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【ゴルフ】

星野英正が自己ベストのハーフ29

2013年6月30日 紙面から

◇ミズノOP<第3日>

 ▽29日▽岡山・JFE瀬戸内海GC(7404ヤード、パー72)▽晴れ 気温27・8度、南東の風3・8メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽出場70人▽観衆4538人

 星野英正(35)がアウトを5バーディー、1イーグルの29で回り、ハーフの自己最高記録を出し、この日7アンダーをマーク。通算12アンダーで日本人最高の3位につけた。前日2位の片山晋呉(40)はこの日1アンダーとスコアを伸ばせず4位。B・ジョーンズ(オーストラリア)が通算15アンダーで単独首位を守った。今大会の上位4人と、開幕からの国内獲得賞金2位までの選手が、男子ゴルフのメジャー第3戦、全英オープン(7月18〜21日、英ミュアフィールド)への出場権を獲得する(ともに有資格者をのぞく)。

 アウトの9ホールでパーがわずかに3つ。残りは1イーグル、5バーディーの爆発ぶり。驚いたのは、ほかでもない星野本人だった。

 「びびった。ハーフ20台なんて、プライベートでもなかなか出ない。この先、どうなるかと思った。それで後半、もっとがんばろうとしたら、ショットがぶれて、パットがショートし出した」。ショットがぶれ出した後半は、それでも我慢のゴルフでイーブンで持ちこたえた。

 驚きのスコアには、ちゃんと理由がある。変わるきっかけは「危機感」だった。2008年にメジャー大会のツアー選手権を制して5年シードを確保した。それからの4年は、体調不良にも悩まされ、成績が下降線を描く。昨年はついに賞金ランクが96位まで落ちた。今年だめならシード権を失う。根本から変えようと、今年に入ってプロのコーチと契約し、自宅から50分かけてジムに行き、スポーツ整形病院にも通って、体のケアにも力を入れた。

 「簡単に言うとバランスが崩れてた。例えばお尻の筋肉でも、右はすごくあるけど、左がまったくないとか。自分で思っているより、はるかにずれてた。インナー(体幹)の筋肉を中心に、医者やトレーナーと話し合いながら変えていった」

 肉体改造だけじゃない。スイングも大きな体重移動で飛ばしていたのを、軸回転で振るように変えた。今季5試合目の中日クラウンズで初めて予選通過し、8戦目のツアー選手権では22位まで成績を上げた。

 「半歩ずつだけど、よくなっていく実感があった。飛距離も伸びたし、方向もよくなった。悪くても試合中に修正できるから、安定感もある」と星野は効果を語る。スイングのバランスもよくなって、長年悩まされてきた腰痛も改善した。残り1日。首位のジョーンズとは3打差。日本人唯一の最終組で、星野が前の2人を追う。 (青山卓司)

 

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