韓国の家庭内暴力、先進国の5倍

警察、通報あれば必ず出動へ

 飲食店で働くチョン・ヨンジュさん(57)=仮名=は23年間にわたり夫に暴力を振るわれ、5年前に離婚した。チョンさんは離婚する前、ある地方都市で夫と一緒に小さな焼き肉店を切り盛りしていた。常連客も多く商売は繁盛していたが、チョンさん自身は客からもらったお金を手にしたことがなかった。金銭管理は夫が全て仕切り、チョンさんには生活に必要な金額だけを小分けにして渡していたからだ。それ以外のお金は夫が全額、株につぎ込んで水の泡になった。チョンさんが反発すると暴力や暴言を浴びせられた。警察に通報してもすぐには出動してくれず、助けてくれなかった。結局、チョンさんは家庭内暴力の被害者のためのシェルター(避難所)に避難し、そこで専門家の助けを借りてようやく離婚できた。

 今後は家庭内暴力事件の通報があれば警察は必ず現場に出動し、常習的な暴力を振るう人物については原則として拘束・捜査することになった。加害者が警察官の捜査に素直に応じなかったり、接近禁止命令など警察の措置を無視したりしたら500万ウォン(約43万円)以下の過料も科せられる。

 これは女性家族部(省に相当、以下同)、警察庁、教育部、法務部などが28日、チョン・ホンウォン首相の主宰で国家政策調整会議を行い、家庭内暴力を減らすため発表した総合対策の中核的な内容だ。

 韓国は家庭内暴力の割合がほかの先進国に比べて最大で5倍高い。

金秀恵(キム・スへ)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース