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速報

辛坊治郎さん「肺に影」もヨットで太平洋横断挑戦へ

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ヨットで太平洋横断に挑戦する辛坊治郎さん(左)と岩本光弘さんのコンビ

 ニュースキャスターで大阪綜合研究所代表の辛坊治郎さん(56)が、米国在住の全盲のセーラー・岩本光弘さん(46)と小型ヨットで太平洋横断する「ブラインドセーリング」に挑戦することを13日、都内で発表した。全盲のセーラーを含めた2人が太平洋横断に挑戦するのは世界で初めてという。6月16日に福島県いわき市を出航し、8月10日ごろの米サンディエゴ到着を目指す約8160キロの大航海になる。

 太平洋横断が長年の夢だった。小型船舶1級免許を所持し、ヨットマンの顔も持つ辛坊さんは「人生にはイベントが必要ですから。イベントのない人生なんて、つまんないじゃないですか。面白そうだねっていう一点です」と好奇心に満ちた笑みを浮かべた。

 早大時代の体育講義でヨットを選択した。同好会にも所属してその魅力にとりつかれ、現在は2艇目のセーリングヨットのオーナー。「夢を持ってるヨットマンはいっぱいいるけど、現実にチャンスが来る人はいませんから」と決断した。

 相棒のヨットは、2008年から11年にかけてタレント・間寛平(63)がヨットとマラソンで世界一周する「アースマラソン」に挑戦した際に使用した「エオラス号」。そのオーナー・比企啓之さんがレンタル希望者を募っていたところ、太平洋横断が夢だった岩本さんが手を挙げた。比企さんは「アースマラソン」で寛平のパートナーを務めており、今回もプロデューサーとして支える。寛平を通じて辛坊さんにヨットの心得のあることを知った比企さんは、岩本さんのサポートを依頼し、辛坊さんは快諾した。

 「私は海の盲導犬。主役はHIRO(岩本さんの愛称)さんです」と辛坊さん。だが、今回の挑戦が決まった後、念のために受診した人間ドックで初期の十二指腸がんが見つかり、昨年12月に摘出。さらに、この日は「若干、肺に影がある」と、最近のCT検査で判明したことも明らかにした。再検査の予定があるというが、「HIROさんは命の恩人。肺はたぶん大丈夫と言われている。これで行かなきゃ、かっこ悪すぎ」と笑い飛ばした。

 岩本さんはサンディエゴ在住の鍼灸師(しんきゅうし)で、国内外の視覚障害者のヨットレースで活躍。「僕と同じ夢を持ち、一緒にやろうと言ってくれた辛坊さんに感謝します。自分を信じ、二人三脚でがんばりたい」と日焼けした顔をほころばせた。2人は6月8日に大阪市内のヨットハーバーを出港し、練習を兼ねて福島県へ。同16日にいわき市の小名浜港を出発して米サンディエゴを目指す予定。到着は8月10日ごろで、航海日数は55日間を想定している。

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[2013/3/14-06:05 スポーツ報知]

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