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新疆の暴動 米「情勢を注視」6月27日 9時3分
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中国の新疆ウイグル自治区で26日、刃物を持った集団が警察施設などを襲い、27人が死亡したことについて、アメリカ国務省の報道官は、「情勢を注視している」と述べ、アメリカ政府として関心を払う姿勢を示しました。
中国国営の新華社通信によりますと、新疆ウイグル自治区のトルファン地区ピチャン県で26日、刃物を持った集団が警察施設などを襲い、市民や警察官合わせて27人が死亡しました。
これについて、アメリカ国務省のベントレル報道部長は、26日の記者会見で、「情勢を注視している。中国当局がきちんとした透明性のある捜査を行うよう望む」と述べました。
そのうえで、「現地ではウイグル族やイスラム教徒に対する差別が続いていると伝えられていることを深く懸念している」と述べ、アメリカ政府として、新疆ウイグル自治区の情勢に関心を払っていく姿勢を示しました。
新疆ウイグル自治区では、ウイグル族が、漢族との格差や政府による宗教活動の締めつけなどに不満を募らせており、4年前にウルムチで起きた暴動では、中国政府の発表でおよそ200人が死亡しました。
26日にトルファン地区で起きた襲撃で死亡した人の数は、これまで新疆ウイグル自治区で明らかになった事件の中では4年前の暴動以降最も多く、さらなる衝突が懸念されています。
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