に教えているらしい処世術、とのことです」
師匠「戯言」
女史「あえて馬鹿をやる意味は何ですの」
環境教育の現場では、自身の普段の行動が自然環境にどう影響しているのかを学ぶわけです。そして自然界の恩恵を受けて生活が成り立っていることを認識するわけです。「人気取りのために、あえて馬鹿をやること」という考え方が入り込む余地は無いです。
ただし、マンガかさんがその様な具体例をご存知ならば大変興味深いことです。
「マンガか」は放置していたのですが、ふま君のIPで書くようになったし、消しました
31. TAKA — March 19, 2008 @20:43:42
＞IP
削除ご苦労様です。今後も良い意見は期待できそうに無いですね。残念な話です。
＿＿＿＿＿
「放置氏は消えた…。なぜだ！」
「某氏だからさ」
「謀ったな、氏は！」
出てこなければ、消されなかったのに。
勿論、有機農業自体は決して否定される事ではなく、ＥＭも微生物資材の一つなのですからうまく使えばそれなりの効果はあるでしょう。
ただしここでも問題なのは比嘉さんへの「信仰」。
推進している人達があちら側に傾倒してゆく様をこういう形で見てしまう訳です。↓
http://www2.ocn.ne.jp/~hokuem/hadou.html
比嘉さんご自身のキャラだから、しょうがないですが
34. 高草山 — March 20, 2008 @21:19:53
凄い世界ですね・・・。
数々の関連商品、一体どんなプロセスで作られているのやら。
35. ＹＭＮ — March 20, 2008 @22:08:54
エントロピーの対極のシントロピーなる言葉を比嘉さんは考案しています。
そこまでいったら「ＥＭで永久機関」が出てくるのがセオリーというものかと思うのですが、想像力がそこまで及ばないようです。
http://www.em-hokkaido.org/web/080301.pdf
その内容を見る限りでは、微生物一般に関する知識を掘り下げるというものではなく、どうやら「ＥＭインストラクター」養成のためのようです。ちょっとがっかりしました。
大学のホームサイトを見ても、ひたすらＥＭの使用法の研究ばかりのようです。↓
http://www.meio-u.ac.jp/content/view/192/161/
まあここは比嘉さんメインですからしょうがない事ではありますが…。
大学としては、まずいと思いますけどね
39. ＹＭＮ — March 22, 2008 @21:27:33
http://kikuchiyumi.blogspot.com/
----きくちゆみの３月２２日のブログより引用
、FM東京のデイリープラネット（午後９時）という番組で９１１特集が組まれそうなんです。出演は、月曜日がわたし、火曜日が藤田幸久議員、水曜日がベンジャミン・フルフォードさん、木曜日が中丸薫さんの予定（交渉中）。
【中略】
明日はホ・オポノポノ講演会で、久しぶりに船井幸雄さんにお会いします。
----引用終了
９．１１系とも船井さんは繋がっているようです。
「中丸薫って誰？」ということで検索したら、噂には聞いたことがある明治天皇の孫を自称する女性のトンデモさんでした（女性なのでＹ染色体はありません）。
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200604009
船井さんと中丸薫とのコネクションで検索して出てきたページで、あの船井さんに「この文章は、一笑にふしてしまおうと思ったのですが、」と言わしめています（でも一笑にふすのは保留したのでした）。
「トンデモをひと目で見分ける方法はありますか」というＦＡＱがありますが、船井さんと関係があったら要注意ということはかなりの確度で言えるでしょう。
41. KFK — April 1, 2008 @13:06:29
普段はROMしておりますが、
ASCII.jpにきくちさんが紹介されていたのを期に書き込んでみました。
先日の新聞にも掲載されていたのですが、
http://www.asahi.com/edu/student/teacher/TKY200803240104.html
は、EM菌とは全く関係ないですが、似た雰囲気を感じます。
木酢液や竹炭に脱臭作用や微生物の活性化作用があるなら
そういえばいいだけなのに、
「団子がばい菌と闘っている」をそのまま認めるところは
正しい生態系の理解につながるのか、疑問に思います。
本当に団子によい働きがあるなら、
「なんか自然に優しそうな感じのする」ブラックボックスではなく
団子の正しい仕組みを教える必要があるのでは。
教師の方は普段の授業に加え
環境問題も教えなければいけないので大変かと思いますが、
裏づけがないままではニセ科学の入り口になりかねません。
（初めての書き込みでかなりびびっています
問題がありましたらご指摘おねがいします）
きちんと焼き固めてあって、流れ出さないのであれば(回収できるのなら)、EM団子とは話が違うのでしょうが、ちょっと意味不明なところがありますね。どこかに原典があるのか・・・
43. テモリ — April 1, 2008 @19:15:15
ＥＭ菌の培養の問題で、培養途中の菌を団子にして川にいれる？
ＥＭ菌を培養する温度が３７℃以上なので、
川の水温は真夏であれば少しは高いであろうが、２０℃と考えれば
菌の働き自体を阻害する温度、仮死状態である。
川の中にあるヘドロ（有機物？）が団子を入れることにより、
攪拌されて水中の酸素を消化しているのでは？
水中で富栄養化現象を引き起こしてＢＯＤ，ＣＯＤともに異常値を示す。
ＥＭ菌と一緒に含まれる酵素の働きにより有機物が酸素を急激に消化する。
この様に考えると納得はいくのでは？
河川への投入は、ＥＭＸを点滴する方がより効果が上がるはずである。
ＥＭＸには、生菌はいないはずである。
酵素の働きにより水中に含まれる浄化作用を促進させる！
この方法間違いですか？
「テモリ」も、養殖池に「みらい」を勧めている、最中にこの記事を見た
友人からの指摘？？？アラアラで、ビックリこいた。
「みらい」も有用菌で構成されている（ＥＭ菌と同じ有用菌）
しかし培養の方法も違うし、目的も違う。
「みらい」は河川に垂れ流しの牛の尿や養豚場から出る排泄物を
処理するために出来たもので、原尿のＢＯＤ，ＣＯＤ、大腸菌、アンモニア臭
などを減少させて河川に放流できる水質に仕上げるように使用されている。
本来環境に態様できる菌の働きを手助けするものであって、
補助的役割に使用するものであろう！
解説が少なすぎ！
薄学で失礼しました。
44. FooBar — April 1, 2008 @21:15:14
http://www.horikawa-lions.com/topics/2006-09-12-hedorodango.htm
この活動と関連しているのが、以下のものですが、
http://doboku2.ace.nitech.ac.jp/Hydro/River_J/horikawa/index.htm
http://doboku2.ace.nitech.ac.jp/Hydro/River_J/horikawa/pdf/1000_che.pdf7
4ページ目とか14ページ目とかちょっとピクピクしますね。
2002年3月1日のEco Pure 41号ではEMヘドロ団子なるものが。
http://www.d-b.ne.jp/ohayoshp/emx/syoseki/eco3.html#41
上で紹介された記事の先生を検索すると、環境問題や地域活動に関心のある方のようなので、どこかで繋がっているかも。
45. ＹＭＮ — April 1, 2008 @21:43:34
http://doboku2.ace.nitech.ac.jp/Hydro/River_J/horikawa/pdf/1000_che.pdf
原典かどうかはともかくとして（ニセ科学の世界では確たる原典は無しということも珍しくないようですが）、名古屋工業大学を名乗る組織による調査結果ですが、朝日の記事に登場していた堀川が登場してきて関連がありげです。
ＥＭという言葉も登場してきます。
>きちんと焼き固めてあって、流れ出さないのであれば(回収できるのなら)、
（分解ではなくて）吸着作用ということであれば誰しもそう思うはずですが、発想が違うのでしょう。
それにしても、沈めた物体による吸着で膨大な川の水を浄化させるとなると、半端でない量が必要になりそうな気がしますし、そうすると後で回収するのも大変になってしまいます。
46. Ｔａｎｕｋｉｙａｍａ — April 1, 2008 @23:21:56
ＮＨＫで１２時半頃より放送する、お昼の中継番組（『昼時なんたら』みたいなタイトルです）、神田川の川下りがメインテーマだったのですが、番組中盤過ぎた頃に『神田川を清流に戻す運動』をなさっている方々が、川になにやら丸い物体をどんどん放り込んでいました。（枯草色で、ソフトボールくらいの大きさ）
ちょうど出かける間際で、その球が何であるかの説明は聞けなかったので、ＥＭ団子じゃなかったら、その団体さんにもＮＨＫにも、申し訳ないのですが、かなりの確率でＥＭ系のものであると思います。
ＮＨＫが番組の中で肯定的に紹介することで、予備知識無しに観れば、『ＥＭ団子が川の浄化に効果があると言う知識』がインプットされてしまいますよね。
どなたか見た方いらっしゃいませんか？って普通無理ですよね。うちも年寄りいなければ観てませんもの。
前述のように、その団体さんのコメントを聞いてないので、
48. えふべー — April 2, 2008 @09:28:37
行きつけの定食屋で観てました。NHK「生中継ふるさと一番！」平成20年4月1日付「川辺で見つけた！都会の春」だそうです。
問題の団体は「日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会」で、会のHPではしっかりとEM菌をうたっています。
疑問に思ったのはNHKの態度。番組中ではEM菌の名は出さず（効能としては「乳酸菌などの作用」と称していた）。アナウンサーと会員との間でこんな会話が。
アナ「この効果については現在検証中とのことですが」（と言いつつ魚影を写したフリップを取り出す）
会員「この活動を始めてからこんな風に魚が戻ってきたんですよ〜」
アナ「この活動の効果だと良いですね〜」
会員「私たちはそう信じてます」
つまりNHKはEM菌に問題が指摘されていることを百も承知で、「ワタシたちは中立だかんね〜、このヒトタチの言い分を伝えてるだけだかんね〜」と予防線を張っているように見えます。それで良いのか国営放送！
49. ＫＯＨ — April 2, 2008 @09:56:55
EM菌団子を投入しよう！！〜日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる〜
日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会
http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00085/d0008578.html
すみません，ちょっと忙しいのでリンクのみ．
50. Kosuke — April 2, 2008 @11:11:47
うわあ、これはマズイ。
千代田区民としては、とても見過ごせません。
早速「区政へひとこと」に投稿しておきました。
--------------------------------------------------------
いつもお世話になっております。
私は区内に本社を置く設計事務所の代表者です。
千代田区さんのホームページに次の記事があるのを知りました。
「EM菌団子を投入しよう！！〜日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる〜」
http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00085/d0008578.html
この件に関して貴見をお伺いしたく、書かせて頂きました。
まず、EM菌なる物の万能性と、それを主張する琉球大学農学部教授比嘉照夫氏の主張については、科学者の間では懐疑的な意見が一般的です。
「EM菌はニセ科学か」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/pseudo_resume.html
つまり、ある種の微生物が一定の条件下で何かしらの作用を発揮するにしても、それは限定的であり、どのような環境下でも（例えば無差別に河川に投入するなど）必ず効果を発揮するという保証はありません。
それどころか、有機物を投入するわけですから、河川のBODを上昇させるのは間違いありません。却って水質汚染を助長すると言っても良いくらいのものです。
このような活動に関して福島県は、「ＥＭ菌投入は河川の汚濁源」であるとして、注意を喚起する見解を表明しました。
http://www.minyu-net.com/news/news/0308/news3.html
目的がいくら正しくとも、その方法論・理論が誤っていては、それは正しい活動とは言えないでしょう。
貴区におかれましては、是非この件に関して専門家の意見を聞くなど科学的な検証をし、広報内容について適切に対応されることを求めます。
--------------------------------------------------------
さて、どのような回答が返ってくるか。
51. 虹の輪くぐり
— April 2, 2008 @20:49:22
４月１日の福島テレビの夕方のニュースで取り上げられました。
その内容を、ごく簡単にですが、ブログにアップしておきました。
短い時間ということもあり、あまり突っ込んだ内容ではありませんでしたが、ＥＭな人たちの“情熱”は良く伝わってきました(^^:。
53. ＯＳＡＴＯ — April 3, 2008 @00:06:08
それは FooBar さんご提供の資料の中の以下のサイトで見る事ができます。↓
http://doboku2.ace.nitech.ac.jp/Hydro/River_J/horikawa/seika.htm
ここの一番最後の項目など、実に見事な分析です。↓
http://doboku2.ace.nitech.ac.jp/Hydro/River_J/horikawa/pdf/nishi070526.pdf
また住民達による活動も積極的に行われているようです。↓
http://www.horikawa-lions.com/topics/00-index.html
一例を紹介しますと、このようなものもあります。↓
http://www.horikawa1000nin.jp/katudou/2008-03-05-horikawaido.htm
前に紹介された「堀川をゲルで調査隊」も主体は「生物活性炭」であり、ＥＭ菌を混ぜたのもその前段階の研究により、微生物資材も効果が見込めるかもという「実験」の意味合いが強いと思われますね（この当時は聞こえてくる微生物資材と言えばＥＭでしたから）。
住民達の清掃活動の記録を見ても「ＥＭダンゴ」などは出て来ませんし、ここは安心していて良いのではないでしょうか。
ＫＦＫさん紹介の記事ですが、小学生相手に微生物の働きを理解させるにはある程度の擬人化は仕方がない事かもしれません（「もやしもん」などもありますし）。
やはり問題は教える側の方でしょうね。ＫＦＫさんのご意見に私も同意します。
ただこの記事では、その後身の回りの環境問題に話を持っていってるので、まだその辺が救いですね。ＥＭをアンパンマンに例えて教えているのよりは遥かにましです。
ここ堀川の活動は興味がありますね。潮汐によるヘドロの堆積・河川形態による汚染物質の流入など、千代田区の日本橋川と共通の問題が垣間見れます。
この両者が今後どのようにして取り組んでいくのか、しばし注目していこうと思います。
＞きくちさん
＞ヘドロを混ぜる
これ、ヘドロの有効利用という側面もあるのではないでしょうか？
今は全国各地で色々研究されているみたいです。↓
http://www.gem.hi-ho.ne.jp/abiko-nature/hedoro2.htm
ここの「アオコ分解」というのが今回の活動内容のヒントのような気がします。
まあ、あくまで私個人の希望的観測ではありますが(^^;)。
54. FooBar — April 3, 2008 @23:46:14
愛知県にはお城があったせいか堀川というのが、他にもあるようで :-<
http://fukumoto.jugem.jp/?eid=212
55. ＯＳＡＴＯ — April 5, 2008 @00:10:16
ぐぇ…
同じ「堀川」でも、大学が絡むのと議員さんが絡むのとではこうも違うものか…。
ここのメインの活動がこれな訳ですね。↓
http://fukumoto.jugem.jp/?eid=200
ちょっと見てみますと中々活発に活動しているようです。↓
http://super441.exblog.jp/7466601/
比嘉さんの講演などを見ても、ターゲットは議員さんや小中学校の教育関係者ばかりで、地元の大学へのアプローチなどはほとんど見られません。
本来環境問題に取り組むには専門的な大学や企業の協力が欠かせないと思うのですが、どうもこの部分が分離しているように感じています。
「名工大の」堀川については一つのモデルケースとして、他の自治体も注目して欲しいと思いますね。
あ、ヘドロについては確かに「ろ過材」ですよね(^^;)。
貴重な情報、ありがとうございました。
＞�癸苅検，┐佞戞爾気�
「乳酸菌の作用」という表現を使っていた事はちょっと驚きですね。
最近は報道の仕方にも注目しているのですが、以前と比べて一歩進んだように思えます（それともＥＭという「商品名」を敢えて用いなかっただけかも？）。
56. ＯＳＡＴＯ — April 6, 2008 @22:07:57
�癸毅院‘�の輪くぐりさんのコメントと今回の議員さんの件で思い出し、前のコメントを見た所、�癸隠魁。烹錬箸気鵑痢崗�川原湖にＥＭ投入せず」に関しアップするのを忘れていた記事がありました。
この記事は２００７年３月１０日でしたが、その一ヵ月後このような記事がありました。
【小川原湖EM投入めぐり東北町と漁協が対立】（2007/04/10）デーリー東北 ↓
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2007/04/10/new0704101102.htm
その後�癸隠気了笋離灰瓮鵐箸紡海韻襪弔發蠅任靴燭�、ちょっと意味不明なコメントになってしまいました。申し訳ありません。
ついでに、その後この問題が議会でも取り上げられました（「議会だより」９号・平成１９年９月１日号の７ページ目）。↓
http://www.thk.net.pref.aomori.jp/pdf/dayori_07_09.pdf
議会の方では慎重な姿勢をとるべきとの立場の様ですが、市長さん個人としてはまだ未練がある様にも感じられます。
「市長」ではなく「町長」でした。
58. Kosuke — April 7, 2008 @12:27:35
-----------------------------------------------------------------
平成20年4月4日
×××× 様
政策経営部 総務課長 ○○○○
広報公聴課長 △△△△
「EM菌団子なるものの河川投入について」
区のホームページの市民団体活動紹介についてお答えいたします。
千代田区の施策に限らず、現在環境への取り組みは国、各自治体にとって大変重要な課題となっています。
地球温暖化対策、ゴミの総排出量抑制問題などは、行政施策としては勿論のこと、このような環境問題に取り組むには、住民一人ひとりの意識と実行が欠かすことができない条件であると考えています。
このような中で、一昨年の夏、千代田区内の河川や濠の浄化と美化活動に取り組む幅広い会員を集めた市民団体が発足いたしました。区としては、これらの活動が千代田区民全体の環境への意識向上のきっかけづくりとなるよう、また、市民団体の活動継続と活動の輪が拡大することが重要と考えて、団体の活動を区広報やホームページで紹介しています。
ＥＭ菌団子の採用は、この市民団体が水質浄化のひとつの手段として試みているものですが、ＥＭを採用するにあたっては、売り込みや盲目的にＥＭを導入した訳ではなく、地方各種の新聞記事などを参考とした他、市民団体の発足メンバーは長野県松本城の管理事務所を訪問し、濠の浄化状況を見聞してまいりました。日本橋川と松本城の濠とでは、自然環境も水質汚染原因も異なることから、同様な効果を得られるかは不明であり、ＥＭについては２年間の時限で取り組んでいるものです。
ご指摘のEM菌関係製品及び琉球大学比嘉照夫教授への様々な批判等は、区としてもＷＥＢで承知いたしております。
現段階で確実な改善効果をもつ微生物群や物質が存在すれば、日本の全ての水辺は既に浄化されているでしょう。
さらに、ＥＭやえひめＡＩ、その他の浄化物質にしても、ＷＥＢ内では「営業」とそれに絡む関係者及び利害者等の競争情報であり、関連する各種のブログもこれらに踊らされた書き込みと受け止めています。
千代田区としては、環境改善活動を通して区民一人ひとりの意識の向上が図られ、浄化物質に頼るよりも、悪化原因を放出しない日々の生活に取り組むことの方が重要であると考えています。
政策経営部総務課 □□□□
��03-3264-2111 内線 ****〜****
-----------------------------------------------------------------
相手は公人でしょうから、伏字にする必要は無いのかもしれませんが、とりあえず個人名や内線番号は伏せておきます。
しかし、結局何が言いたいのか、良く分からない文章です。
特に、EM菌団子について触れている後半部分が意味不明。比嘉教授に対する批判は承知していると言いながら、今回のような活動が良いのか悪いのかの判断を示していません。どうやら、（菌の浄化作用効果の有無は不明でも）この種の活動を紹介することで区民の環境に対する意識が向上すれば、広報としては良いと考えているらしい事だけは伝わってきます。
せっかく福島県の事例や、菊池先生のサイトを紹介したのに、それらについては一切無視。
まさか最後から２番目の段落の
>利害者等の競争情報であり、関連する各種のブログもこれらに踊らされた書き込みと受け止めています。
の「関連する各種のブログ」って、こちらのような批判サイトを指しているのではないでしょうね？
どうやら千代田区役所はこちらの疑問や要望に応える意思が無いようです。
59. Kosuke — May 13, 2008 @09:53:42
千代田区はあまり取り合う気が無いようで。
.>> この件に関して、伝聞やWeb上の情報のみに頼るのではなく、信頼のおける専門家の意見を聞くお考えは？
.> 現在はその予定はございません。
だそうです。
また、昨年私と同じような問い合わせをした方に対する回答と、今回の私へのそれが瓜二つである事も判明しています（笑）
地方公務員さんには荷が重いようなので、河川管理者の国交省河川局にたれ込みましたよ。
そしたら、意外にも大変積極的な回答が貰えました。
.> 正しい科学技術に基づいて施策を行うことは重要です。疑似科学であるならば見過ごすことはできません。
.> また、人々の環境に対する善意が、環境に悪影響を与えていることは不幸なことです。
.> 現在河川局河川環境課においても判断に必要な情報を収集しているところです。
.> 評価が整理されるのをただ待つだけでは無いことはご了承ください。
mixiの日記に纏めました。
【千代田区役所とのやりとり】http://mixi.jp/view_diary.pl?&id=763609490&owner_id=668558
【国交省河川局へ】
http://mixi.jp/view_diary.pl?&id=789359049&owner_id=668558
【河川局から回答】
http://mixi.jp/view_diary.pl?&id=804239740&owner_id=668558
60. koume
— May 15, 2008 @13:09:19
北國新聞５月１５日朝刊より
微生物でプール浄化 菊川町小６年生
（Webソースありません）
菊川町小の六年生五十八人は十四日、六月中旬に行うプール清掃に向けて、水中の藻などを分解し、水質を浄化するＥＭ菌（有用微生物群）を含んだ水約二百リットルを同校のプールに入れた。
ＥＭ菌とは人間や自然環境に役立つ微生物を複数組み合わせたもので、生ゴミの処理や農産物の肥料などに使われる。
投入により壁や底にこびりつく藻やヘドロが減り、プール清掃が簡単になるほか、清掃に塩素を使わずに済むため排水による環境汚染を防ぐことが出来る。
同校は昨年十一月にもＥＭ菌を入れており、清掃直前に再投入することで、ＥＭ菌を活性化させる。
61. Noe — May 15, 2008 @14:20:13
なぜかマコモ風呂を連想してしまいました。
多分、オフシーズンのプールの色（深緑）を連想してしまったからだと思います。
＞六月中旬に行うプール清掃に向けて
藻が減っているといいですね。
万が一藻がいつもより増えていたら、ただでさえ気持ち悪いプール掃除が恐ろしいことに･･･
その方が小学生にはいい勉強になるかもしれないですけどね。
＞清掃に塩素を使わずに済むため排水による環境汚染を防ぐことが出来る
消毒にも塩素を使わずEM菌で済ますつもりだろうか･･･
塩素って殺菌のために入れているはずですが、ＥＭ菌は殺菌するってことになっているんでしょうか？
それとも「水質浄化＝菌のいない水」と誤解しているんだろうか？
どっちにしろ、そんなプールに子供を入れて大丈夫か？
>藻が減っているといいですね。
ちゃんと計測しているわけではないから、減ったような気分にさえなればそれで満足できるのではないかと。
63. 忍冬 — May 15, 2008 @16:54:53
つきましては、県の教育委員会に投稿をと考えたのですが、作文が下手なのでKosukeさんの投稿を元原稿に使わせていただきたく、許可をお願いするしだいです。よろしくお願いします。
64. Kosuke — May 15, 2008 @20:09:51
私なんかの駄文で良ければご自由に。
65. 忍冬 — May 16, 2008 @17:55:10
66. かぱ — May 19, 2008 @03:13:17
http://jabjab.org/files/d20050108-pool.html
ＥＭのおかげでプール清掃の際クレンザーを使用しなくなったという学校がありましたが、自分が小学生の頃（２０年以上前の話です）は水とデッキブラシでひたすらこするだけだったので、個人的にはプール清掃にクレンザーを使用していることがＥＭの話よりも驚きでした。
自分の周囲では幸いにもこの手合いの活動は見受けられませんが、学校生協のチラシには疑似科学テイスト溢れる商品（水素水、ゲルマニウムテープ、ホメオパシーの書籍等）を見かけますし、たまに利用している共済の宿泊施設がＬＯＨＡＳ宣言してたりと油断していられない状況になっています。
地域的にはかなりのばらつきがありますが、東北の岩手・福島での使用が飛びぬけていますね。↓
http://www.school-el.net/
岩手県ではＥＭのラジオ番組が放送されていますし、福島県では郡山市を中心としてさかんに活動が行われています。
ただ、プールへの投入例では効果がある例はかなり報告されてます。
それを地元新聞などが取り上げ、その噂を聞いた先生が、「試しにうちも…」となって周りに広まっていってますね。
ですから今はこの時よりももっと増えてると思われます。
教育的には、単に「ＥＭはすごい！」と思わせておしまいではなく、『なぜ効果があったのか？』という事をきちんと説明し、微生物の働き・自然界のしくみなどをしっかり教える、それが出来てこそ初めて「環境学習」だと思います。
ただ時々紹介されてる新聞記事などを見る限りでは、「効果のある便利なもの」としてしか扱われていないという印象ですが。
68. としぞう — May 22, 2008 @10:49:07
＞今回泊まっているホテルは沖縄での立志伝中の研究者が作った会社の所有するホテルです。タクシーの運転手にスペイン語風の名前をいってもわからなくても、EMといえばわかるのです。EM菌とかいうもので土壌改善による植物栽培から洗剤化粧品などなどよく効くとかいうことです。いろいろな製品をつくっています。わたくしには効能のほうはまったく分かりませんが、朝食べるトマトはかなりおいしいです。
「沖縄での立志伝中の研究者」は勿論比嘉氏のことで、http://www.emro.co.jp/hotel/index.html
などを見ると確かに手広いですね。EMホテルにはプールはないらしいので、EMでプール清掃をしていないのが残念ではあります。
それにしても柳田氏ほどのご高名な研究者にして「よく効くということです。」「効能のほうはまったく分かりませんが、朝食べるトマトはかなりおいしい」という素人のような感想が悲しいです。関心がないのでしょうから、仕方ないのかもしれませんが。
69. としぞう — May 25, 2008 @13:43:58
農業、畜産業などの環境負荷が高いのはやむを得ないことなのですが、世間の環境への意識の高まりを背景に、「EM菌」や「特別栽培」などが、それらの本来の有効性がどうなのかという検討がされないまま、免罪符的に使われているように感じられます。
70. Noe — June 5, 2008 @10:14:48
基本的には排水に混ぜたり生ごみに掛けたりと言った｢正しい｣使い方がほとんどでしたが(油汚れも良く落ちるようになるそうです)、開発者と思しき方が濃い茶色の液体を飲んで、｢大丈夫ですよ｣なんていっていました(｢飲まないで下さい｣旨のテロップが出ていましたが)。この人はちょっと危うい感じ。
でも、飲んで大丈夫だからって、それがどうしたという感じなので、ちょっと不安ですね
ここの所立て続けに放送がなされてますね。何かあったんでしょうか？
まあＥＭ菌しか知らなかった人にとっては目から鱗の情報だと思うので、その名が全国区になるのは大いに結構な事だと思います。
＞Noeさん
えひめAIは元々、納豆菌・乳酸菌・酵母菌など、皆スーパーで売ってる食材から作られますから、うまく発酵させれば飲む事も可能です。
ただし、容器の殺菌消毒などはちゃんとしないと雑菌が繁殖する恐れがあるので、飲む場合はくれぐれも注意をお願いしたいところです。
出来ればテレビなどでは、あまり飲むシーンは放送しない方がいいとは思うんですけどね。
73. KM — June 11, 2008 @14:25:36
「EM菌でプール掃除が楽に」
「汚れが簡単に落ちる」
「事前に液を入れてヘドロ退治」
埼玉県北本市や香川県丸亀市の小学校を例にして記事にして
いますが、あの研究機構の調査として、全国８７４の小中学校で
使われているとも。
この記事を見て、さらに増えるかもしれませんね。
朝日小学生新聞といえば、僕の似てない似顔絵を掲載してくれたところですね。
意見を送ってみよう
75. 芹沢 — June 11, 2008 @14:51:49
まあプール清掃だけなら環境不可はさほど大きくもないかなと思うんですが、これを契機に河川投入が増加したり、またトンデモにハマる子供が増えたりしないといいんですけど。
「EMの効果を確認する実験」についてきちんと投げ掛けておいた方がいいかも知れません。
76. 亀＠渋研X
— June 11, 2008 @18:48:44
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/%7Ekikuchi/weblog/index.php?UID=1190083204#CID1213021979
EM菌の提唱者・比嘉さんが、どうもその実例と化しているのではないかという指摘は以前からありました。しかし、なんだかおそろしいまでに「なんでもあり」になっているようです。ブログ「もっと休むに似ている」さんが、比嘉さんの著書『地球を救う大変革』シリーズから採取しています。
エフェクティブ・マイクロオーガニズムス教団、略して・・・（2008/06/06 14:40）
http://gallerytondemo.blog.shinobi.jp/Entry/74/
ぼくの環境では隠れてしまって読めない部分があるのですが、わかりやすいところだけ拾っても、波動、クラスターの小さな水、パイウォーター、ホメオパシー、Ｏ−リングテストといった調子。
ニセ科学のデパート状態です。これはあんまりだ……。
78. ちがやまる — June 11, 2008 @18:48:53
大きくなった子どもたちには逆に「検証」ということを教える機会にもなるんじゃないでしょうか。プールをよごれ具合や日当たりに配慮して区画に分け、投入した区画としない区画をつくっておいて、そうじの時、同じやりかたでモップか何かでぬぐって効果をたしかめる、など。
近くの学校や同じ市町村などの学校で共同するとプール数をかせげるかもしれませんし。
区画をつくるのが面倒なら投入した角と対角線の角のあたりの一定面積を同じ人数でそうじして時間を比べてみるとか。
その結果が、バイアスで説明できないくらい「効果あり」だったなら、「掃除が楽」と言うことに文句をつけません。
環境への負荷は廃液のBODで比べることになるんでしょうね。
79. nakanishi — June 12, 2008 @08:43:17
http://www.asagaku.com/topnews/sho/top6.html
80. ちがやまる — June 12, 2008 @09:41:50
「北本市は...(略) 一部の小学校で効果を試したうえで、2004年から全小中学校でＥＭ菌の培養液を使い始めました。」
「香川県丸亀市の城西小は... (略） 地元の社会奉仕の団体、丸亀ロータリークラブから提供されたＥＭ菌を、去年初めてプールそうじに活用。みがき粉を使う必要がないことや、そうじの時間が短くなったことなどから、今年もＥＭ菌の力を借りることにしました。」
「（城西小では） 家から集めた米のとぎ汁にＥＭ菌と糖蜜を入れ、１週間ほどかけて菌を増やします。去年の秋と、今年４月の２度にわたって、２リットルのペットボトル約100本分の培養液をプールに入れました。」
全体的には「何が行なわれたか」についてさすがにうまく表現していると思います。
問題は「効果を試したうえで」という書き方でしょう。「効果を試した上で...」が担当者の言葉であったら、それは具体的にどういうことであったかを聞いて欲しかったです。波動測定器の例のように、効果がないのに「ある」という場合にあたるかどうかが問題全体の焦点になるのです。「効果を試した」が試したことになっていなかったり、結果はどうあれ試しただけだったりするなら、記事の表現は、「一部の小学校から始めて2004年からは全小中学校で」とすべきだったでしょう。
菌液を入れない場合のそうじには必ず「みがき粉」を入れなければならないものなのか、菌液を入れる場合にはプールを乾燥させてしまうことはないでしょうけれども入れない場合にも同様に水をはっていたのか、など、ちゃんと比べた上で「効果がある」といわれているかが問題なのです。きちんと比べて「効果がある」であれば、プールそうじに使うことに文句のつけようはありません。しかしそこをすっとばして「効果にもとづいて広く使われている」という宣伝だけが行なわれるのではまずいでしょう。記事を書いた方は宣伝に一役買いたいという気持ちを持っていたのかもしれませんが。
81. ＹＭＮ — June 12, 2008 @20:14:37
仮に本当に効いたら効いたで、沢山の子供が入る学校のプールのことですから、今度は人体への有害性を気にするのが手筋というものかと思います。
清掃を子どもにさせるのが危険じゃないのか、と問われると、、、どうなんでしょうか。大方は、けがをさせない、目や口に水を入れない、あとで手などをよく洗う、で済みそうな気はしますが、私には判断できません。
83. ＯＳＡＴＯ — June 13, 2008 @00:21:13
例によって「波動」「重力波」のオンパレード、その効果はＯ−リングテストで簡単に確かめられるそうです（♯７６で亀＠渋研Ｘさんが紹介した通りですね）。↓
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru13.html
ここで紹介されている田中茂医師のＢｌｏｇがあります。ここでは流石に「波動」は出てきません。
ただ本当に効果があるのなら、もっと徹底的に研究を行い、ちゃんとした「正しい」理論体系を作ってもらいたいものです。↓
http://emx.or.jp/saisentan/page.cgi?n=1201311252
84. TAKA — June 13, 2008 @08:11:39
＞これらの効果には薬理的な因果関係はなく
＞将来にわたって法的に薬になる見込みはまったくなく
＞一般販売はせずに、医師の協力のもとに治験的に活用するか
＞非保険的な対応で困っている人々のお役に立てるような方法を検討してきました
タルバガンの言
「事前チェックを忘れた言説はその後、どの様な道を、辿るのでしょうか。」
ローツェの言
「すべての道は隘路に。すべての責は己に。拙速は厳に、慎むべきである。」
ナンガ・パルバットの言
「休日にマイカーのタイヤの空気が抜けて、家族で外出できない事があるだろ。それは我輩が、くたびれた主人と温暖化に悩む地球を、救ってやったからだ。ドゥハハハハッ」
タルバガンの言
「逸って近道を取らず、遅きに巻き道を選んでこそ人は、見えない出口を足元に、引き寄せるのかも、知れませんね。」
85. 杉山真大
— June 13, 2008 @19:52:49
http://www.joyo-net.com/honbun.html#kijie
「最終目標は霞ケ浦の浄化。地域の水から取り組みを始め、活動の裾野を広げながら継続したい」
マジ、やられたらどんな影響出るか解かりませんよ。中学校と市にメール出しました。
かすみがうら市当局へは↓からメールが送れます。
http://www.city.kasumigaura.ibaraki.jp/cgi-bin/upsys/view_hp.cgi?mode=mail&mode2=detail&s_no=21
86. ＯＳＡＴＯ — June 14, 2008 @00:28:14
かすみがうら市の活動はかなり年季が入ってるようです。↓
http://www.unet.or.jp/news117.html
ただし、最初の成功例とされているのは水族館前の池だったようですね。↓
http://www.unet.or.jp/news68.html
プールや小規模の池のような閉じられた場所であるならばそれなりに効果はあるかもしれませんが、霞ヶ浦のような大きな所に大量に投入となると話は変わります。
よく「悪臭が消えた」としてその効果が確認されたという報告がなされますが、あれはアンモニアなどのアルカリ性の臭気が酸性の発酵液によって中和されたものだと考えられます。
しかし発酵液には糖分も含まれています。それを大量に投入という事になると、それこそ富栄養化となってアオコなどの発生原因となる事も考えられますね。
本当の浄化を目指すならば、元々の根本原因を探らなくてはならないと思うのですが、どうもＥＭ信奉者達は目の前の事象ばかりに捕われてしまうようです。
安全性についても、検証するのではなく、「EMだから安全」というだけなんで。
こういうやりかたは非常にまずいです
小さな池と霞ヶ浦ではまったく違いますね。「条件の違い」という概念もないんだと思います
88. ちがやまる — June 14, 2008 @09:14:13
ふだんあまり水が流れないような排水路などなら、数10リットル、数100リットルのまとまった液体を流すだけでもなんらかの「効果」が出る場合もあるでしょう。
効果に関心をもつ・注目するということによって、そうでなければやらないような、まわりのごみひろいをやったりするかもしれません（逆ホーソン効果？）。
前任校と現任校、去年と今年、というふうにプールを比較することにひそむ問題なども、小学校高学年くらいになると考えられるようになっているのではないでしょうか。
実際に使われている細菌や酵母の組み合わせが常に必要かどうか、熱処理したものではやっぱり効かないのか、など、基本的な情報が出てきてない（と私はとらえています）のはまずいでしょう。
ＯＳＡＴＯさんが懸念しておられる、おそらく一番問題になるであろう、どういう条件では単に窒素とリン酸を投入するだけのことになるからけっして投入してはいけないか、は製品とともに提供されなければならない情報でしょう。
家庭の生ゴミ処理ができることと、「環境によい」こともほとんど関係ない。
プールなら効果があるのかもしれないとは思いますが、いかんせん、基本データがなければどうしようもないし、対照実験がないとなにもいえない。「やったらうまくいきました」では因果関係を言ったことにならないですから。
また、仮に効果があるとして、安全性や汚染の問題は別に考えなくてはなりませんね。「EMは環境にやさしく、安全」と信じている人はたくさんいるけど、比嘉先生ご自身が「EMの液を飲んでも安全」と主張するのは波動測定の結果に基づいているのだし、「安全なはず」という思い込み以上のどういうデータがあるのか気になります
90. ＹＭＮ — June 15, 2008 @17:38:23
１、極めて有害性が高い。
２、広範囲に使われていた。
３、有害性が認知されている。
昔は３がありませんでしたが、１と２であるからこそ問題が表面化しやすかったという面があります（一方、発症までの期間の長さは因果関係を分りにくくしていましたけど）。
有害性の低いものや一般的でない物質まで含めると（あるいは複合作用するもの）、未知の有害物質は山ほどあるのが実情かと思います。
安全性が未確認のもの、妙なもの、変なもの、胡散臭いもの、一般的でないものを口に入れること、吸うこと、人体との接触等は必要が無い限り避けるのが原則ということになるでしょう。
その意味で学校のプールにＥＭというのは、これだけでもどうかと思ってしまいます。
手を使わずに食用の粉（小麦粉だか片栗粉だか）の中の飴を口で取る運動会の競技がありますが、実際の有害性に関わらず「肺に異物はなるべく入れない」という健康意識に関わることで、あれは止めた方がよろしいかと思います。
91. zorori — June 15, 2008 @19:32:00
>１、極めて有害性が高い。
これは、何と比較してとか、どのような人が注意すべきかということを明確にしないと誤解を招くと思います。
アスベストが危険なのは、長期間、大量に暴露する場合であって、基本的に労災問題だろうと思います。アスベスト工場や建設現場で働く人やその近くに住む人にとっては大きな問題ですが、一般の人はあまり気にしすぎる必要はないと思います。なにせ、われわれの社会環境では大量にアスベストが使用されていますが、一般人で被害を受けた日本人は大阪の文房具店のご主人１人しか知りません。
数年前に、小学校の解体工事でアスベストが飛散する事故がありました。過剰に心配するあまり、その小学校の生徒にレントゲンの検査を受けさせるというわけの分からない対応がされました。１回の暴露程度の危険性はたばこの煙を吹きかけられた場合より桁違いに小さいはずです。さらに、レントゲンで、肺のアスベスト繊維が見つかるとも思えません。（見つかるほど吸入しているのなら、急性症状が出ているだろう）中皮腫に至っては３０十年以上の潜伏期間がありますから、全くの無意味な検査です。
却って、無用な放射線被ばくを与えたわけです。
危険性の大きさをちゃんと把握していないと逆に危険だと思いますが、一般には過大に認識されているような気がします。
「40万個の黒いボールを貯水池に浮かべ、ロサンジェルスの住人をガンから守る」
http://www.gizmodo.jp/2008/06/40.html
環境に悪そうな気がするんだが・・・。
93. eureka — July 30, 2008 @10:08:48
夏休みの時期に入ったせいか、このところ各地であいついでEM団子を河川やお堀などに投入するイベントが企画されているようです。
この暑いなか、小学生やお年寄りが一生懸命作業をするようですが、効果がないどころか、汚濁の原因となるかもしれないということをしったら、どう思うでしょう。
ちなみに、東京の日本橋付近でEM団子投入の活動をしているNPOについては、以前に朝日新聞夕刊の１面コラムで肯定的に紹介されていました。
マスコミや自治体へ働きかけるには、どうするのが一番効果的なのでしょうね。
94. TAKA — August 1, 2008 @09:27:05
パチモンに詳しいメリー御嬢に問い合わせたところ、「EMの力は万能。特に進化形は火、水、土すべてに置いて、攻撃は無効になってしまう。」との事でした。
ある意味、効果は抜群でした。本当にありがとう御座いました。
『探偵メリーと相棒ハリー』参考：キューティーハニー
このごろ流行りの団子投げ プクッと波動の重力波
プールにおいでよハリー（やだー） だって何だか 効果無しなんだもん
お願いお願い 投げ込まないで 団子のEMが 消滅しちゃうの いやよ 川よ 汚泥見つめていた
メリー クラッシュ！ 変わるわよ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『イーエム・キ・クカ？』参考：ポルカ・オ・ドルカ（ポケットモンスター・AG）
ノルカ ソルカ EM 効くか？ 近所の小川も
ノルカ ソルカ EM 効くか？ とっくに効いているか？
EM団子は39個 手頃な大きさ 匂いは微妙
準備は完ぺき バッチリ波動 お待たせしました ハイ！投げ込んで！
効果は上々 気分は最高 タンゴのリズムで 学生巻き込み みな笑顔！（アッハハ！）
汚泥が有るけど 環境教育 どうせ名目 形だけ
ノルカ ソルカ EM 効くか？ 大手の新聞も
ノルカ ソルカ EM 効くか？ とっくに書いてるか？
ノルカ ソルカ EM 効くか？ 波動の効果も
ノルカ ソルカ EM 効くか？ 汚泥に効いてるか？ 飲料しているか？
重力うけてるか？
95. 蟻 — August 1, 2008 @09:57:36
当方、しがないサラリーマンをずっと続けてます。
もう十年以上前のことですが、1坪農園を借りて畑の真似事をしていました。
趣味の畑としては、「俗に言う農薬」なるものを廃した無農薬野菜作りに走る
ことはご理解下さい。
当時、EM（EMは農薬ではないと認識してました）の効果を信じて、生ゴミに
せっせとEMぼかしをふりかけ、畑に鋤こんで土にし、野菜を育てていました。
それまで土に親しむ機会もあまりなかったので、EM の効果があったのかな
かったのか、あったにしてもどれくらいあったのかなどは、まったく分かりま
せん。 とりあえずいくらかの収穫もあり、それなりに満足したものです。
費用に対する収穫で言えば、ずいぶん高い野菜となりましたが、元々土をいじ
って野菜を育てたいというのが目的なので、それなりに楽しむことは出来まし
た。
家から農園まで、半分腐りかけた生ゴミをバケツ（EM専用バケツ）にいれて
もって行き、中身を畑にぶちまけて鋤きこむわけですが、ぶちまけた後のバケ
ツは、腐った生ゴミの猛烈なにおいと汚れが残ります。
そのバケツは近くを流れる川で洗って家に持って帰るのでした。
当時からEMは河川をきれいにすると言われていましたので、川で汚れたバケ
ツを洗うことに対して、まったく罪悪感を持つこともないのです。かえってい
いことをしているぐらいの気分でした。そんな状態が２〜３年続きました。
今にして思えば、考えが浅かったと反省している次第です。
EMのうたい文句のひとつに「生ゴミがEMで堆肥になると芳香を放つ」という
ものがありました。 実際には芳香と感じられる香りがしたことは一度もなく、
EMを見限った一番の理由はこれですので、ニセ科学と思ってやめたわけではありません。
始めた頃は、とにかく万能であるとはうたっていなかったような気がしまし
たがEM専門店を覗くようになると、すばらしいすばらしいで埋め尽くされてお
り、EM を素焼きに焼きこんだグッズなどもありました。 このあたりもEMから
離れることが出来た理由ではあります。
EMも上手に使えば、普通の堆肥作りの役に立つのかもしれませんが、生ゴミ
を川にながしても「いいことをした」と思わせるあたり、罪作りなものです。
96. ＯＳＡＴＯ — August 1, 2008 @21:07:21
「本物の世紀」（1994年ＰＨＰ研究所刊）という本の中で、比嘉さんは以下のように述べています。
（p.198)より引用〜
「植物が死ぬ、死なないというのは、ホルモンの関係です。（〜中略〜）
それで、ホルモンの操作でどうにかならないかと考えた。【ＥＭを腐らせると一時的に致死的なホルモンが出ます】のでかければ、中で猛烈な呼吸を起して、笹が枯れてしまうはずです。それを話したところ、「何十年来の敵に、参ったと言わせてやりたい。ぜひやってくれ」と言われて、かけたところ、たちまち笹は根っこから、みんな枯れてしまいました。
こんなぐあいに、ＥＭはすばらしくいい働きをする一方で、【腐らせたりすると強烈な活性酸素を誘発する。】本来はなかなか腐らないものなんですが、【意識的に腐らせると、悪さもすごいわけです。】ただ、普通の人が扱っている範囲では、それは起こらない。【扱い方によっては、こんな大逆転も起こす】ということです。」
〜（引用終わり）（【 】強調は引用者）
これはとある森を管理している方から、後から後から生えてくる笹を何とかしたい、との相談に乗って、除草剤としてEMを活用した時の話です。
しかし、何とも怖いお話です。
自然界における微生物の振る舞いなど、そうそう人間の思うようになるものではありません。人間が微生物の住む環境をきちんとコントロール出来てこそ、初めて微生物は人間の望む力を発揮します（酒の醸造過程などを見れば良く分かりますね）。
話の中で比嘉さんは、「本来は中々腐らないもの」とおっしゃってますが、果たしてそうでしょうか？ 保存状態によっては発酵液などは簡単に腐ってしまいます。
プールぐらいの閉鎖された環境ではそうそう外的要因が加わるとは思えませんが、一般の河川では果たしてどうでしょうか。
EMは好気性、嫌気性双方の菌が共生しているというのが謳い文句です。つまり別の見方をすれば、周りの環境によっては、好気性・嫌気性どちらにでも転んでしまうという事を意味します。
先の引用箇所では、わざわざサブタイトルが付けられています。それは
『●EMにも二つの顔がある』
というものです。
「扱い方によってはまったく逆の効果となる。」
こういう情報がありながら、周りにはただ「ＥＭは安全」としか言って来なかった訳です。
環境を浄化するつもりで、逆に環境を悪化させてしまう危険もあるという事を、ＥＭ使用者は肝に命ずべきです。
少なくとも、何の考えもなしに河川に投入という事は控えるべきだと思われます。
＞�癸牽機ゝ造気�
＞「いいことをした」と思わせるあたり、罪作りなものです。
まさにそこの所がＥＭの一番の問題点ですね。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008061300031&genre=F1&area=K60
98. ＯＳＡＴＯ — August 4, 2008 @00:46:48
http://kankyo.mind-bank.com/em.html
説明には
「子供たちにも環境保護の大切さを感じてもらいたいから」
とか
「ひとりひとりが環境問題を考えるきっかけとして」
とありますが、ちょっと違うんじゃないかと思ってしまいます。
こうする事が良い事だと、何の疑いもなく思わされてしまう事に疑問を感じてしまいます。
99. トモ — August 4, 2008 @08:06:04
小島よしお扮する情報屋のところに客がやって来て
こういうやり取りがありました。
客「有機農法の効果的な方法を」
情報屋「ＥＭで有機物資材を発酵させて作るＥＭぼかしを使え。」
ドラマの公式HPによると、この情報屋は
「あらゆる分野の専門的な知識を知っている」そうです。
このドラマはずっとギャグで構成されているようなものでした。
情報屋のシーンはすごく短いものでしたが
急に「EM」なんていう単語が出てきたので、とても驚きました。
100. ＯＳＡＴＯ — August 7, 2008 @23:28:23
何と言いましょうか…もうコメントするのも疲れました…。↓
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru15.html
ちなみに、「ＥＭ蘇生海塩の脅威」をお書きになった方のコメントはこちら。↓
http://www.emiwate.net/01_future/b_021221.html
新しくなったという「ＥＭ蘇生海塩ＧＯＬＤ」についてはこちらで色々解説されています。↓
http://www.nikomart.jp/em_salt.html
ただし、これに限らず、最近の「ミネラル豊富な塩」というものにも注意が必要ですね。こちらをよく読んで、くれぐれも「信仰」に走らない様気をつけましょう。↓
http://www.geocities.jp/t_hashimotoodawara/salt6/salt6-98-07.html
http://www.geocities.jp/t_hashimotoodawara/salt6/salt6-01-05.html
101. eureka — August 10, 2008 @23:44:03
「浄化された」川の中にカメラが入り、「戻ってきた」ハゼやカメを映していますが、どれほど効果のほどが検証されているのでしょうか。
この日本橋側の事例は、ボランティア団体に有名企業が参加しているせいか、よくマスコミに取り上げられます。本当になんとかならないものでしょうか。
http://s01.megalodon.jp/2008-0825-2338-43/www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20080824-OYT8T00009.htm
ただし、この程度の規模の池ぐらいだと、案外効果の有無がはっきり確認出来るかもしれません。少なくとも悪臭ぐらいは改善される事が予想されます。
出来ればこの際、これを機会に池各所の微生物分布量やＣＯＤ・ＢＯＤなどの変化も徹底的に検証してもらいたいと思います。
それにしても、記事タイトルはいただけませんね。まるで効果があったかの様な誤解を与えてしまいます。
いつも感じるのですが、報道する側は活動を始めた時は盛んに取り上げますが、その後の追跡を行いません。
それでも、効果があった時は時々は紹介する事もありますが、なかった時などは全然記事にしません。
こういう報道のあり方も問題ではないかと思う次第です。
103. 技術開発者 — August 26, 2008 @08:13:44
＞ただし、この程度の規模の池ぐらいだと、案外効果の有無がはっきり確認出来るかもしれません。少なくとも悪臭ぐらいは改善される事が予想されます。
＞出来ればこの際、これを機会に池各所の微生物分布量やＣＯＤ・ＢＯＤなどの変化も徹底的に検証してもらいたいと思います。
なんていうか、こういう期待感こそがこの種のニセ科学言説の蔓延の元の様な気がするんですね。考え方の基本としては「生態系」なんです。たとえば、２０００年くらい前のオーストラリアみたいに、有袋類でバランスした生態系に、ディンゴの様な進化したほ乳類が持ち込まれると、生態系を変えますよね。でも例えば今のアフリカのサバンナに、そうですね、薩摩黒豚でも放り込んでみますかね。それまで居なかった種類だから爆発的に増殖してサバンナの生態系を変えると思いますか？たぶん、放した数があっというまにライオンどころかハイエナなどの捕食生物に食われて消えるだけではないでしょうかね。
ＥＭ菌を放り込もうとする場所における土壌細菌などの「生態系」というのを「昔のオーストラリア」と見るのか、「アフリカのサバンナ」とみるのかということです。この違いと言うのは、「まだ、いろんな菌による試行錯誤がなされずに、現在は最適では無い菌によって仮の安定生態系となっている」とみるのか「既にいろんな菌で試行錯誤されて最も適した菌で生態系が構築されている」とみるのかの違いです。
なんていうかな、昔の綺麗な湖沼では、乳酸菌群などの好気性菌も充分に活動出来た環境があったわけです。ところが水が汚れて下にヘドロが溜まるようになると、乳酸菌群の様な好気性菌はヘドロ中では駆逐されて嫌気性菌が多くなっていくわけですね。ここには環境に適応した「生態系」があるわけです。それを人間がどう思うかは別にしてね。つまり、汚れをどんどんと減らして行けば、別に好気性菌たはまた復活して生態系を変える事はできる「既に試行錯誤をへた生態系」だと私なんかは思います。その環境の方を変える目的で好気性菌の固まりを放り込んでも、環境が現在の菌群に適していて現在の菌群が活動しているなら、なんら意味は無いわけです。なんか、原因と結果がゴッチャなんですよね。
104. ＯＳＡＴＯ — August 27, 2008 @00:02:41
＞環境に適応した「生態系」
おっしゃるとおり、せっかく微生物に注目したというのに、信奉者の人達はこの視点を見落としがちであるという印象を受けます。
ＴＶ「宇宙船地球号」で行った挑戦「大都会ドブ川の奇跡」は、まさにその「生態系」の視点で行われていたものでした。これはつまり、汚染の根本原因を探りそれにメスを入れ、更に微生物達がより活発に動ける環境を作るというものです。
せっかくこういうお手本がありながら、未だに同じ事の繰り返しに失望させられます。
ＥＭを投入し、たとえそれでいくらか改善効果があったとしても、それは所詮一時しのぎに過ぎない訳です。肝心の微生物達の住む環境そのものを根本から何とかしなければ、いつまでたっても同じ事の繰り返しになるだけなんですね（だから比嘉さんは、「使い続けなさい」とも言っている訳ですが）。
その環境が、ＥＭを投入する事で変わるという「信仰」を抱かせてしまう所にＥＭの罪深さがあるのだと思います。
＞原因と結果がゴッチャなんですよね。
というより、完全に逆になっているのではと私は思っています。
105. TAKA — August 28, 2008 @02:14:49
その昔、汚れたお池がありました 臭いが酷くて、困ってました 浄化ー浄化ー、手段いずこ？ 環境ー保護ー、試みるの 予ー算不ー足、200万！200万以上もするの！みんなでホトホト、困ってました
その時、誰かが閃きました「比嘉さんのEM 投入すれば？」賛成ー賛成ー、それで行こう！乳ー酸ー菌の、エコで行こう！ EーMー菌の、効果は抜群 波動を帯びて 重力なみなみ、増やしてました
その後、団子と液体入れた お池はみるみる、波風立てた 成ー功ーした、臭い消えた！さーすーがーは、万能菌よ プーラーセーボ、みたいな期待は 波動で消して 効果の真偽は、三月（みつき）も先よ
…。
未来「かつて、団子のEMが世界を、跋扈していた。人類はそれを、『効果は抜群。だって、有益菌ですもの。』と信じ、世界中の池に投げ込んだ。」
未来「わが世の春を謳歌したEM団子たち。それもとうとう、わが手にした一つのみと成った。」
未来「私は潔く、投げ込むとしよう。この宇宙船から見える、あのエルゴな領域に。」
宇宙のゴミ箱「ポイ！」
未来「こうして万能なEM団子は、地球から消えた。」
未来「しかし私の波動が、重力のさざなみを立てる。」
未来「あの団子のEMが、最後の一つでは、無いのだと。」
こんな感じになりました。
106. ＯＳＡＴＯ — September 2, 2008 @00:42:24
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru16.html
確かにこれからの有機農業には微生物資材の活用は欠かせないものだと思います。
しかし微生物資材は別にＥＭだけではありません。他ではこのような研究も盛んに行われています。↓
http://www.kab.seika.kyoto.jp/introduction/index.html
本来大学という所は、様々な可能性を追求してゆく場だと思っていたのですが、どうやらここはＥＭオンリーのようですね。
＞「このようなプロセスでＥＭ技術を学んだ学生は、ＥＭ研究機構を中心にＥＭの関連団体の協力を得て、全国に就職をお世話する計画です。」
この一文を読んで、もう諦めの境地に至りました。
想像してみました。
卒業生「さあ、今日からこの広い畑で、比嘉先生のEM理論を実践するぞ。何しろ重力波でシントロピーだからな。思い切って投資したけど大丈夫。必ず元は取れる。」
「他の人も後で、誘ってみようかな。勝利の結果は見えているんだから。とにかく比嘉先生によれば、1+1が10にでも100にでも、マイナス100にでも成るんだから。その説明に僕は、納得したんだ。さあ始めるぞ！」
数ヵ月後…。『これが現実か』（参考：トロイカ）
「何を嘆く勝者 たずねるモグラ 畑で君は悲しむ 悩みはいずこ 何故にあなたは座り込む 実りはいずこ 」
「昨日の事だよモグラ 事実を受け入れた 底が知れたよEM もう先が見えた 期待した効果なし もう匙を投げた」
「クワを持つ手でEMを 倉庫に押し隠し 秋の実りは無いと 悲しく悟る 時間を無駄にしたと 悲しく悟る…」
108. ＯＳＡＴＯ — September 2, 2008 @22:44:30
今回のはちょっとキツイですね(^^;)。
109. やまたろう
— September 4, 2008 @11:35:28
＞＞「このようなプロセスでＥＭ技術を学んだ学生は、ＥＭ研究機構を中心にＥＭの関連団体の協力を得て、全国に就職をお世話する計画です。」
＞この一文を読んで、もう諦めの境地に至りました。
「大学」の研究室というよりは、「EM専門学校」と言った方が良さそうですね。その卒業証書に対する評価はさておき。
107.TAKAさん＞
＞「昨日の事だよモグラ 事実を受け入れた 底が知れたよEM もう先が見えた 期待した効果なし もう匙を投げた」
＞「クワを持つ手でEMを 倉庫に押し隠し 秋の実りは無いと 悲しく悟る 時間を無駄にしたと 悲しく悟る…」
私自身は、「微生物資材」として販売されている資材は、一つの選択肢に過ぎない（微生物の機能に着目すれば、一般的な堆肥でも微生物資材と言うことも出来る）と思っており、ミラクルな効果を期待するのは間違っていると思っています。
ただ、農作物の生育については、EM以外の変動要因が多い（というかEMによる変動はほぼ無視できる）ので、上記のTAKAさんご紹介のような反応となるには、次のような過程を経る必要があると思います。
EMの効果がミラクルであると説明され、それを信じてしまう
↓
期待（説明）された効果が発現しない
↓
自分の努力の欠如、EM以外の変動要因（気候等）に理由を転嫁できない
↓
匙を投げる
110. キムチ — September 9, 2008 @10:54:51
>本橋川はかつてハゼ釣りが楽しめたが生活排水などが流入し、ヘドロが底にたまり釣れなくなった。このため、同会は平成１７年７月から定期的に汚泥を分解する微生物を練り込んだ土団子をまくなどしたところ浄化が進み、昨年４月の調査ではイトミミズやゴカイなどの生物が確認された。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/080908/tky0809080240001-n1.htm
表現はぼかして書いてありますが、「名橋『日本橋』保存会」なのでEM団子のことだと思われます。
111. TAKA — September 10, 2008 @21:48:18
『ニセ科学問題。略してニセモン。究極のニセモン学者を目指して今、新人トレーナーの旅が、始まる！』
ホーフ君「やっと、森を抜けたorz。ん？あの池のほとりに見えるのは何？」アスミ先輩「どうやら、比嘉さんのEMのようね。」
ホーフ君「やったー。比嘉さんのEM、ゲットだぜ！さっそく、ナビでデータを調べてみよう。どれどれ、ポチッとな」
ニセナビ【名前：ヒガサンノイーエム。バンノウタイプ。二つの特性有り。扱い方により、100パー逆の効果が出てしまう。】
アスミ先輩「どうやら、本物のニセモンのようね。」ホーフ君「やったー。それでは改めて。」
ホーフ君『ニセモン、ゲットだぜ！』
ホーフ君「けっこう簡単だな。ニセモンを集めるのも。わざわざ探す旅なんてやめて、ここで待ってれば良いんじゃない？(^^」
アスミ先輩「どうやら、前途多難のようね。ニセモン学者への道は。」
オオボラ博士「ここで一句。『EMを、眺めてひさし、波動かな。ありえない万能効果も、川に流したと思えば。』みんなもニセモン、ゲットじゃぞ。」
ホーフ君「EM団子作ったけど、食べる？(^^」
アスミ先輩「シントロピーの波動を感じるわ。あなたの思考からは。」
解説「勇者たちは森を抜け、広い畑に出た。」
勇者「ん？何かが居る気配…」謎の生物『ザザザッ！』
勇者「あっ！あれは、ヒガサンのEM集団だ！どうしよう？」
『あなたのターン』「選択肢。1.EM団子を与える。2.重力波を浴びせる。3.万能ですね、と声を掛ける。4.科学的根拠を問う。5.言い訳を聞いてあげる。6.畑の中心で環境保護を叫ぶ。」
勇者「目には目を、EMにはEMだ！」
解説「勇者たちは、持っていたEM団子39個を、全て畑に投げ込んだ！」
解説「ヒガサンのEMたちは、笑っている！」
『ヒガサンのEMのターン』「ワレワレハ、ニセモンダ。アナタガタトハ、チガウノダ」
勇者「なんだ、ニセモンか。相手して損した。先へ進もう。」
解説「勇者たちはスルーした！」
解説「ヒガサンのEMたちは、泣いている。」
113. isaac — September 16, 2008 @17:24:29
「安房の海を守り育む会」という団体ですが、調べてみるとあちこちでEM団子の活動をしているようです。
114. ＯＳＡＴＯ — September 19, 2008 @23:02:30
私も気になってちょっと調べてみました。
この団体は、はなからＥＭオンリーのようですね。↓
http://www2.city.tateyama.chiba.jp/Guide/?stoid=681&clrAllTpc=1
この中のＰＲで、「平成１６年春には２０年ぶりくらいと思われるばか貝の大量発生がありました。」などと書かれていました。
その活動の様子はこちらでも報告されています。↓
http://www.unet.or.jp/news99.html
それでこの年の議会の様子を見てみると、盛んにＥＭについて討論されています。
しかし市側の報告では、
「はっきりと水質が改善されたという結果が得られていない」
となっており、行政としては様子見という状況です（赤印の発言を辿ってみて下さい）。↓
http://www.kaigiroku.net/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=chitats&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac16%94%4e&B=-1&T=1&T0=70&O=1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=34&N=183&W1=%82%64%82%6c%8b%db&W2=&W3=&W4=&W5=&W6=&W7=&W8=&DU=0&WDT=0
ただＥＭ菌についての議論はこの平成１６年がピークで、現在市では下水道と浄化槽設置事業に重きを置いているようです。
ただしこの団体には、市民の環境浄化への協力という点から、今でも年間４０，０００円弱の補助が降りてるようです。
で、今現在ここはどうなってるかと言いますと、一番最近のブログを見た所では、↓
http://pretty333.at.webry.info/200805/article_3.html
どうやらあまり効果は現れていないようですね。
この河川については、一刻も早い浄化設備の充実が待たれます（現在下水道接続率は５９％だそうです）。
115. 一本松 — October 13, 2008 @11:56:18
中々真剣に問題を指摘しておられる意見もあれば何の根拠も無く口汚くけなしているだけの意見も見受けます。
ただ私が読んだ限りでは、殆どが実験的な根拠を持たず、仮定や想像でＥＭは危険であるかどうかを議論しているように見受けられます。（喩えは悪いですが 鼻くそが目くそを笑うの類ですね）
勿論ＥＭを推進している側にも同様の問題があると思います。
何かを妄信して無批判に突っ走るのは良くないと考えます。
新しいものを導入するにはその効果の程度と副作用（害）の有無を十分に検証する事が必要でしょう。
然しながら振返って現在の私たちの生活態度や自然に対する接しかたを考えると、化学文明の恩恵を身勝手に利用して合成洗剤等による自然破壊を全く意に介さない生き方をしている人が非常に多いようです。
色々な事に問題意識を持つ事は大いに結構ですが、問題を真正面から捉えて改善すべき点を指摘するのではなく、非難の為の批判の終わってしまっては建設的な面は全く生じない思います。
EMによる川の浄化を非難する人たちが、では川の浄化について何も考えていないのかと言われれば、それは全然関係ありません。
仮に善意であっても、効果が期待できないのみならず、もしかすると川を汚すだけかもしれない行為をするのは、結局のところ「何も考えていない」ことと同じです。
「効果があるかもしれない」にしか目がいかない人が多いようですが、検証が行われていない以上、「逆効果かもしれない」という可能性は当然あるわけです。それを指摘することは重要でしょう。もしかしたら、何もしないほうがまし、ということになるかもしれません。
いずれにしても、検証されていないものを使うことに対して、もっと厳しくあっていいと思います。
少しずれますが、「予防原則」という言葉をわりと簡単に使ってしまう人たちをよく見かけます。きちんと考えて使えば意味がある概念だと思いますが、ほとんど「ゼロリスク幻想」に近い使われかたをすることがあります。その伝でいうなら、効果の検証されていないEMなんか使うべきではないはずですが、残念ながら多くの場合、その手の「極端な予防原則」は一方向にしか適用されないようです。
＞一本松さん
立証責任を果たさず、効果が確認されていないままに河川の浄化等に用いているのですから、批判されて然るべきです。「非難の為の批判」などとは、的外れな論評と言えます。
きちんと実験計画を立てて効果を確認する責任は、効果を謳う側にある、というのは基本的な論理です。この場合の批判は、それが不充分である事を指摘する、となるでしょう。批判するには反証（否定的な実証的根拠）が要る、というのは当たりません。
目くそが鼻くそを笑う、というのは、悪い喩えという前に、喩えとしてそもそも不適当です。それは無理な相対化であり、自身の思考不足を正当化するためにメタな認識を仄めかす態度である、とも言えます。
効果が確認されていないのに投げ込んじゃいけないだろう、という話であるのだと思いますが、きちんと読んでおられないのかな。
118. ちがやまる — October 13, 2008 @14:53:14
警戒precautionというのは、よくわからないがまずいことにならないように注意してようというものです。
ある時、"precautionary principle" ということばを「予防原則」と訳した人がいて、その後ことばがひとり歩きをはじめた、という考えがあります。「予防原則」と言うから上のふたつが混じってしまい、なんでも効果をゼロにすればいいとされるようになったのではないか、ということから、"precautionary principle" は「予防措置原理（または警戒原則）」というようにしてはどうか、というわけです。
119. 一本松 — October 13, 2008 @21:49:36
「勿論ＥＭを推進している側にも同様の問題があると思います。
何かを妄信して無批判に突っ走るのは良くないと考えます。
新しいものを導入するにはその効果の程度と副作用（害）の有無を十分に検証する事が必要でしょう。」
私は専門家では在りませんのでＥＭの使われ方の実態は分かりませんが、「ＥＭ菌投入は河川の汚濁源」と断定されたタイトルに少なからず興味を覚えると共にこう断定されるからにはそれなりの科学的な検証をなされた結果だと思い内容を概観する気になったのですが、残念ながらこのタイトルを直接実証する内容にはぶつかりませんでした。
私の見落としでしたら、こう断定された方にお手数でもその部分の再掲をお願いしたいと思います。
効果と無害であることを実証する責任は、効果を謳う側にあるのは当然と考えますがですが、有害と断定するには有害であることを実証する責任を伴うと考えます。
要するに、私の主張は、効果や安全性の検証がなされていない事を批判するだけならば実証的根拠は不要であるが、汚染源あるいは有害であると断定するには実証的根拠が要るということです。
120. ＯＳＡＴＯ — October 13, 2008 @22:52:22
今改めて見てみたら、タイトルにリンクされているＵＲＬはもう切れていましたね。
�癸気縫螢鵐�されているサイトをご覧下さい。
あと、危険性についてですが、「えひめAI」の開発者の曽我部義明さんによりますと、ＥＭにもえひめAIにも糖分が３％位含まれているので、大量に投与すると逆に富栄養化をもたらしてしまい、アオコの発生原因にもなりかねないとの事です。
121. ちがやまる — October 14, 2008 @00:19:33
何がいいたいかというと、有機物を投げ込む、という行為はそれだけで有害側に荷担する行為なわけです。みそ汁一杯を流しに流すと、魚が棲めるレベルにまで希釈するのにどれ程（忘れましたがかなり大量だったと思います）の水が必要か、という話は聞いたことがありませんか？
ですから、だんごを投げ込む効果・無害性を証明する、ということはそういう環境への負荷を越えるだけの効果を示す必要があります。示されない間は「効果なし（中立）」なのではなく、環境をよごしている、とみなさざるを得ないでしょう。
なんていうか、「どういうメカニズムで河川がドブ化するのか」を理解してこその環境問題でしょう。そのメカニズムに対して、何の理解もしない人だけが、好気性菌をまぶした有機物を河川に投げ込んで自己満足に浸ることができるわけです。
簡単に説明しますと、河川に流入した有機物を好気性菌が分解するのには酸素が必要です。もともと河川の水は空気に触れていますから、河川にはわずかに酸素が溶け込んでいるわけです。河川に流入する有機物が少なかった昔は、河川水中の酸素は好気性菌が有機物を分解するのに充分な量あったわけですね。ところが、流入する有機物の量が増えると河川水に溶け込んだわずかな酸素を好気性菌が使って分解しても分解しきれなくなります。つまり河川の低層で酸素不足がおこるわけです。そういう環境では好気性菌は有機物を分解出来ません。その代わりに嫌気性菌が有機物を中半端に分解し始めます。好気性菌は有機物を二酸化炭素と水まで分解しますが、好気性菌は中半端な低分子量の有機物に分解する事で生きていくエネルギーを取り出すわけです。そのため、酸素不足の起こった河川の低層では、嫌気性菌が中途半端に分解した有機物が沈殿してヘドロ化が進むわけです。
考えていただきたいのは、「ヘドロ化が進むと嫌気性菌が優性になり好気性菌が劣性になる」というのは、好気性菌が足りないからではありません。河川水に本来とけ込める量の酸素に限りがあり、その量で分解出来る以上の有機物が流れ込むことにより、酸素が無くても中途半端に有機物を分解して生存が成り立つ嫌気性菌が優性になっただけのことです。そこに、有機物に好気性菌（菌そのものもまた有機物ですが）をまぶしただけのものを放り込むのは自己満足以外のなにものでも無いのは、簡単に分かることでは有りませんか？
123. トンデモブラウ — October 14, 2008 @10:01:24
見た目だけを気にする浅い認識だと、pHの低い火山湖とかの透明度を見て感動したりしますが、まさか生物の住めない環境が素晴らしいと思う人は、水伝に感動する人よりはきっと少ないでしょう。
技術開発者さんが分かり易く説明してくれてますが、「環境問題」というのは人間からの一方的な見解だけでも半端なく入り組んでますので、浅〜い知識だけだと上っ面だけ見て誤解することになるかもしれません。
気をつけないと。
124. TAKA — October 16, 2008 @00:52:44
私は、比嘉さんのEM菌の正体と、効果の詳しいメカニズムを、知りたいです。
このままでは、「ただ川を汚しているだけ。」と成りそうで、怖いです。
善意のつもりで頑張っている人たちが、可哀想です。
でも、あの比嘉さんご本人は、他人の検証を、拒否し続けているとの事。
残念です。
せっかくの万能効果なのに。
まったく逆の効果が出ているのに。
完全に疑いの目で見られているのに。
他人の検証をきちんと受けたら、比嘉さんのEM菌も、より適正な評価を受けるはずなのに。
残念です。
でも今は、少し希望を持っています。
一本松さんが、「ＥＭ菌投入は、河川の汚濁源には成らない。だから心配するな。」という証拠を、今すぐでも見せてくれそうだからです。
私は信じています。
一本松さんが、「いえ、私自身はそのような証拠、見た事が無いです。」と仰らない事を。
私は期待しています。
一本松さんが具体的なデータを出して反論して下さる事を。
私には見えます。
並み居る批判者さん達が、「一本松さんの深い知識、鋭い洞察、恐れ入りました。仰る通りです。EM菌は河川に対し、全くの無害ですね。」と主張を変える、その瞬間を。
125. ogi — October 23, 2008 @00:07:09
どうして調べようと思ったかと言うと、ウチの社長（75）がEM信者で困っているのです。
最近信仰を強要するような態度が強く、「掃除にEM-Xを使って、部屋にある機械製品に噴霧するか」
とかそんなくだらないことで揉めました（妻には大笑いされました）。
信じない人間は頭が固い、ニュートリノとか目に見えない物質があるんだから
EMだって効果があるに決まっているし、私の実体験が証明していると言うのです。
本人は家庭菜園で使用し、野菜が美味しくなったと言い（こういうのって主観ですよね）
さらには、癌をEMを飲む事で直したと自負しており、一層強固な信仰心を持ったのだと思います。
科学では説明できない事が「ある」けど、それがイコール「EMを信じる」根拠にはならないし、
笑っちゃうような万能性と、それが書籍化されてるからと妄信してしまう態度がどうしても胡散臭いからイヤなのです。
トンデモを最新の研究と同列で語り、トンデモを理解できない
（「世界の全てを証明できない不完全な」科学を「妄信している」らしい）私みたいな人間は損をしていると。
どっちが妄信なんだ、何の宗教だよ！仮に善意からと考えても、押し売りは迷惑以外の何者でもないです。
そういう時に口から出てくる単語に、船井氏、比嘉氏、江本氏の名前があり、今となってはなるほどなと・・・。
もう高齢なので、考えを変えさせる事は諦めています。
このような業務に全く関係ない、しかも端から見れば大変下らない理由で
会社を辞めたいと思うのはとても恥ずかしいのですが、いいかげん決心をした次第です・・・。
こんな書き込みですみません、長文失礼しました。
126. TAKA — October 23, 2008 @01:24:44
心中お察しいたします。人には言えない苦労も有るかと思います。
今後、ogiさんの生活が落ち着いて、今の状況をゆっくり振り返られる日が来る事を、私は遠くから願っています。
ちなみに私の今の状況は、以下のような感じです。ogiさんの気晴らしに成れば、幸いです。
『状況砂漠』参考：東京砂漠
論が泣いている 無理を寄越されて 人は易しさを ニセに尋ねていたの
だけど…私は 好きよこの道が 先を見渡せる あなた…科学が居る
あなたの論で ああ 歩めるならば 辛くは無いわ この状況砂漠
科学を知れば ああ 躓かないで 迷わず行ける この状況砂漠
ニセの科学の 嘘は途絶えない 人の夢だけが 甘く流れて行く
あなた…科学なの 解かり合うまでは そうよ厳しさを 避けて行きたかった
科学の論に ああ 振り向きながら 道また望む この状況砂漠
あなたが居れば ああ 科学が居れば 道また辿る この状況砂漠
あなたが去れば ああ 科学が去れば ニセまた増える この状況砂漠
数多のニセに ああ 振り向かないで 道また辿る この状況砂漠
あなたが居れば ああ 科学が居れば 迷わず行ける この状況砂漠
ＥＭ問題で一番やっかいなのがこれなんですよね。
ＥＭがまるっきりトンデモならばもっと思い切った事が言えるのですが、いかんせん効果もそれなりにある事もあるんです。
要はＥＭは、「普通の」微生物資材なんです。言い換えれば、数ある微生物資材の中の一つであり、ＥＭだけが特別という訳では決してなく、効果が出る時もあればない時もある、それだけなんですね。↓
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/nogyosinko/sehi16/h16-2-9.pdf
飲む方のＥＭＸも、言わば乳酸菌飲料です。
これも上手に利用すれば健康に効果があるかもしれません。でも乳酸菌飲料はこれだけではありません。
問題は「盲信」なんですね。そしてその先に待ち構えてる世界。
社長さんは高齢のお方のようですので、これ以上説得するのはご無理のようですが、ただ気になるのは ogi さんです。
業務外の事とおっしゃっていましたが、仕事そのものには不満はないのでしょう？
それならば、こんな事で会社をお辞めになるというのは勿体ないかとも思います（今のご時勢の事もあるし）。
逆に、「しょうがねえなぁ」という感じで笑って済ませるという心の余裕があってもよいのではないでしょうか？
また、「ニセ科学」に興味を持ったならば、その身近なサンプルとして観察するとか、他にハマりそうな人がいたら正しい知識を教えて諭すとか、色々方策が考えられると思います。
ＥＭも掃除とか消臭には効果はありますから（勿論機械製品には要注意ですが）、そのようなものとして捉えておけばよろしいかと思います。
まあ、私ごときがどうこう言えるものでもありませんが、ただ勿体ないなと思った次第ですので。
＞ＴＡＫＡさん
何か、切ないですね…(^^;)。
128. ogi — October 24, 2008 @00:33:53
レスありがとうございます。
結果から言いますと、辞めずに続けることになりました。
給料日前後に言いたくなかったので、タイミングをはかろうと思ったんですが、今日の朝も揉めまして、
「文化論を語っているつもりは無い、たかが掃除、その命令を拒否するお前は何様なんだ」ということを言われたのです。
たかが掃除を大きくしてるのはどっちなのと、疲れ果ててしまい「怪しいものを使うことはできない、従えないので辞めます」と言ってしまいました･･･。
ですが、「たかが掃除の話で辞めるなんて話になんでなるのだ」と言われ･･･あちらの中では辞めると言ったことはなかったことになってるようです。
ウチは会社といっても社長含め3人しかおらず、矛先がどうしても集中するので、この先もこれがずっと続くのか･･･と思って辞めるということを考えていたのです。
ただ、別の考え方として、もし次の環境に（トンデモとは関係なくても）おかしな人がいたとして、自分はどうするんだということを考えて、OSATOさんの仰るような考え方をしようと思った次第です。実際仕事は嫌いではないのです･･･。
社長が引退とともに会社をたたむのを、できるだけ静かに待ちたいと思います。
社長は水伝も100サルも信じていたので、EMを少しでも認める発言をすると、きっとこちらが全てを受け入れたと思われてしまうので、できるだけ無反応でいたいと思います。
（100サルのトピックでトンデモを擁護する発言がありましたが、社長の発言かと思うくらい同じ主張で驚きました）
また長々と愚痴を失礼しました。妻には「あなたもどっぷり浸かってるわよ」と言われてしまいました（＾＾；
無知でいる事もダメだと思うのですが、急に情報を仕入れすぎたのかもしれません。これからも「たまに」覗かせていただきます。
それでは〜。
129. ＯＳＡＴＯ — October 24, 2008 @22:17:01
取り合えずは落ち着かれたようで安心致しました。
ちょっと考えてみたのですが、問題は掃除の時のようなので、試しに「えひめAI」の事を紹介してみてはいかがでしょう？ ↓
https://www.k-kirari.jp/e-commex/cgi-bin/ex_index.cgi
もしご存知なければ「えひめAI」で検索していただけたらと思いますが、これはＥＭと同じような微生物資材です。ただ中身はずっとシンプルで、自分で作る事も出来ます。が、効果はＥＭと同様、或いはそれ以上です（横浜ランドマークタワーのレストランでも掃除にはこれを使用しています）。
勿論「波動」なんてのはありません。
ＥＭの信奉者（特に信者と呼ばれる人）はＥＭしか知らず、またＥＭ「こそ」が最高であるとの考えでいるかと思われます。
ですから、ただ拒否するばかりではなく、「こういうものもある」という事を教えてみるというのも一つの方法かなと思います。
ＥＭ信者の人が、ＥＭと同様のものがスーパーで買える食材で一から作れると知った時、果たしてどういう反応を示すのか、また、受け入れるのか拒否するのか。
こういう別な視点を提供してみて相手の反応を観察するというのも面白いかもしれません。
勿論 ogi さんに強制するものでも何でもなく、これは単に私個人の好奇心ですので(^^;)。
130. やまたろう
— May 8, 2009 @09:52:03
このブログ内では、ホメオパシーの問題が今ホットですが、そのうちEMの比嘉氏も嬉々として参入しそうな気がするので、予め注意喚起しておきます。
エコピュア3月の連載記事
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru21.html
>深刻な不況で人々が職を失い、極限的な生活をする状況が増えれば、衛生問題はもとより、体の免疫力も、社会の免疫力（犯罪などを含む社会悪の抑制力）も低下します。このような最悪な状態に陥ってしまいますと、単なるインフルエンザも猛威をふるうようになり、様々な悪の連鎖が起こってしまいます。世界規模という観点から、現今で最も懸念される状態はトリインフルエンザパンデミックということになります。
>ＥＭを空気や水のごとく生活化してしまえば、個々人の肉体の免疫力を強化するばかりでなく、公共の場でも、ありとあらゆる所でＥＭを徹底して使うようになれば、社会の免疫力も強化されるようになります。したがって現在世界中で起こっている不都合な連鎖を断ち切るためにはＥＭを社会化するシステムを構築する必要があります。
現時点では4月1日付の記事が最新なので、新型インフルエンザについては触れられていませんが、次回更新時には間違いなく取り上げると思います。
「EMを空気や水のごとく生活化」は日本語としておかしいですが、
・EM石鹸を手洗いや洗濯に使って免疫力向上
・豚の飼育場でEM菌を散布してウイルス防止
位は言いそうな気がします。
参考
「ホメオパシーはインフルエンザに効きません」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1240968090
「報道ステーションでホメオパシー」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1232672820
基本的に「不安商売」ですから。困ったものです。
ご紹介の記事は妄想だけのトンデモ記事(ニセ科学というより)ですが、真に受ける人もいるのでしょうね。
警告は必要かもしれません
比嘉氏は、昨年6月にコスタリカで中米「ＥＭフェスタ」を開催しています。
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru17.html
この記事の中では、メキシコでは導入事例があったかどうかについては触れられていません。また、Google検索でもメキシコで使用されている事例を見つけることは出来ませんでした。
この時期に「導入していたところでは感染がなかった」とか言って普及拡大を進めないか、注意して見たいと思います。
なお、念のために繰り返しますが、比嘉氏の発言は、科学的にはまるっきりトンデモです（昨今の金融危機すら、EMを普及させることで解決できるかのような発言をしています）。
また、EM製品そのものは、一部の閉鎖的環境では効果ありとされる事例もありますが、大半は効果なしと見られています（少なくとも比嘉氏がうたう万能性は立証されていない）。
しかし、環境その他の要因によって、『主観的には』効果が見えることもあり、環境教育に手軽に利用されてきた（環境教育を利用した、と言ってもいいかも）面もあります。
ホメオパシーに比べて、人間の健康リスクや財布への被害は限定的だとは思いますが、いろいろな共通性が見い出され、根の深い問題だと思います。
133. hiro — May 19, 2009 @21:31:16
するからいいものも広まっていかないんだよ。
批判するくらいだったら使ってみてからコメントしなさいな！！
ＥＭは世界40カ国にも及び使われていて使ってダメだったということは
全くありません。
頭でっかちの人たちにはついていけませんね。
問題は比嘉先生ご自身が「検証」を軽視しておられることでしょう。
135. TAKA — May 19, 2009 @23:02:05
＞頭でっかちの人たちにはついていけませんね
「比嘉氏が謳うEMの万能効果に、疑問を抱きはじめた人」の気持ちになって、考えました。
『迷なるかな、いと甘きエコの人々』
迷なるかな、迷なるかな、迷なるかな。ニセ科学批判の神よ、kikulogのブログ主よ。
池と川と畑は、欺瞞の仕業に泣いています。いと甘きエコに、踊らされた人々。
読むべきかな、kikulogの記事に、寄りて来る者。いと甘きエコに、囚われた人々。
・・・・・・・・・
hiroさんの御言葉
＞批判するくらいだったら使ってみてからコメントしなさいな！！
「某ロボットアニメの若者」風に、考えました。「実際に使えば、完全に納得できるという保証でも有るんですか？」
136. ＯＳＡＴＯ — May 20, 2009 @00:03:08
EMサイドで紹介される事例は大抵は成功例ばかりなので、それだけ見ていれば失敗はないものと思うかもしれません。
が、実際は失敗例も存在し、EMよりも有効な微生物資材も存在します。
よく勘違いされるのですが、EMはまるっきり効果がないと言う訳ではありません。うまく使えばそれなりに効果も期待できます。
が、その効果というのは、別にEMに限った事ではありません。
何度も申し上げますが、要は、EMというものは別に特別なものではなく、【他の微生物資材と同様】であるという事です。
それを、EMは万能であるとし、人々を「盲信」させてしまうという所に一番の問題があるのです。
他のものを利用している人の例などを、参考までに。↓
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200609/bokasi.htm
138. 田部勝也
— May 20, 2009 @02:08:52
いや、EMは十分広まってますって(苦笑)。世界40カ国ですか……すげー。
だいたい、EMは「まったく活用したことのない人たちのこういうコメント」くらいで広まらなくなる程度のモノなんですか？
本当に良いモノなんだったら、もっとどっしり構えていたらいいんじゃないですか。無理に頭でっかちの人たちについていこうなんて思わずに。
139. あんね — May 20, 2009 @06:58:59
んじゃ、EMボカシで生ゴミ処理していた(10年近く)立場から。
「生ゴミをEMボカシ用バケツに入れておいて置くと、普通の生ゴミ用蓋付きバケツに入れておくのより、腐敗による悪臭はないです。その悪臭のなさの度合いは、EMボカシを入れた場合も入れない場合も同等でした。
一消費者の結論
"EMボカシ用バケツはオススメですが、EMボカシは使う必要はない"」
EMボカシ用バケツ・・・蓋はわりあい密閉、底は生ゴミの水気が別に溜まるよう穴付の仮底があって２重になっている
でもきっと
「それはEMボカシの発酵のさせ方が悪かったんだ」とか
「効果がでるまでやり続けなきゃダメです」とかの反論があるのでしょうね。
140. トンデモブラウ — May 20, 2009 @08:27:58
まぁ、「じゃあ使ってみればいいじゃん。」と言われるんでしょうけどさぁ、有効性の機序もエビデンスもはっきりしない「バクテリア入りの有機物懸濁液」を、有効に機能している廃水処理工程に投入するなんてリスキーなことはできないんだよね。
当然、忸怩たるものもあるし。
妙な排水を垂れ流して迷惑するのは、提言した親切な人”だけ”じゃ済まないのでね。
ホント困ったものだ･･･
141. かとう — May 20, 2009 @10:34:31
>世界40カ国ですか……すげー。
怖いですよね。
在来動植物が外来動植物の影響で絶滅って話もある昨今、
在来微生物が外来微生物に駆逐される懸念程度、気がつかないかな。
影響を、微生物が拡散しない、その土地の閉鎖環境を準備して、
相当期間検証してからやれよって事ですよね。
ただ、ちょっとした違いがあるとすればえひめAIはあくまで微生物による悪臭などの防止効果のみを謳っており「川をきれいにする」とか「化粧水が云々」はたまた「病を克服」といった万能効果を喧伝してはいないというぐらいですか。そこが重要といえば重要ですが。
単にモニタリング程度で済ますのではなく、ランダムサンプリングと二重盲検法による比較試験などをきちんと行なった上で有意な効果ありと出たのであれば構わないのですが。勿論試験の実施は利害関係にない県外の機関に依頼せねばなりません。
143. やまたろう
— May 20, 2009 @12:30:52
>在来微生物が外来微生物に駆逐される懸念程度、気がつかないかな。
以下の理由から「外来微生物に駆逐される」懸念についてだけは杞憂だと思います。
・EM菌由来の外来微生物の投入量は、在来のそれに比べて無視できるほど桁のオーダーが小さい
・EMに含まれる（とされる）菌は嫌気性なので、一般土壌中で優勢になることはほとんどない
何度か話題に上ったのですが、EMに限らずいわゆる有用微生物というやつは、非常に限定された閉鎖環境で、その微生物が有意に増殖する環境条件を整えないと、その系内で優位とはなりません。「EMも浄化槽の中だったら効果あるかも」というのはそのとおりです。
>133.hiroさん
>ＥＭは世界40カ国にも及び使われていて使ってダメだったということは
全くありません。
ひょっとして、この論理に基づいて言ってます？↓
「定義により、効く」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1241915183
いかに数多くの失敗例があっても、「効くまで使わなかったからだ」と言われてしまえば、それは失敗とは看做さないのでしょうな。
144. 技術開発者 — May 20, 2009 @13:00:11
>在来微生物が外来微生物に駆逐される懸念程度、気がつかないかな。
なんとなく、ＥＭ菌群を「特殊なもの」と考えてしまう傾向を強めかね内規もするので、私も少しコメントします。或る意味では「どこにでもいそうな菌」の集まりにすぎないんですね。だからこそ、「入れても無意味」である訳です。
なんていうかな、その菌がある方が良い環境なのにその菌が無いという状態の時には菌の導入は劇的に効いたりします。ただ問題はそんな環境がめったにないということなんですね。例えば皆さんが庭付きの新築住宅を手に入れたとしますね。でもって庭は山の底の方から掘ってきた山土が入れられていたとします。でもって、「折角庭があるんだから何か家庭菜園でも」と枝豆の種でも植えたとしますね。家庭菜園の本には「枝豆はあまり肥料をやらないように」と書かれていますから、それを守ったとします。ところが、生育が悪いわけですね。そんな人には「近所の畑から一握りの土を貰って根本に撒いてごらんなさい」なんてのが有効だったりします。これは、マメ科植物の根に規制して空気中の窒素を固定化して窒素肥料を与えるのと同じ役割をする根粒菌という菌が無い環境でマメ科植物を育てる時に行う「客土」と言われるものなんですけどね（笑）。こういう特殊な状態の時だけ足りない菌を補給するという意味があるわけです。これが、新築じゃなくて中古住宅で、前の持ち主もその庭で家庭菜園をやっていたら、客土なんて何の効果ももたらさない訳です。
或る意味で、ＥＭ菌群というのは「どこにでもいそうな菌」の組み合わせに過ぎないんです。すでに存在しているその菌たちがその環境で劇的な効果をもたらさないのは、その環境が菌群に合っていないというだけなんですね。そんなところに菌を入れても何の効果も無いというだけの話なんです。
145. かとう — May 20, 2009 @13:32:57
以前読んだ、「とりぱん」という漫画に、検疫している人の話
が載っていて、その人いわく「泥が入ってしまうから、入国者
全員の靴の底を洗いたい。」という話があったので、菌レベル
でも、在来・外来を気にしないとやばい事になると思ってました。
そう言えば、最近、アクアリウムをしている人の掲示板やwebを
見てましたが、菌類がいないと、魚や水草が生きていく環境が
うまく作れない訳で、「体で覚えた」り、よく勉強してらっしゃ
ったりして、菌の話がたくさんあって面白かったですよ。
#あまり読むと、魚を飼いたくなってしまうので、困りますが
146. やまたろう
— May 20, 2009 @14:14:31
>以前読んだ、「とりぱん」という漫画に、検疫している人の話
>が載っていて、その人いわく「泥が入ってしまうから、入国者
>全員の靴の底を洗いたい。」という話があったので、菌レベル
>でも、在来・外来を気にしないとやばい事になると思ってました。
泥の場合は、菌よりももっと大きい寄生虫とか植物種子とかの混入が疑われるので、「洗いたい」の対応で正しいです。
ちなみに横道ですが、「とりぱん」の舞台は私の地元の近くなので、情景がリアルに目に浮かんで面白い(時々恐ろしい)です。
自己レス失礼します。
比嘉氏が新型インフルエンザにも言及する可能性を予言しておりましたが、やっぱり言わずにはいられなかったようです。↓
http://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru23.html
>メキシコを中心に豚のインフルエンザがヒト型に変わり、毒性も強くなり、大流行（パンデミック）の兆しを見せ始めています。タミフル等を含め、いろいろな対策が考えられていますが、要は免疫力を高めるような生活とウイルス密度の高い場所（多数の人々が出入りする場）へ行く場合と帰った場合のＥＭ手洗いとうがいを徹底することです。
>トリインフルエンザや豚や牛の口蹄疫（こうていえき）、魚のウイルスなどすべてのウイルスに対し強い抵抗力を身に付けることは重要です。したがってＥＭを水や空気と同じように使うつもりでうがいや手洗いなどを徹底して生活化すれば今回の豚インフルエンザをはじめ、トリインフルエンザの人型によるパンデミックに十分に対応することが可能ですので、いざという時の心得として重ねてＥＭ生活をおすすめします。
本当に一定量のウイルスに暴露した場合は、当然ながら感染します。もちろん手洗いは重要な予防措置ですが、EMでことさらに免疫力が高まるわけではありません。
半ばテンプレートと化しているので淡々とした表現になっており、いたずらに不安をあおる別の商法ほどではありませんが、言っていることがトンデモなことには変わりはないようです。
148. かとう — May 20, 2009 @15:44:32
そういうことなのですね。
ありがとうございます。
うらやましいです。
あれ読んでると、鳥の餌付けがしたくなる。
アパートの三階なので、出来ないから助かってますが。
#でもベランダに・・・。自分を止めないと。
#つぐみんだけでもきてくれたら。。。ひよちゃんは来なくていいけど。（笑）
149. ＹＭＮ — May 20, 2009 @20:51:37
太平洋戦争のとき、日本海軍がガダルカナル島に飛行場を建設し（米豪分断という壮大な《と言うか壮大過ぎる》意図）、完成間際にアメリカ軍に乗っ取られ（殆ど建設要員だけで無防備だったのでした）、それを取り返すために日本陸軍は銃剣突撃を繰り返して多大な損害を出したことがあります。
ガダルカナル島まで進出することは日本の国力からして到底無理なことや、機関銃と自動小銃の時代に銃剣突撃が無理なことは、やってみるまでもなく必要なデータと紙と鉛筆があれば計算だけで分るはずのことです。
戦争に負けてみて、オペレーションズ・リサーチ的な手法を「アメリカ軍は数学で戦争をやる」と驚いたのでした（そのアメリカですが、ブッシュ政権下では少々昔の日本軍っぽくなってしまったようにも見えます）。
やってみなければ分らないことは山ほどありますが、やってみなくても分ることも山ほどあります。
「頭でっかち」は思考停止の正当化の呪文としてしばしば使われる感があります。
タレントの松尾貴史はが「オカルトでっかち」という本を書いていて、これはもちろん「頭でっかち」をもじったものです。
150. ＯＳＡＴＯ — May 20, 2009 @20:16:26
比嘉さんはこちらでも新型インフルエンザについて語ってます。↓
http://dndi.jp/19-higa/higa_8.php#
この中にこういう文言があります。
> EMを構成している主力の光合成細菌は強い抗ウイルス作用を持っていることは学会でも既に認められている事実であり、同じくEMの構成菌である乳酸菌や酵母も免疫力を高めたり多様な抗菌作用等が認められています。これらの作用すべて微生物の作り出す酵素によって起りますので、使用に当っては微生物が必ず生きている必要はありません。<
【EMを構成している主力の】と【光合成細菌は強い抗ウイルス作用を持っていることは学会でも既に認められている事実であり、】
とは、実は別な項目なんですが、これでさもEMに抗ウィルス作用があると学会で認められているかの様な印象を与えています。
また、
【同じくEMの構成菌である】と【乳酸菌や酵母も免疫力を高めたり多様な抗菌作用等が認められています。】も同様です。
しかしご存知のように、EM活性液の中にどれほどの光合成細菌が含まれているのかとか、それがどれほどの作用をするのかは実は誰にも分からない事なんですね。
しかもこの次が、
【これらの作用すべて『微生物の作り出す酵素』によって起りますので、使用に当っては『微生物が必ず生きている必要はありません』。】
と来るものですから、
「じゃあ、前の説明は何？」
となってしまうのですね。
比嘉さんの説明を聞けば聞くほど「？」が乱舞してしまうのですが、信奉している人に対してはこれで十分なのでしょうね。
151. ＯＳＡＴＯ — May 20, 2009 @21:08:51
しかもこの後、
>【消毒液がわりに】室内や人の触れるあらゆる部分に散布します。<
などと、非常に危うい発言もしています。
実のところ、鳥の餌付けについては、高病原性鳥インフルエンザのリスクを避ける意味から、最近は自粛するように指導されております。
自治体によるお知らせの例↓
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=2646&of=1&ik=1&pnp=50&pnp=2645&pnp=2646&cd=14958
巣箱やえさ台を用意して、遠目に楽しむくらいは良さそうですが、至近距離で餌付けするのはお勧めしないです。いや、かとうさんの気持ちに同意する面は多々あるのですが;;
153. T — June 4, 2009 @16:09:18
「効果」を妄信してばら撒かないことを願います・・・
154. やまたろう
— June 4, 2009 @16:35:45
>「効果」を妄信してばら撒かないことを願います・・・
ネット掲載部分だけ見ると、既に妄信して全面的にばら撒いてる感があります。児童の清掃写真とワンセットになっているあたり、なんとも悩ましいです。
記事前文では「有用微生物群（ＥＭ菌）の活性液を入れていた」とありますが、後段では「米のとぎ汁に糖蜜を加えて作った培養液を投入」とあるなど、表記が一定していません。
記者の不勉強により、主催者の言葉をそのまま並べているに過ぎないとの印象を受けます。もっとも記事としてとりあげる時点で見識を疑いますが。
155. isaac — June 4, 2009 @17:54:34
http://www.u-netyamagata.com/
http://www.yomiuri.co.jp/eco/wagamachi/20090601-OYT8T00718.htm
ＥＭ菌で水質浄化 山形
(写真) 池を浄化する「ＥＭ団子」を次々と投げ込む参加者（山形市宮町の「鳥海月山両所宮」で）
酵母菌や乳酸菌など約８０種類の微生物の集まりで、ヘドロや悪臭を減らす効果がある「ＥＭ菌」（有用微生物群）。これを使い、水質浄化などに取り組む動きが山形県で広がっている。
活動の中心は、同県南陽市のＮＰＯ法人「環境Ｕ―ネットやまがた」。農業を営み、同市議を７期務めた五十嵐諒さん（６２）が理事長となり、昨年３月に設立した。
ＥＭ菌は１９８２年、当時は琉球大にいた比嘉照夫・名桜大教授が開発した。五十嵐さんは２０年前に比嘉さんの著書を読み、ＥＭ菌で堆肥を作ったり、養豚場のアンモニアを分解して悪臭を抑えたりしてきた。
５年前にＥＭ菌の研究集会で比嘉さんに会い、水質浄化にも応用できると知って「もっと県内に広めたい」と一念発起。２００７年から、活用法の講座を公民館などで開くようになった。
健康食品販売店などで「原液」を購入し、糖蜜と水で薄めた「活性液」をつくる。活性液はそのまま池などに流してもいいし、泥団子にして投げ入れてもいいが、入れすぎないよう注意する。これまでに約８００人に方法を教え、ＮＰＯ法人設立後は県内でＥＭ菌を使う市民グループが１０団体ほど誕生した。土壌改良効果もあるため、サクランボやラ・フランスの低農薬栽培にも使われるようになった。
昨夏から、講座参加者らで山形市の神社「鳥海月山両所宮」の池の浄化を始めた。以前は池の水を抜いて清掃したが、住民の高齢化で難しくなったと神社側から相談を受けたためで、泥団子投入により、水中の浮遊物は１リットル当たり７４０ミリ・グラムから２か月で２９ミリ・グラムに減った。水底をさらう作業に比べ時間はかかるが、費用は１０分の１以下という。
「自然界に存在する菌だから、安心して使える。環境教育にもなるはず」。五十嵐さんはさらなる活用法を模索している。
（2009年6月1日 読売新聞）
156. いおんど — June 25, 2009 @14:56:05
三浦では成功しているとのことです。
なんでしたら北鎌倉の円覚寺の池でもやってみてきれいになったら成功と認められるでしょうけど。
「結果オーライ」的で、悩ましいところです。
158. まーくん — June 28, 2009 @10:46:22
生態系のﾋﾟﾗﾐｯﾄﾞは知ってますか？有用な微生物が増えると植物性ﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝが増える、次に動物性ﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝが増える、次に魚、水棲生物が増える、そして死骸や糞や様々な有機物を微生物が分解する。この正常な生態系のﾋﾟﾗﾐｯﾄﾞを甦らせる(きれいにする)手助けをするので有用な微生物群(ＥＭなど)を皆さんが使用しているのです！もちろん日和見菌と手を組んでですが！
この生態系のﾋﾟﾗﾐｯﾄﾞは東大の名誉教授も話していましたよ！
160. ちがやまる — June 28, 2009 @11:11:01
投入した時に生きていたものが、どのくらい生き延びるものなのか、調べた人がいるなら教えてほしいものです。
小網代って、森に囲まれた静かな湾なんですが、ここに泥団子を投げ込む意味はさっぱりわかりません。
161. ちがやまる — June 28, 2009 @11:40:39
> 生態系のピラミッドは知ってますか？有用な微生物が増えると植物性プランクトンが増える、
えーっと、もしかして生態系ピラミッドを間違えておぼえてるような気がするんですが、それはおいといて。
植物プランクトンが増えることが生態系にとって必ずしも良いことなわけじゃないってことは、話の前提じゃないかと思いますがね。
163. moorhen — June 28, 2009 @22:45:03
好気性微生物が活発に有機物を分解すれば水中の酸素が不足し、酸素呼吸するプランクトンや魚などは住めなくなります。
また、好気性微生物に代わって嫌気性微生物が活発になり、硫化水素などが発生して、さらに環境が悪化します。
この問題を解決するためには、有機物の流入量を減らすか、水中に酸素を供給してやるかのどちらかしかありません。
EMかなんか知りませんが、微生物を投入して解決するものでは全然ないんですよ。
164. zorori — June 29, 2009 @06:24:14
１０年ぐらい前に検見川の浜で遊んでいたら、青潮（だと思う）に遭遇した経験があります。遠目には一見きれいだけど、硫化水素の臭いがしました。
165. こなみ — June 29, 2009 @06:34:03
> 生態系のﾋﾟﾗﾐｯﾄﾞは知ってますか？
> 有用な微生物が増えると植物性ﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝが増える、次に動物性ﾌﾟﾗﾝｸﾄﾝが増える、
> 次に魚、水棲生物が増える、そして死骸や糞や様々な有機物を微生物が分解する。
化学は知ってますか？
有機物が嫌気的に分解されるとアンモニア，メタン，メルカプタン，硫化水素などが発生するということを知らないんでしょうか？メタン以外はひどい悪臭物質で，要するにドブがぷんぷん臭う状態になるわけです。だからね，分解されればいいというものではないんです。
それでは好気性のバクテリアを混ぜて，最終生成物を二酸化炭素や硫酸（窒素循環はかなり複雑なので省略）にしてやればいいかというと，彼らは酸素が連続的に供給されないと働きません。
生態系でどんな微生物が分布することになるかを決める要因としては，有機物やミネラルなど栄養分の濃度，それに酸素の供給の程度という，生育環境が絶対的に優先です。
自然界には，人間がわざわざ足さなくてもありとあらゆるタイプの代謝系をもつ微生物が存在していて，環境―この場合水底の泥表面とその1センチ下とではまったく異なるといった細かいニッチの集合ですが―によって出てくる奴は出てきますし，合わない奴は姿を「ほぼ」消します。ある環境でどの微生物ががんばるかというのは，環境によって決定される結果論なんですよね。
166. トンデモブラウ — June 29, 2009 @10:35:44
生物のほとんどいない酸性の火山湖なんて、素晴らしい透明度ですけど。
水は綺麗で完全な自然なのに、生物には優しくない。
綺麗な水の結晶、なんて話と同じ違和感を感じます。
汚い水は、凝集沈殿→限外濾過→逆浸透濾過すればいいのかな。
完成品は、都市部の水道水ですけど。（処理できない1〜3割強の汚い水は問題でしょうね。）
168. zukunashi — June 30, 2009 @21:21:30
http://www.ecopure.info/topics/topics_052.html
新聞は確認できませんでした。
うーん、例によって、なにがEMの効果でなにがそうじゃないのか、わかんないようになってますね。
追跡調査も必要ですね
170. e10go — June 30, 2009 @22:26:17
これに、噴水による暴露（ダム湖で実施例多し）を加えれば、より確実に浄化ができます。
菌を入れるより確実です。
http://blogs.yahoo.co.jp/simizu972007/44838197.html
http://www.env.go.jp/water/junkan/case2/pdf/02.pdf
171. D51 — July 1, 2009 @10:28:33
Ａ案とＢ案を同時に実施して効果があった
皆さん、いろいろな情報を有り難うございました。
Ａ案とＢ案を同時に実施して効果があった場合、
１．Ａ案の効果でＢ案は関係ない
２．Ｂ案の効果でＡ案は関係ない
３．Ａ案もＢ案も効果がある
４．Ａ案もＢ案も効果が無く、環境など別の条件が変わっただけ
などが考えられます。
ＥＭだけで試さないと効果は証明になりませんね。
ある特定の場所の水質浄化であれば、「とにかくいろいろやってみたら、どれが効いたかわからないけど、浄化された」でもいいのだろうと思います。もちろん、逆効果のリスクもあるわけですが。
ただ、それでは他の場所に応用できないわけで、やはり「どういう場合に何が効くか」をきちんと押さえる研究は必要ですね
174. さんちゃん — July 1, 2009 @22:38:00
とかもあるのかな。
その場合、単独じゃ意味成してないことに・・・。
175. やまたろう
— July 2, 2009 @10:48:52
>５．Ａ案とＢ案、両方やらないと効果がない
とかもあるのかな。
>その場合、単独じゃ意味成してないことに・・・。
2案について実験区を作る場合、複合効果を見たいのであれば
1)ブランク
2)A案
3)B案
4)A案+B案
として、結果が4)>>1)又は2)又は3)であれば、メカニズムの考察はさておき、上記５．は証明されると思います。
もちろん、追試に耐えうる設定をしていただかないといけないんですけど。
176. ﾌﾟﾘｺﾞﾛﾀ — September 8, 2009 @17:01:20
http://www.rinku.zaq.ne.jp/ozaki/page039.html
うろ覚えですが、↑ここの協賛にある「大阪市漁業協同組合」の方がその有効性を説明していたと思います。信憑性を高めるために、淀川でＥＭを投入していない場所から死んだ貝を、ＥＭを投入している場所（定期的に投入しているんかい！）から生きたシジミを掬い上げていました。そういった映像を見て、パネリストの方々も「ＥＭ投げ大会とかやればいいやん」「いえ、すでにやっていますよ」なんてやり取りをしていました。
関西ローカルの番組ですが、どこかでその放送の模様を見られないかなぁ・・・
http://www.mbs.jp/puipui/toiawase/
↑ここの9月8日放送分の中段あたりにありますね。
20日と21日に中之島水上劇場周辺で投げ入れ大会があるみたいです。
う〜ん・・・
178. onbsoubi — September 8, 2009 @17:31:03
＞ﾌﾟﾘｺﾞﾛﾀさん同様、番組を見ていて、あ〜って感じだったんですけど、大好きな番組で、「やちゃった」感がありますので、
kikulogを読んでなかったら、そんなんがあるんだぐらいにしか、思わなかったとは、おもうんですが。
菊池先生、ご迷惑だと思いますが、毎日放送へコネクションがおありだと思いますので、一言釘を刺していただけないでしょうか。
自分でも、毎日放送へメールはしたんですが、放送局への影響力は、コネクションお持ちの科学者の指摘は、大きいと思いますので。
179. ohagi — October 6, 2009 @09:43:08
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/simin_kyodou/gaiyo19.html
堀を使って「実証実験」をするというなら、まだわかりますが、それなら子供を動員したりせずに、きちんとデータを取ったほうがいい
181. ＯＳＡＴＯ — October 7, 2009 @00:16:01
ここは「川をきれいに志隊」というＮＰＯが主体となって行っているようです。↓
http://blog.goo.ne.jp/i-hayasaki/d/20091005#
市側としては、市民に環境問題に関心を持ってもらいたいと思っているので、こういう活動に対しては中々規制はしづらいという立場でしょうね（日本橋川の活動がいい例です）。
ただし、やはりきちんとした検証は行ってもらいたいものですね。
大学がやってる市民講座かな。
EMの活動自体に大学関係者が関与しているわけではないと思いたいですけど、関与していたら嫌だなあ
「検証」が目的なら、きちんとやるべきだし、「浄化」が目的なら検証されていない方法を使っちゃだめだよね
もし、徳島大学関係者が関与しているのなら、強く反省を求めたい。
183. ＱР — May 26, 2010 @22:06:23
話を「報道ステーション」でやってました。
調べてみたら、これのことのようです。
http://ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru32.html
184. さいしんじょうほう — July 6, 2010 @11:59:50
http://www.emro.co.jp/topics/detail.php?srcid=619
【期日】 2010年7月19日（月・祝）
【内容】 日頃各地でEM活動を行っている方々を中心に全国一斉に河川・湖沼・海へ「EM団子」「EM活性液」を投入する事で、多くの人たちにEMを知って頂き、さらなる環境浄化に繋げていく
【場所】 個人や各グループが日頃実施している場所
【報告】 「グループ名（個人）」「EM団子・活性液の数量」「場所」を事前にU-ネット事務局へ
【主催】 NPO地球環境・共生ネットワーク（通称：U-ネット） TEL03-5427-2348
EMで海・河川の浄化 2010年7月19日《海の日》 ↓
↓クリックすると活動の詳細（パンフ）をご覧いただけます。
http://www.emro.co.jp/UserFiles/file/%E3%83%9E%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%A9UP/%E6%B5%B7%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%8A%95%E5%85%A5%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%8820100719.pdf
●ＥＭ団子の説明（パンフからの抜粋）
ＥＭを、泥や土と一緒に練込み、団子状にして、発酵・乾燥させたものがＥＭ団子です。
ヘドロのたまった川・海・湖沼・干潟などに投げることにより<ＥＭの定着を促します。
その結果、ヘドロが徐々に分解し元の生態系が蘇ってきます。その効果が現れ始めるのは目安として約３〜6ヶ月後です。
・現在、登録されているＵ-ネットの団体は、1000団体を超えていますが、登録をしないで河川浄化などの活動をしている団体なども多くあります。
・心をこめた活動により、川魚が、戻ってきます。ホタルが昔のように乱舞します。
憶測だけの討論だけでは、自然環境は甦ることはありません。
185. 何の団体？ — July 12, 2010 @22:55:32
186. 何の団体？ — July 12, 2010 @23:06:10
全部は読んでいなくて恐縮ですが、ここは批判ばかりし、反対意見ばかり探して、良い効果は基本的に目を向けない。
普通の人の感覚だったらやらないが、やるからにはなんらかの考えがあってのことだとは思う。
私は別にどっちでもいいのだが、EM推進派を「比嘉教授に対する妄信的」と捉えておきながら、懸命に反対する自分たちは「冷静な分析を進めている」なんてちゃんちゃらおかしい。
それに気づいてないこと、もしくはそれを認めたくないことに苦笑してしまう。
自分たちはEMに反対することに「妄信的」になっていることに気づいてもらいたいな、と思います。
基本的にEMの効果のほとんどは科学的な検証を受けていないと考えています。検証されているというのでしたら、第三者の査読を受けた論文をご紹介いただければありがたいです。
そのようなものを個人が使うところまで、どうこうとは思いませんが、たとえば自治体が税金でEM菌を川に投入などという話になれば、それは「どうこう」言わざるを得ません。
必要なことは、EM菌の推進者側がきちんとした検証データを提示して、第三者の検証を受けることです。
また、このエントリーの最初に戻ると、福島県という自治体が「微生物を川に投入するのは控えるように」と警告した以上、「効果があるはずだ」という思い込みだけで勝手に投入すべきではないことは当然でしょう。
もし、それに反論したいのであれば、必要なのは単なる言葉でも思い込みでもなく「科学的な検証」です。問題はそれに尽きています
188. PseuDoctor
— July 13, 2010 @00:12:00
＞何の団体？ さん
＞良い効果は基本的に目を向けない。
あぁ、確かに全部は読んでない様ですね。
＞やるからにはなんらかの考えがあってのことだとは思う。
まあ「なんらかの考え」はあるでしょう。でも、それでは何も言っていないのと同じ事ですね。
＞私は別にどっちでもいいのだが
こういう事を言う人が、本当に「どっちでもよかった」ためしが無いのですが。
＞自分たちはEMに反対することに「妄信的」になっている
いや、ここが一番面白い。「妄信的に反対している」と仰りたいのですね。一体何処を見て「妄信」などと仰るのでしょうね。反対意見ばかりだから？それだけではいかにも根拠薄弱ですよ。
189. Isshocking — July 13, 2010 @04:40:28
http://blog.canpan.info/takizawa-tiiki/archive/23
EM推進のかたは「科学的根拠」を出すべきです
単なる「信念」ではなく
191. くろおに — July 13, 2010 @12:51:19
妙高市におけるEM浄化法「浄化対策推進事業」実施概要
http://kumota.co.jp/jyokataisaku.html
ご紹介の企業は、妙高市で行われている「エコアクション２１認証・登録制度」に登録された企業で、市に対してこの会社独自の取り組み方を紹介しているだけのようです。↓
http://www.city.myoko.niigata.jp/guide_seikatu/kurasi/eco21/
まあ、ちょっと紛らわしいタイトルではありますが、今の所市としてはＥＭ使用に言及はありませんね。
193. くろおに — July 15, 2010 @09:32:43
おっしゃるとおり、今現在どこで実施しているかについては言及がないですね。はじめにの部分にある「旧妙高村にて採用、実績」に引っ張られてしまいました。
この旧妙高村は新井市と妙高高原町との合併により現在は妙高市になっているので、現在も旧妙高村の施設で継続している可能性があります。機会をみて市の担当部署に聞いてみます。
194. 斎藤孝雄 — September 7, 2010 @12:04:25
害をなすよりは、あらを探しているほうがまだしも建設的かもしれませんが、どう思います?
もちろん、EM推進のかたに望むもっとも建設的なことは「EM菌はたしかに河川の浄化に役立っている」という客観的な根拠を示していただくことです。
196. そあ — September 8, 2010 @02:03:10
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/seian/dog_cat_taiou.pdf
画期的な活用といえなくも無いですね。
「猫の嫌いなニオイ」ですか。それはきっとEM推進側からみても失敗してるんじゃないでしょうか。
実際のところは知りませんが、EMは悪臭はせずむしろ消臭として使える、というふれこみですので。
ところで逗子市は毎年EMを海岸に撒いているようですね。
逗子市総合計画実施計画
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/kikaku/jisshikeikaku20-22/jigyou.pdf
259ページ目より：
目的：観光資源である逗子海岸を快適な海岸にするために、EM活性液の散布により海岸の西側の悪臭除去及び海藻類を含む有機物の分解を促進し、砂質を改良する。また、本業務の目的、内容を海岸利用者及び市民に周知理解してもらうとともに、EM活性液の培養と散布にも参加を促すことによって、海岸利用者、市民による海岸の保全、砂質改良への意識を高める。
対象：逗子海岸において開催されるイベント参加者
手段：逗子海岸に漂着した海藻を、埋却する際に散布。また、海岸で開催されたイベントにおい て、参加者に対しEM活性液の効果・培養等を説明し、市民に培養してもらい散布
（引用終わり）
この事業に関しては、まちづくり市民委員から「効果が不明」「生態系を壊すのでは」というもっともな意見が出ていて(260ページ目)、市長ヒアリングにおいてもEM散布の実証実験の結果報告を求められたため、提出された報告書がこれ：
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/kikaku/jisshikeikaku20-22/kaigan_shiryo
EM菌の効果があるかどうかわからないがそれなりの結果は出ているものと思われる。
もう少し継続して行えば、顕著に出たかも知れない。
（引用終わり）
報告書を公開していること自体は大変良いことだと思いますが、内容としてこれはちょっとどうかと。対照区も設定してないような感じですし（もしかして職員もバカバカしいと思ってるのかも知れませんが）。
自分たちで実験しようと思わずに、文献研究でもすればいいのに。
198. moorhen — September 9, 2010 @12:32:54
・EMを無料配布。
・EM用の生ゴミ処理バケツの購入費用の1/3を助成。
EM研究機構によるＨＰの作成協力という形で、市のウェブページにEMの宣伝を堂々と載せています。
EMジャブジャブ作戦 ー佐賀県鹿島市ー
http://www.city.kashima.saga.jp/kankyou/ke_em1.html
批判も色々ある私企業と行政がここまでベッタリだと、あれこれ勘繰りたくもなりますね。
199. JosephYoiko — September 9, 2010 @13:25:00
＞佐賀県鹿島市では、環境対策として「EMジャブジャブ作戦」を実施しているようです。
これはまずいな。有明海が死ぬ。
抗議してみたいと思います。
200. ijim — September 9, 2010 @17:09:52
http://www.city.mobara.chiba.jp/hozen/CLEAN/namagomisyori.html#dendou
小中学校のプールにぶち込んでプール清掃を楽にしようなんてやっているみたいです。
http://www.city.mobara.chiba.jp/gikai/kaigiroku/H20/H20.3kai/H20_3_2.pdf
＜引用＞
３、ＥＭ菌を活用したプール清掃について伺います。地球温暖化防止をはじめ、地球環境を
守る、これは人類の最大のテーマでもあります。その中の１つに、ＥＭ菌を活用した環境保全
が注目をされております。ＥＭとは、エフェクティブ・マイクロオーガニズムズ、有用微生物
の頭文字をとった略称と聞いております。
さて、既に生ごみの処理にＥＭぼかしを使用し、ＥＭ菌で発酵した生ごみの堆肥を家庭菜園
はもちろん、本格的に農作物の増産に生かしているとの体験も多く聞くようになりました。ま
た、水質浄化や悪臭防止など、環境保全にも大きな効果が期待をされる非常なすぐれものであ
ることがわかりました。
沖縄の具志川市では、学校のプールの管理にＥＭ菌を活用しているそうでございます。どの
ように活用しているかと申しますと、プールを使わない冬の間、プールに水をためておき、そ
の中に有用微生物群ＥＭを投入します。そうすると、水中に堆積した汚泥はＥＭ菌によって分
解処理され、水が腐ったり悪臭が出ないそうであります。そして夏になり、いよいよプールを
使うとき、プールの清掃が洗剤を使わなくても大変簡単に済むそうです。そして、水を張り、通常の塩素消毒をします。今までこの塩素消毒によって目の充血を訴える子供やアトピーの子供にも影響があったようですが、ＥＭを使用するようになってから、不思議とそのような影響はなくなったそうでございます。あわせて、子供たちの環境教育にも大変お役に立つものと考えますが、今後、学校のプール清掃にＥＭ菌を活用する取り組みについての御見解をお伺いいたします。
次に、ＥＭ菌を活用したプール清掃についてお答えをさせていただきます。茂原市の小中学校のプール清掃は、従来どおり水抜きとともに、たまっているヘドロを流した後、デッキブラシで洗浄して２日ほど乾燥するという方法で行っております。既にＥＭ菌を活用してプール清掃を行っている自治体によれば、清掃が容易になるため時間を短縮できること、また、環境にやさしいこと等、ＥＭ菌はすぐれた効果を持っている旨の報告がありました。
なお、プール清掃にＥＭ菌を活用する場合、シーズン終了後に１つのプールに100から150リットル、そして清掃実施日の１か月前に150から300リットルを投入しておく必要があるとのことで、相応の予算措置が必要になります。したがいまして、効果や費用などについて早急に調査研究し、方向性を示していきたいと考えております。以上でございます。
＜引用終わり＞
http://www.city.mobara.chiba.jp/gikai/kaigiroku/H20/H20.4kai/H20_4_3.pdf
＜引用＞
次に、学校プールにおけるＥＭ菌の活用についてお答えをいたします。ＥＭ菌の活用は、既に東部小学校において本年度試験的に５年生児童の環境教育の一環として取り組んでいただいております。東部小学校では、10月に各児童が持ち寄った米のとぎ汁にＥＭ菌と糖蜜を入れて発酵させた約150リットルのＥＭ発酵液をプールに投入いたしました。そして２回目はプール清掃を実施する１か月前、つまり来年６月ごろを目安にＥＭ発酵液約300リットルを投入する予定となっております。そのほかの学校の導入については、東部小学校の結果をもとに検討し
たいと考えております。
＜引用終り＞
以上は平成20年の議事録ですが、今はどうなっているんでしょう。
EMが特別なわけではなく、適当な微生物でいいはずです。
「EMに限る」となると、おかしい気はしす。
プールについてもすでに議論がありましたが、効果はあるのかもしれません。これもEMでなくてもいいはずですが。
水洗用の水がEM菌入りらしいのはともかく、EM菌入りと称されたトイレットペーパーにはどうしたものかと思ったことがあります。（設置されているペーパー以外使用禁止と掲示されているのです。）
さてどのぐらい広がっているのか、「山小屋 トイレ EM菌」でググってみると、役所のサイトも出てきて少しクラクラ。先日の事業仕分け第2弾で山のトイレの整備助成が仕分けられていて、あーあと思っていたのですが、ちょっと複雑な気分です。
結局、そうやって「オカルト化」していくことが問題だと思うんですよ。それはEMの「万能願望」からすると、しかたないことですよね。
きちんと意味のあることにしか使わない、という謙虚さが足りないと、オカルトになっちゃう・・・
204. OSATO — September 9, 2010 @22:52:45
ご紹介の「逗子市総合計画実施計画」のＵＲＬはこちらでしたね。↓
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/kikaku/jisshikeikaku20-22/karte22.pdf
ここの事業は海岸に漂着した海藻を埋め立て処分する際、分解を促進するためにＥＭを散布するというもので、言うなれば「生ゴミ処理」ですからこの使い方は「あり」だと思います。
2008年の運用実績がこちらにありました。↓
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/syokan/mayor/kaiken/siryo2001111.pdf
海の家での使用もあくまで生活排水に対してのもので、こういう使い方ならばＥＭ本来の能力は発揮出来るものと考えます。
しかし菊池さんも仰ってましたが、これは別にＥＭに限った事でもないんですよね。
それにしても、確かにあの実験報告書はないですね。具体的な実験概要もなく、はっきり言って小学生レベルの報告書ではないかと。
＃１９８．の鹿島市の事例はちと問題ですね。ＥＭの説明が業者のＨＰのまんま、これはちょっと考えものです。
救いと言えるのは、あくまで家庭内での使用に留めている所でしょうか。これがこの後エスカレートしていかないよう注意しておいた方が良いかもしれません。
＞＃２０２．ymさん
トイレの消臭はＥＭの効果では有効なものの一つです。これについてはそう悲観しなくても良いかと思います。
ただこれもそうですが、ＥＭでなくても効く物は色々ありますね。
私が試している「えひめAI」も同様の効果がありますし、これなどこの間の新潟県中越地震での仮説トイレの消臭に活躍しましたから。
開発者の曽我部義明さんにお聞きした所、酸性の発酵液の成分が、アルカリ性の臭い成分を中和するという事だそうです。
ただし、
＞EM菌入りと称されたトイレットペーパー
やはりこれはちょっと…、う〜む。
EMの問題点は、ありもしない万能性によって「EMさえ使えば」という盲信につながっていることで。
なんというか「Aに効くものがBに効くとは限らない」なんて、当たり前の話なのに、なんでそうならないのか
なんとなく、消費者運動で一時はやった「カイワレが育たないから、体に悪い」みたいな話と裏表のような気もします(でも、違うのかもしれない)
206. moorhen — September 10, 2010 @12:11:41
「逗子市総合計画実施計画」リンク訂正ありがとうございます。
もちろん、使い道を限定するなら、EMは効くかも知れません。
しかし行政として問題だと私が思うのは、実際に効果があるかどうかの確証もないのに本格的に事業を開始し、さらに結果の検証をするよう指摘を受けてもおざなりな報告書を作成しただけで事業を継続するという姿勢です。
どうも「啓発活動なんだから効果が確認されなくても構わない」という甘い認識があるんではないでしょうか。
逗子市に限らず、各地の自治体のEMを用いた教育・啓発事業に関しても同様の印象を受けます。
環境保全において、住民の意識の高さは重要な要素です。実際にゴミを捨てたり排水を流したりするのは住民ですし、環境保全事業に予算を付けるにも議会を通じた住民の承認が必要なので、住民の理解と協力なしには環境保全は進みません。したがって一般論としては、住民の啓発のために話を単純化したり効果を誇張したりすることは多少は許されることかもしれません。
しかし、行政が啓発の材料としてEMを活用するのは、いわば「EM原理主義」の「布教活動」に加担することです。住民がEMの誇大宣伝を信じてそれ以外の対策を軽視することになればむしろ環境保全は後退します。EMを啓発活動として推進している行政（およびそれを肯定的に伝えるマスコミ）は、そのことをきちんと認識すべきだと思います。
× 仮説トイレ
○ 仮設トイレ
＞きくちさん
＞ありもしない万能性によって「EMさえ使えば」という盲信につながっている
まさにここが一番の論点でして、この思考の根本はEMに限らず、最近騒がれているホメオパシーにも通じるものと考えています。
このような「盲信」を生んでしまう背景にこそ、本当の問題点が存在してると思います。
208. e10go — September 10, 2010 @13:01:45
・日テレ・財部ビジネス研究所／21世紀の鍵を握る「水資源危機」問題
http://www.youtube.com/watch?v=qyR3rO7PxLY
池の水質浄化なら、納豆のネバネバ（ポリグルタミン酸）が良いですね。
効果も凄いけど、浄化スピードが速い！
・納豆ネバネバで池を浄化 大阪市・杭全神社【共同：ポリグルタミン酸を主成分とする水質浄化剤】
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/413.html
・ＴＢＳがっちりマンデー！！儲かる菌｢納豆菌｣
http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20090329/3.html
何れも、EMとは比べ物にならないですねえ。
残留物とかの問題はないのかな。
210. そあ — September 10, 2010 @21:11:15
http://www.miwa-land.co.jp/lohasstylepress/pdf/vol03_02_03.pdf
市長が代わってどうなるかと思ったんですが、継続しているようですね。とはいえ、あの報告書のやる気の無さをみると担当者も「どうでもいい」と思っているのかもしれません。
長島前市長は昨年から衆院議員になったわけですが、今のところ科学的に妙なことはしてないようです。
211. kjr — September 10, 2010 @23:09:23
地方公務員です。
moorhenさん
すみません。まさに住民の環境保全の自主活動だからという理由で補助金を出したことがあります。上司には、効果より悪影響が懸念されるものに補助金を出すのはまずいと説明したのですが、「善意だからいいじゃないか」と取り合ってもらえませんでした。
地域活動への補助金でメインは他事業でしたので、住民団体の方にはEMに根拠が無いことは伝えて、前面に出さないように伝えましたが。
環境部のときの上司は、「EM？バカじゃねえの」というスタンスでしたが。まあ、日ごろから浄化槽の微生物管理の技術的アドバイスをしている人間としては当然なのですが。
本当に非力で申し訳ないです。
でも、EMの問題点を認識している職員が個別に抵抗したところで、十分な後ろ盾がなければ押し切られてしまうのは仕方がないことかと思います。おそらくEM推進側には地方行政に食い込むための熱意も組織力も経験も十分に備えているでしょうから。
地域の環境保全は本来はその地域の行政や住民が主体的に取り組むべきと思いますが、EMがこれだけ地方行政に食い込んでしまっている現状では、もはや政府や権威ある学術団体がきちんと原則を示すべき問題なのだろうと思います。
原理は波動なんて代物が公的にまかり通り、あまつさえ海外にまで輸出しているとあっては、日本全体の恥です。
すごく汚れた川なら実験場にしてもいいのかもしれないけど、そういう意味では既にかなりの川が実験場になっているのだから、それらの結果をどこかでまとめて紹介してくれればいいのですが。もちろん、うまくいった(ように見える)例だけ紹介されてもしかたないので、失敗例も含め。
214. e10go — October 1, 2010 @19:11:44
＞遅いコメントですが、これは汚れを微生物に分解させるというのとは根本的に違う解決法なんですね。
＞残留物とかの問題はないのかな。
↓こちらのはコンクリートブロック中に納豆菌を入れていますので、「微生物に分解させる」のに該当します。
＞・日テレ・財部ビジネス研究所／21世紀の鍵を握る「水資源危機」問題
＞http://www.youtube.com/watch?v=qyR3rO7PxLY
残留物は問題なさそうですね。
http://koyoh.jp/mechanism.php
↓こちらのは「微生物に分解させる」のではなく、納豆菌が作ったポリグルタミン酸を使っています。
＞・納豆ネバネバで池を浄化 大阪市・杭全神社【共同：ポリグルタミン酸を主成分とする水質浄化剤】
＞http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/413.html
＞・ＴＢＳがっちりマンデー！！儲かる菌｢納豆菌｣
＞http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20090329/3.html
よく判りませんが、残留物が増えるとそのままでは問題あるかもしれません。
残留物（汚れのかたまり）は取り除くのが前提じゃないでしょうか。
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