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【大リーグ】

すすめ!パイレーツ 地区首位浮上 20年連続負け越し中のチームが7連勝

2013年6月30日 紙面から

◇パイレーツ10−3ブルワーズ

 すすめ!! パイレーツ−。米4大プロスポーツワーストとなる20年連続負け越し中のパイレーツが28日(日本時間29日)、今季初めてナ中地区の単独首位に浮上した。地元ピッツバーグでのブルワーズ戦に10−3で快勝し、9年ぶりの7連勝。両リーグ最高勝率6割2分(49勝30敗)で優勝争いの先頭に立った。先発右腕ゲリット・コール(22)が1907年のニック・マドックス以来となる球団106年ぶりの「デビューから4戦4勝」を達成するなど投手陣が安定。93年から続く“ボンズの呪い”を断ち切り、今年こそ暗黒時代に終止符を打てる…かも!?

 1993年から続く“バリー・ボンズの呪(のろ)い”が、とうとう解けるのだろうか。1回に3失点しても、今のパイレーツはへこたれない。2回に2四球などを絡めて6安打を集中し、打者12人で一挙7得点。これに力を得た“160キロ右腕”コールは2回以降を無失点で乗り切り、球団106年ぶりとなるデビューから4戦4勝を達成した。

 「チーム全体の頑張りだ。守備や攻撃に助けてもらった。自分の4連勝はうれしいけど、チームが好調だから、さらにいい気分だよ」。AP電などによれば、2011年ドラフトで全体1番目指名されたコールは、謙虚に語った。

 貯金19は34年ぶりで、6月28日以降にメジャー最高勝率をマークしたのも22年ぶり。この好成績は、メジャー全体で2位のチーム防御率3・20に支えられている。コールに加えて先発左腕ロックも7勝1敗と奮闘。守護神グリリーはリーグ最多の26セーブ、中継ぎエースのメランコンは両リーグ最多の22ホールドとブルペン陣は最強だ。

 とはいえ、チームに慢心はまるでない。「うちはその日に勝つことだけに集中している。一球一球に完全に集中しているんだ」とハードル監督。11年は7月中に地区首位に立ったが、8月以降19勝43敗と崩れ、72勝90敗でフィニッシュ。昨季も7月18日時点で地区首位だったのに、8月以降19勝39敗と2年連続で後半戦に大失速し、終わってみれば79勝83敗。2年連続で“大コケ”を演じているのだ。

 思い返せば、悪夢の始まりは92年10月14日、ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦だった。9回裏にバリー・ボンズが同僚の忠告を無視して左翼線寄りに守り、その結果、本塁送球がそれて逆転サヨナラ負けした。あれから延々と続く20年の暗黒時代。今度こそ、米4大スポーツ最長の“不名誉記録”に終止符を打ってみせる。

 

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