沖縄戦:一人でも多く家族の元へ 遺骨収集ボランティア

毎日新聞 2013年06月30日 10時38分(最終更新 06月30日 11時05分)

沖縄の原野にあるガマ(壕)の入り口で見つかった歯2本が残ったあごの遺骨=沖縄県西原町で2013年6月22日、和田大典撮影
沖縄の原野にあるガマ(壕)の入り口で見つかった歯2本が残ったあごの遺骨=沖縄県西原町で2013年6月22日、和田大典撮影

 沖縄のガマ(壕<ごう>)や原野は、今も戦没者の遺骨が見つかる。推計で約3470人の遺骨が収集されないままといわれる。激戦地だった沖縄県西原町の山あいにあるガマの入り口では、歯が残ったあごの骨など2人の遺骨が見つかり、掘り出し作業が進められている。

 「歯は比較的丈夫でDNAを抽出しやすい」と沖縄戦遺骨収集ボランティア団体「ガマフヤー(壕を掘る人)」の具志堅隆松(たかまつ)代表(59)。家族の元へ返すことを目指し、年間約100柱を掘り出すが、実現したのはこの30年で1柱のみだ。

 厚生労働省は10年前からDNA鑑定をしているが、実施されたのは判明した1柱を含む31柱のみ。「鑑定で個人特定が100%できるわけではなく、氏名が分かる所持品など補足材料も必要」と厚労省の担当者は話す。

 これに対して具志堅さんは「鑑定されるまでのハードルが高い。遺族の高齢化で残された時間は少ない。希望する全遺族と見つかった全遺骨の照合に、国は積極的になってほしい」と訴えている。

【和田大典】

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