- 2012-06-10 (日) 17:11
- 商業エロゲーム レビュー | 抜きゲー(和姦)
2. 近親相姦ものとして
本作を近親相姦ものとして楽しむなら、
エロシーンにおける描写の裏を読むようにして進めよう。
どうして姉は弟の我慢強くない反応をみて喜ぶのか、
どうしてそんなプレイをさせたがるのか、と疑問に思いながら、
伏線と思われるところを拾ってゆき、姉の心情を解釈するのだ。
本作では、姉の心情が直接的に描写されることはほぼない。
弟のいないところで姉視点に切り替わったり、気持ちをつらつら独白する等、
誰の目からみても解釈が一様となるような場面はエンディングまでない。
普段の姉は、かなりクールだ。
弟の射精をきっちり管理し、淡々とペニスやアナルを開発していく。
言葉責めでなじりもする。
だが、弟の反応への配慮も忘れていない。
時には失敗もし、そんなときは素直に謝ってくれる……。
そういう姉の態度や台詞回しから、姉の心情を解釈していく。
姉に対する弟の想いも合わせて考えると、ニヤニヤが止まらない。
そうしてこの不器用な関係にどっぷり感情移入していけばいくほど、
クライマックス付近に設置された爆弾の威力が増加する。
人によっては、豆腐のような心が消し飛ぶかもしれない。
本作の”それ”は、下手に”それ”に特化したゲームよりも破壊力がある。
未遂なのが救いだが、それでも胸を押し潰されるような思いがする。
しかし、そこが本作の良いところでもある。
何より本作は男性被虐に特化した作品なのだから、
精神的なマゾヒズムの存在が告知されなかったとしても許されるべきだ。
終盤はもう少し丁寧な描写が欲しいところもあったが、
他とは一味違った近親相姦ものとして興味深く読めるシナリオであった。
3. チープな名作
さて、ここまでは主にシナリオに焦点を当てて、レビューしてきた。
話をまとめると、本作は、
・姉によって弟のペニスやアナルが段階的かつ執拗に開発される
・姉はサディスティックに責めるが、弟をちゃんと気遣う
・近親相姦ものとして楽しむには描写の裏を読む必要がある
・精神的マゾヒズムがきついので、耐性がないとつらい
という内容であり、私としてはかなり好感を持っている作品だ。
これまで述べてきた内容のみに着目するなら、
人を選びすぎるほど突き抜けた作品として、高く評価したいところだ。
しかし、本作を総合的に評価するなら、どうしても高い評点はつけられない。
というのは、本作の全体的な出来はとてもチープだからである。
CGをみれば、5年以上前に進化を停滞させたような彩色が目につく。
テキストウィンドウは透過できないのに、
なぜか一枚絵は性器が画面下にくる構図ばかりだ。
モザイクはかなり雑で、覆う必要のないところも巻き込んでしまっている。
表情差分が不足しており、テキストの内容に照らして違和感を覚える。
演出的には少ない一枚絵を効果的に用いようとする努力がみられるものの、
そうすること自体が低予算の哀愁をひしひしと伝えてくるので、痛々しい。
グラフィック関係以外では、
BGMや効果音の貧弱さ、システムの使いづらさが弱点だ。
つまり、シナリオ以外のほぼ全部がチープなのだ。
評価にあたっては作品全体の完成度を重視するDLdouとしては、
いくらシナリオ面が優れていても、この完成度では良作以上の評点はつけられない。
しかしながら、本作には、他にはない突出した魅力があるのも事実だ。
もし本作の価値を一言で言い表すとしたら、「チープな名作」といったところだろう。
作りはどう見ても安っぽいけれど、
点数などでは表現できない価値のある作品なのだ。
ただし、その価値は、尖った魅力に支えられたものであるがゆえに、
ヒット作に備わっている類の一般性は皆無であり、
マニア向けの”希少価値”なのだけれども。
備考
基本CG枚数:31枚
エロシーン本数:38本(内訳:紗月 37/紗月&紗月の友達 1)
モザイク処理:サンプル画像と同程度。肛門修正済。
CV:紗月のみ。声優は非公開。
購入
PK版:(Amazon)(DMM)(Getchu)(駿河屋)
DL版:(DLsite)(DMM)(DiGiket)(Gyutto)
13cm(DLsite)
定価(税率5%の場合):PK版 3,990円/DL版 3,780円
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