2013.6.21 20:45

遭難していた辛坊治郎氏らを救助、けがはなし

救助されたニュースキャスターの辛坊治郎さんと岩本光弘さん=21日午後、神奈川・厚木基地(撮影・鈴木健児)

救助されたニュースキャスターの辛坊治郎さんと岩本光弘さん=21日午後、神奈川・厚木基地(撮影・鈴木健児)【拡大】

 太平洋横断中のニュースキャスター辛坊治郎(57)ら2人の乗った小型ヨットが浸水した遭難事故で、21日午後6時15分ごろ、海上自衛隊の救難飛行艇が救命ボートに乗り移った2人を救助し、午後10時半ごろ、神奈川県の海自厚木基地に着いた。2人にけがはなく、体調は良いという。

 辛坊は厚木基地で「ご迷惑をお掛けしました」と述べ、報道陣に頭を下げた。その後、2人は22日午前0時すぎから東京都新宿区の吉本興業東京本部で記者会見し、辛坊は「救助にたくの人手や税金を使うことになり、反省しなければいけない」とあらためて謝罪した。 第2管区海上保安本部(塩釜)などによると、現場は宮城県・金華山の南東約1200キロ。救難飛行艇は午後5時55分ごろ現場付近で着水し、辛坊と、同乗していた全盲のセーラー岩本光弘(46)を助け出した。

 このヨットは「AEOLUS(エオラス)」。21日朝に右舷が浸水、船内のポンプでも排水できず、2人は太平洋横断を企画した事務所を通じて救助を要請した。直後にヨットを放棄し、救命ボートで助けを待っていた。

 現場海域は午後も雨が降り、救助時の波の高さは3~4メートル、風速16~18メートルだった。飛行艇は2機出動。1機目は悪天候のため着水できずに引き返したが、2機目が救出に成功した。(共同)