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福島第1・廃炉工程表改訂 実現性に疑問の声続出 検討会
福島第1原発の安全対策を評価する原子力規制委員会の有識者検討会が28日あり、政府の廃炉対策推進会議が27日に改訂した廃炉工程表の見直し根拠や実現可能性に疑問の声が相次いだ。 規制委の更田豊志委員は、新工程表が原子炉からの溶融燃料の取り出し開始時期を約1年半前倒しした点を「どんな技術的根拠で可能なのか不明確だ」と指摘。建屋海側の作業用トンネル(トレンチ)内に滞留する高濃度汚染水が「最も高い潜在的危険」とし、「まず目の前の危険を排除してほしい」と求めた。 新工程表はトレンチ内の汚染水除去の完了を2014年度中としたが、更田氏は「難作業で可能とは思えない」と追及。東電の担当者が「(廃炉対策推進会議の)下部組織が提言した目標で、われわれが可能だと判断して盛り込まれたわけではない」と弁解する場面もあった。 第1原発では取水口や専用港の海水から高濃度の放射性物質が検出されており、規制委はトレンチから地下に漏れた汚染水が海に流れ出た可能性を指摘している。
2013年06月29日土曜日
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