静岡茶市場で29日、国産紅茶が販売された。緑茶の扱いが大半で紅茶取引は珍しい。
静岡市清水区の大型茶工場「茂畑共同製茶組合」(52戸)が製造した1234キロを上場。発注元の問屋「平岡商店」が1キロ当たり1000円を超える単価で買った。平岡陽一社長(54)は「緑茶も扱う東京の得意先から紅茶がほしいと頼まれた。セット商品に使うようだ」と説明した。
茂畑共同製茶組合の杉山信浩理事(48)は「紅茶作りは3年目。実績のある静岡の紅茶工場で教わり、製造経験を2年積んで、今年は風味に自信が持てた」と話した。
一方、県産二番茶の取引は終盤。JA担当者らによると、生産量は塩害などが影響した前年に比べて多くなりそうだ。沼津地区30%増、清水小島地区15%増で、JA静岡市管内も前年より多く、平年比でもやや多いとみられる。島田金谷地区も平年を超える見通し。
(松本利幸)
袋井・森 森町茶業センターに600キロ入荷した。1キロ当たりの高値、安値、平均はいずれも600円だった。30日は取引がない。
島田・金谷 産地問屋は消費地との情報交換に努めている。
牧之原 梅雨明けを控え、産地問屋は冷茶のPRに力を入れている。
藤枝 指導機関は体に良い「機能性おやつ」に緑茶を生かそうと呼び掛けている。
▽鹿児島県茶市場(煎茶約2万9080キロ。キロ・円)
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