無題
- 436 名前:名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 22:13:55 ID:d4FfGvCS
- 設定とかキャラの名前とか、どなたか考えてくださいませんか?
SS書きたいんですが設定が思い浮かばず…
- 437 名前:名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 22:26:59 ID:WSFkElRh
- 坊主がー
野原でー
サバをー
蒸す!
- 443 名前:436:2010/12/24(金) 02:26:17 ID:sgK9hWrF
- 講義中に突然電話が鳴る。一番後ろで聞いてるからよかったようなものの、最前列だったら単位はまずもらえない。
誰かと思って画面を見ると司令官から。無視するといろいろ後々が面倒くさい。
「もしもし…」
小さな声でバレないように、そっと出る。
『あおいちゃん、出動してちょうだい!』
「ええ、今授業中」
『世界征服されるのと、単位とどっちが大切なの?』
「正義の味方的には世界ですけどぉ…」
『隣の美弥子ちゃんに代返しといてもらいなさい!』
「…だって、美弥子」
「はいはい、正義のヒロイン頑張って」
(ったく、あのおばさんこき使うんだから…)
先生にバレないように教室の後ろから抜け出す。
「で、場所は?」
『そこから5km先、だだっ広い野原があるでしょう?あそこに広範囲に出現してるみたい』
「タクシー使っていいですか?」
『領収書貰っといてね』
「はあい」
大学の学費を肩代わりしてもらう代わりに引き受けた政府が秘密裏に作った組織に私は所属している。
昔から正義の味方になりたかった私的には二つ返事でオッケー…したのはよかったものの、今は大学の講義はさんざん、バイトもできなくてなかなか散々な毎日を過ごしている。
「着いた!あ、領収書お願いします」
きっちり領収書ももらって現場に到着する。
タクシーがいなくなったのを確認して、私は左腕のブレスレットを空にかざす。
「メタモルフォーゼッ!」
青いラインの入ったスカート、ひらりと首に揺れるスカーフ。真ん中のブローチは青く光り、キラキラと太陽を反射させて輝く。
「フィンマークロウ、参上!」
- 444 名前:436:2010/12/24(金) 02:26:38 ID:sgK9hWrF
- しーん、と静まり返った野原。
「ちょ、誰もいないの?」
『フィン、その近くに敵が潜んでいるわ。気をつけて!』
司令官の声を聞きながら、感覚を研ぎ澄まして気配を探す。
ぴくん、と何かの気配を感じる。
「そこっ?」
手から水の衝撃波を放つ。どおん、と激しい音と砂埃が舞って、黒い影が現れた。
「さすがと言っておこうか、サバ女」
「誰がサバ女よ!フィンマークロウと呼びなさい…って…敵に大当たり?」
目の前の男は袈裟を着た、いかにもな坊主。ただし顔は深々と被った編み笠で見えない。
「我はお主を倒すためにやってきた。名を名乗るほどでもなかろう」
「っ、随分馬鹿にしてくれるじゃない!」
手のひらに集まる水を敵の体にぶつける。何発も撃っているものの、ひらりひらりと交わされて当たるそぶりも見えない。
(くっそ、あの生臭坊主…!)
一際大きな水球を放つ。耳をつんざくような轟音と、爆風に目を閉じる。目を開いたときには姿も形も見えなくなっていた。
「逃げたの?だらしないなぁ」
『フィン、逃げ…』
「え?司令官?」
司令官の声がザーザーと雑音混じりになる。ブツン、と音が切れて、それきり何も聞こえなくなってしまった。
「ええええええ、使えない!どうしよ…」
「余裕だな、サバ女」
「誰がサバ女よ、生臭坊主!って、え…?」
姿はないのに、声だけが聞こえる。
(どういうこと…)
声を辿って歩き回る。
「こっちだこっち」「だらしないのはお主の方だ」「指示がなければ動けんのか」
四方八方から挑発する声が聞こえて、そればかりに振り回される。
「これじゃきりがない…あ!」
最初にしたことを思い出した。耳の神経を遮断して、また気配へと神経を研ぎ澄ます。
何人もいるようだけど、本当の敵は一つ…。
ぴたり、場所がわかった。
「はあっ!」
最大級の衝撃を与えた。影がうずくまっていた。
「大当たり!私だってやればできるのよ!」
とどめを刺そうとそこへ向かう。うずくまる敵の編み笠がなくなっていた。
「最後にあんたの顔、見させてもらうわよ……」
「サバ女、甘いな」
(なによ、これ…)
ぐらん、と体が揺れて地面に倒れこむ。起き上がると敵は忽然と消えていた。
- 445 名前:436:2010/12/24(金) 02:26:58 ID:sgK9hWrF
- 「どこ、どこなの!」
「お主はもう我の術中に居る。諦めよ」
「何を…」
ぱち、ぱちと何かが爆ぜる音が聞こえる。どことなく体が熱くなってきた。
「いったい何をしてるの?」
「お主を料理したら美味いだろう。じっくりいたぶって蒸し焼きにしてやろう」
そこら中に撒き散らした水が蒸気となり、シュウシュウと音を立てている。
「熱っ!熱い、やめてよ、この卑怯者!」
「これも正攻法、勝てば良いのだ」
蒸気に触れる。びくん、と体が震えた。
(あ、つい…熱い)
体の外が熱いわけじゃない。むしろ、熱いのは体の中。蒸気に触った部分が、じんじんと体を疼かせる。
「あ、ああ…なんで、なんでぇっ?」
「だから言ったろう、お主は我の術中に居る、と」
いつの間にか坊主は編み笠を被って目の前にいた。
触ろうと思えば触れる。殴ろうと思えば殴れる。それはわかっているのに、手も足も出ない。
戦意というものが、完全に奪われていた。
「あ、っ…?」
体の力が抜け、野原にぺたんと座り込む。音に聞こえてこない声が、心を揺さぶりかける。
「お主は我とは戦えない」と。「お主にもはや力は残っていない」と。
蒸気が体中に当たる。戦うことよりも、そちらの方に欲求が向いていた。
「サバ女、いい姿だな」
「だ、か、ら、私は、っん、わた、しは…」
唇が緩んで、指がスカートの中へそっと向かう。
「わたしっ、はぁ…ああ、っんあ、私、」
戦士であろうと抗う。けれど、熱くなる頭は蕩け、体も火照っていた。
「私は、フィン、マーク、っは、あ、あああ!」
「ここまでの強靭な精神を持っているとはな。しかし、これで終いだ」
「あ、あああっ!」
坊主は唇を動かす。「お主は我の僕。正義とは無。悪こそが全て」
「あ、ああ、あっ…」
視界がぼやけていく。何度も繰り返される声に、少しずつ侵食されていく。
「お主は我の僕。正義とは無。悪こそが全て」
「悪こそ…全て…正義は…無…」
私は無…。目の前のお方こそが、全て。
- 446 名前:436:2010/12/24(金) 02:27:20 ID:sgK9hWrF
- 心臓がどくんどくんと鼓動を早く打つ。体が理性を失って暴走していく。もう私の手には止められない。
体を包む蒸気に身を任せ、指の淫靡な動きはますます激しくなっていく。
「ん、あ、きもちいよぉ…あ、はぁ、」
一本の指がちゃぷちゃぷと上下に入っていく。硬くなった乳首に服が擦れて気持ちいい。
「あ、はは…ん、はぁ…ああ、あ、」
「お主、我を欲するか?」
「貴方様の、何を…?」
「お主の欲するものを」
袴の下からも分かるそそり立ったラインに、子宮がビクンビクンと震える。
「生涯の忠誠を誓うならば、くれてやろう」
ぐしょぐしょに穢れた私にくださると言う。
「もちろん、誓います…」
「ならば、味わえ」
袴がしゅるりと衣擦れの音を立てて落ちる。現れたイチモツは、想像を遥かに超えた立派なものだった。
「ひ、ぐっ、あ、ああああ」
体の熱が全て繋がった場所へと集まる。体に、今までとは違う力が溢れていく。
「あんっ、ああんっ、ひぁ、ああ、いい、もっと…奥にぃ!」
ずぶずぶと一つになり、先端が一番奥へと当たった。
「あ、ひゃあ、あ、あ」
欲望に忠実に腰を動かしだす。
「あああ、いっちゃうっ…!私、いきます…ああああ!!!」
体の中にドクドクと注ぎ込まれるそれは、私の体中に染み渡る。
幸福感に包まれたまま、私は意識を手放した。
次に目が覚めたときにはあのお方のアジトにいた。それから何度もあのお方…サンガー様からの手ほどきを受け、私は誇り高き戦士へと生まれ変わった。
「力は馴染んだか?ダーク・マークロウ」
「はい」
首につけた黒のチョーカーは鈍く光る。今までの服は黒く染めた。
今まで私が感じていたやりがいなんてこれに比べたら…ううん、比べるのも申し訳ないくらい。
「次の司令部の壊滅作戦にはお主にも参加してもらうぞ。昔の仲間だが情はいらぬ」
「情などありません」
私が行方不明になってから、美弥子が新しいフィンに選ばれたと聞いた。
(代わりなんていくらでもいるのよ)
正義とは薄情で無。私はそんなつまらないもの捨てた。
「さて、今日も力を注ぎ込んでやろう」
「ありがとうございます。存分に戴きます」
モニターに映る美弥子の姿。
(あの子を堕としたい…)
サディスティックな願望に駆られながら、私はサンガー様のモノへとしゃぶりついた。
- 447 名前:436:2010/12/24(金) 02:28:27 ID:sgK9hWrF
- >>437さんのを参考に、坊主に野原でサバが蒸されたお話にしてみました。
稚拙なところあるかも知れませんがご容赦ください。
それでは、メリークリスマス。
- 668 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/07(金) 22:44:27 ID:hHr/uSVH
- 正月の笑点ぽく、こんなお題でたのむ
あいしている弟とか母とか、洗脳されて敵(兼人質)の手先にされている家族などに責められる
くやしい!でも……ってゆう王道な感じに、抵抗するも堕ちて欲しい
おちは奴隷じゃなくて、自分の意思で部下になったというような洗脳を頼む
ちちは清楚に小さめな正義のヒロインを頼む
- 669 名前:436:2011/01/08(土) 02:49:29 ID:V21yR/ud
- (今年はいい年になりますように…)
賽銭箱に大奮発して百円玉を投げ入れ、ガランガランと鈴を鳴らす。去年は突如選ばれた正義のヒロインになって、心の安息というものがどこかにいなくなってしまった。
(あおいちゃん…どうか、無事でいて…)
美弥子は敵に攫われた友人のことを思い描いていた。敵との戦いの後、ぷつりと切れた連絡。司令官は涙ぐみながらも、非情とも言える判断を下したのだった。
『フィン・マークロウは戦力外になった。代わりにあなたが正義の味方になって頂戴』と。
がむしゃらに、それでもいつか何もなかったようにあおいが帰ってくることを信じ、美弥子は戦い続けた。
もう年が変わろうとしている。ため息まじりに参道を歩いていた、そのとき。
どん、と巫女にぶつかった。
「きゃ、すみません!」
「こっちこそごめんなさい。怪我はありませんか?」
巫女の顔を見てはっとした。
「あおいちゃん?」
「…あおい?」
いなくなった友人に、よく似ている。目の前の女性よりももっとあどけなく、幼さが残るような顔立ちではあったけれど、一つ一つのパーツが、あおいを思い出させる。
「申し訳ないけど、人違いだと思います」
「…こっちこそ、すみません…」
「あ、そうだ」
懐に手を入れる。袂をごそごそと探し、チリン、と音が鳴ったのを聞いてにこりと笑った。
(本当に、あおいちゃんみたい…)
「よかったら、これどうぞ」
「あの、これは…?」
「ここの神社では売ってない特別なお守りなんです。肌身離さず持ってるとお願いが叶うっていう」
「え、そんな…悪いです…」
「いいんです。なんだか貴女、とても悲しそうな顔をしてるから…少しでもいい年になりますように」
会釈をして、巫女は去っていった。
美弥子はそれを見て、チリン、とまた鈴の音を鳴らす。心に澄み渡るような音色に、心が和らいだ。
(きっとあおいちゃんは帰ってくる…!いいえ、私が見つけ出す!)
熱く秘めた思いを胸に、美弥子は帰宅した。
お守りを握り締めて、強く願う。
「どうか、あおいちゃんともう一度会えますように」
手に持ったまま、ベッドで寝入ってしまった。
- 670 名前:436:2011/01/08(土) 02:49:50 ID:V21yR/ud
-
『美弥子!』
「あおいちゃん!」
いつもと変わらず、美弥子を呼ぶ声。目の前に、あおいが何食わぬ顔で立っていた。
『ごめんね、心配かけて』
「ううん、よかった…私…私…」
『もう…泣かないでよぉ』
(よかった…あおいちゃんが帰ってきた…!)
あおいの胸の中で、美弥子は声を上げて泣いた。喜びの涙が次から次へと流れていく。
やがて、それはまるで砂のように消えて。
「…夢…?」
手には鈴のお守りが固く握り締められている。もう片方の手で、確かに触れていたあおいの感覚を思い出していた。
「…きっと、正夢になるわよね…」
晴れやかな気分でベッドを降りる。下には弟の春弥が起きていた。
小柄な美弥子に対して弟は平均よりは身長高め。見上げるようにして弟と会話する。
「姉ちゃん、遅いよ」
「ごめんね、ちょっと疲れてたみたい」
「冗談だって」
あおいがいなくなって以来励ましてくれている、優しい弟が美弥子は大好きだった。
「今日はおせちよ」
母の作った料理に舌鼓を打ちながら、のどかに正月は過ぎていく。
そのまま平穏な日常が戻ってくればいいのに、と美弥子は思っていた。
その夜も夢を見た。普段どおり大学で、ごはんを食べながら。
「…あおいちゃん」
『今日はおせちだったんでしょ?いいなぁ、ウチは普通にごはんだったよ』
「お母さんが料理好きだからね」
『そういえばさ、おせちの数の子っていやらしいと思わない?』
「な、何言ってるの!」
『男の人のさぁ…くくくっ』
あおいはテンション高く猥褻なことを口にする。美弥子は若干の違和感を覚えるが、たまにこれくらいキツい冗談はとばしてくるのがあおいだ、と真には受けなかった。
「そんなこと言ってたら何も食べられなくなっちゃうじゃない」
『冗談だってばあ!』
「…変な夢だったなぁ…」
ちりん、と鈴を鳴らしてベッドから降りる。確かにあおいの夢を見られるのは嬉しいけれど、こんな夢では決していい夢とは言えない。
「おはよう、春弥」
「おはよ。今日もおせちの残りだって」
どうやら作りすぎてしまったらしく、お皿には昨日と同じメニューが並んでいた。
「ごめんね、でも味は変わらず美味しいから食べて!」
母が取り分けた中に、数の子が入っていた。
(やだ、私ったら…)
どことなく意識してしまう。
「姉ちゃん、具合でも悪いの?」と春弥に心配される始末だった。
「…そういえば、春弥の成人式はいつだったかしら?」
「んー、明後日だったかな」
「バカ、そういうのは早く言うの!」
わいわいと騒がしくなってきた。美弥子はそれを微笑んで眺める。
「美弥子も出る?成人式」
「私はいいよ、お母さんは春弥の晴れ姿見てくるんでしょ?」
「そうね、そうしようかしら」
- 671 名前:436:2011/01/08(土) 02:50:41 ID:V21yR/ud
-
それから二晩は何も夢をみず、成人式の当日になった。
「春弥、ネクタイ曲がってるよ」
「ん、サンキュー」
留袖姿の母と慣れないスーツ姿の春弥を玄関で見送る。
しんとしたリビングでのんびりとお茶を啜っていた、そのとき。
『美弥子!出動して頂戴!』
「こんな新年早々ですか?」
『敵に盆も正月もないわ。場所は…』
司令官の告げた場所を聞いて愕然とする。そここそは母と弟が向かった成人式の会場だった。
「すぐに、向かいます!」
心臓がどんどんと音を鳴らす。冷静に、と自分に言い聞かせても、涙が出そうになっていた。
(あおいちゃん、力を貸して…!)
「フィン・クリオネ参上!」
成人式会場は見るも無残に壊され、人っ子一人いなくなっていた。
「…ひどい…」
「ひどくないわ。これが戦いでしょ?」
「誰なの?!」
「久しぶり、美弥子」
「……そんな、あなた…」
自分と同じコスチューム。ただし、異なるのは色。
真っ黒に染まった服に身をまとい、妖艶な雰囲気を醸し出す怪人は、美弥子には信じがたいものだった。
「あお、い…ちゃん?」
「あおいなんて名前で呼ばないで。私にはダーク・マークロウという美しい名前があるの」
睨みつけられ、思わず足がすくむ。
「渡したお守り、きちんと持っててくれた?何をお願いしたのかしら、美弥子」
「あおいちゃんにもう一度会えるように、って…」
「でしょうね。よかったじゃない。こうやってもう一度会えたんだから」
勇気を奮い立たせ、毅然とした態度であおいに臨んだ。
「目を覚まして、あおいちゃん!」
「目を覚ますのはあなたの方よ。さあ、これを見なさい」
パン、と手を叩く。瓦礫の中から、二つの人影が浮かび上がった。
- 672 名前:436:2011/01/08(土) 02:51:10 ID:V21yR/ud
- 「春弥…お母さん!!」
埃で顔や服は汚れていたものの、傷はついていないようだった。棒のように突っ立ったままの二人のもとに、美弥子は駆け寄る。
「怪我はない?大丈夫…春弥?お母さん?」
焦点の合わない目で遠くを見つめている。魂を奪われた抜け殻のように、美弥子のことなど視界にも入れずに立っていた。
「この二人は私の人質。あなたが抵抗したらこの二人の命はないわ」
「卑怯よ、こんなの…正義を愛していたあおいちゃんならこんなことしない!」
「『正義を愛する』?…くく…はははは!!」
美弥子の下に歩み寄り、胸倉を掴み上げる。
「正義なんてものはくだらないのよ!悪こそが全て!その証拠に、お前はあたしの居場所にぬけぬけと座っているじゃない!」
「違う、あおいちゃん、信じて!!」
突き放され、そのまま床にしりもちをついて美弥子はあおいを見つめる。
「まあいいわ。その正義とやらがどこまで持つのか、見せてもらうわ」
口角をニヤリと上げ、あおいはもう一度手を叩く。
「姉ちゃん…」
「美弥子…」
ふらふらと、二人が動き出す。弟はズボンを下ろし、母は着物の帯を解き始めた。
「二人とも、何してるの…?ねえ、あおいちゃん、お母さんたちに何を…」
「黙ってればわかるわ」
美弥子の目には、弟の若く、脈動したイチモツが映る。成長期が来てからというもの、弟の裸体なんてみたことがなかったから妙にドキドキしてしまう。
「美弥子、痛くないようにしてあげるからね」
うりふたつの、姉妹みたいだと言われる母が、いやらしく笑う。
「やめて、目を覚まして…みんな!」
「抵抗はやめなさい」
びくん、と体から力が抜けた。あおいの言葉に従うように、美弥子の意思とは反して体は迫り来る二つの魔手から逃げようともしない。
「いや、いやあああ…」
ちゅぷ、ちゅぷ…と母の細い指が上下する。まだ男も知らず、はしたないからと自分ですることもなかった美弥子にとって、秘部を母に弄られるというのはとてつもない衝撃だった。
「美弥子、いいわねぇ。『残さず食べるのよ?』」
「あ、あう…」
一言を言われた瞬間、体に稲妻が走る。と同時に、三日前の夢の続きをするすると思い出す。
- 673 名前:436:2011/01/08(土) 02:51:36 ID:V21yR/ud
-
『そういえばさ、おせちの数の子っていやらしいと思わない?』
「な、何言ってるの!」
『男の人のさぁ…くくくっ』
「そんなこと言ってたら何も食べられなくなっちゃうじゃない」
『冗談だってばあ!…けど、黒豆は女のアソコに似てるし…おせちっていやらしいよね』
「あおいちゃん、怒るよ」
『いやらしいの好きなくせにぃ』
「そんなことない」
『美弥子って、知らないふりしてるけど、興味あるんでしょ?試してみなよ。きっと気持ちいいよ』
「ほんと…?」
『おせち食べるくらいの気持ちでさ、男のアレとか咥えてみると気持ちいいよ。ついでに美弥子のクリだって弄られたら』
(私はやったことがないから抵抗があるだけ…。やってみたら、気持ちいい…)
この三日間は夢を見なかったわけではない。あおいが故意的に暗示を植えつけていた。
「残さず…」
あおいの言葉に、美弥子は戸惑いを感じていた。けれど、体は正直に、母の愛撫に蜜を溢れさせる。
ちゃぷ…くちゅ…
「あぅ…あ、おかあさん…」
「いい具合に濡れてきたわね」
優しい顔で、美弥子の固くなり始めたクリをつまむ。
「あ、ああああ!ひゃう、あ、あ!」
(やっぱり違う、こんなの、ダメ…!)
「おか、さん…やめぇ…!!」
「初めてだから怖いのね。大丈夫よ」
「姉ちゃん、…姉ちゃん!」
「春弥ももう美弥子の中にいれたくてしょうがないわ」
「美弥子、怖いの?」
「こわい、こわいよぉ…」
あおいは笑うと美弥子にゆっくりと口づける。唾液を美弥子の中に移し、口内を犯し始めた。
(あ、何、コレ…)
体の奥を突き上げてくる感情。熱く、蕩けるような肉を欲するいやらしい感情が美弥子を渦へと飲み込んでいく。
(ああ…私、変わる…変わっちゃう…)
ずくん、と春弥の肉棒が美弥子の中に入る。
「あ、がっ…ああああ、何なのぉ…?!」
痛みに顔を顰め、弟に犯されているという現実に心が壊されそうになる。
「春弥、やめてぇ!!」
しかし止むことのない男の愛撫に、抵抗は弱まっていく。何よりも体が正直に応えてしまうのだ。もっと奥へ、もっと中へと太く立派な肉棒を導こうと腰を浮かせる。
「やめて、やめてよ…」
涙が零れる。悦びの涙か、悲しみか、もはや美弥子にはわからない。
- 674 名前:436:2011/01/08(土) 02:53:03 ID:V21yR/ud
- 「正義なんてつまらない柵に捕らわれてるからよ」
蔑むように、あおいは笑う。そして、自分の胸の前に両手をかざし、次第にそこに黒い球が鈍く光り始める。
「美弥子、あなたはどちらを取るの?正義のために私を殺す?それとも…私のために、そのつまらないものを捨てる?」
「あ、ああ…あおい、ちゃん…私は…」
母が美弥子のコスチュームの上から、胸を揉み始める。Aカップと小さめではあるが、形のよい胸の突起がコスチュームの上からでも固くなっているのがわかった。
「いやああああ!ダメぇ、ダメ…気持ちいいのぉ!」
「私からのプレゼントよ。受け取って!」
あおいは黒い球を美弥子にぶつける。
「ああああああああ!!!あ!がぁっ!っひゃあああ!」
黒い霧が纏わりつき、美弥子を四方八方から攻め立てる。
(どうして私はこんなに気持ちいいこと我慢しなくちゃいけないの?正義って、あおいちゃんよりも、この快感よりも大切なの?)
疑問が大きくなるにつれ、弟も、母も、霧も愛撫が激しくなっていく。
「もっとやってよぉ!ぐちゃぐちゃにぃ、奥まで挿れてよ春弥ぁぁぁ!」
ズプズプ…ぐちゅっ、と音がし、美弥子の奥へと到達する。
唾液と愛液にまみれ、霧に引き裂かれてしなやかな裸体が露わになっている。快楽に溺れる姿に正義の味方・フィン・クリオネの面影はない。
「あっ…イくぅ!いっちゃうのぉ!たくさんザーメンだしてぇぇ!」
精液で白い肌がさらに白く汚される。指で中から掻き出し、それを舐める様子は淫靡という言葉以外の何ものでもなかった。
「ねえ、美弥子。正義と私、どっちをとるの?」
その問いに、惚けたような、淫猥な表情のまま美弥子は答える。
(その質問を、私はどうして悩んじゃったりしたんだろう。あおいちゃんさえいれば、私は何だってよかったのに)
「もちろん、あおいちゃん」
「そうだよね、私たち、友達だもんね!」
「うまくいったようだな、ダーク・マークロウ」
「はい。美弥子は…いえ、ダーク・クリオネは私の親友ですから」
ダーク・マークロウ同様に染めた黒いコスチュームを身に纏い、ダーク・クリオネは笑う。
「サンガー様に永遠の忠誠を誓います」
「ならば、忠誠の証を」
「私に、悪の力をお与えください」
クリオネは愛しそうにサンガーのペニスに跨り、その力を何度も貪り続けた。
- 675 名前:436:2011/01/08(土) 02:54:46 ID:V21yR/ud
- >>654-657、668さんのをまとめて1本にしてみました。
相変わらずgdgdです。すみません。ではおやすみなさい。
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