小名浜港へ、えい航を開始 浮体式洋上風車設備
楢葉沖で浮体式洋上風力発電の実証実験を計画する経済産業省などは28日、千葉県市原市の三井造船千葉事業所で建造した風車設備の小名浜港へのえい航を開始した。7月1日にも到着する。
浮体部分も含め全長120メートルにも及ぶ風車設備は、小名浜港で最終調整を受けた後、世界初とされる洋上変電設備とともに早ければ7月下旬にも楢葉沖約20キロの地点に係留される。
実証実験は東日本大震災の復興事業として、経産省が丸紅や三菱重工、三井造船、東大などで組織する「福島洋上風力コンソーシアム」に委託して実施。運転開始は10月の予定で、計画では来年度以降、さらに2基が追加される。
(2013年6月29日 福島民友トピックス)
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