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アンコール遺跡 古代都市確認6月29日 4時35分
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カンボジアのアンコール遺跡周辺で、筑波大学などの国際研究チームが、ヘリコプターからレーザー光線を当てる方法で熱帯林に埋もれた遺跡の調査を行った結果、およそ30平方キロメートルの範囲にわたる古代都市の跡が初めて確認されたことが分かりました。
筑波大学やオーストラリアのシドニー大学など7か国で作る国際研究チームは去年、カンボジアのアンコール遺跡周辺で、地雷などで地上の調査が困難だった地域にヘリコプターを飛ばし、上空から特殊なレーザー光線を当てる方法で熱帯林に埋もれた遺跡の調査を行いました。
その結果、アンコール遺跡の北東およそ40キロに、水路などの構造物がおよそ30平方キロメートルの範囲に広がっていることが分かったということです。
この地域ではクメール王朝初期の9世紀ごろに造られた古代都市、「マヘンドラパルバタ」の寺院が一部、見つかっていますが、広い範囲にわたって構造物が確認できたのは初めてだということです。また、アンコール遺跡の1つ、「アンコール・トム」も熱帯林の中に道路や水路が格子状に広がり、その面積は判明していたものよりも4倍も広いことが分かりました。調査した筑波大学人間総合科学研究科の下田一太助教は、「熱帯林に広大な都市遺跡が残っていたことが分かった。今回のデータを基に、アンコール遺跡をさらに詳しく調べていきたい」と話しています。
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