米国株:反落、金融当局者の発言に注目-四半期末の調整も
6月28日(ブルームバーグ):米株式相場は反落。金融当局者の緩和策に関する発言が注目を集める中、四半期末の持ち高調整も見られた。S&P500種株価指数は月間で8カ月ぶりに下げた。
技術コンサルティングのアクセンチュア は大幅安。四半期の売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことが嫌気された。IBMはダウ工業株30種平均の構成銘柄の中で最も下げがきつい。損益が予想外に赤字となったブラックベリーは過去12年で最大の下げを記録した。
S&P500種 株価指数は前日比0.4%安の1606.28で終了。ダウ工業株30種平均は114.89ドル(0.8%)下げて14909.60ドルで終えた。米証券取引所全体の出来高はほぼ100億株と、3カ月平均を51%上回った。
バンヤン・パートナーズのチーフ市場ストラテジスト、ロバート・パブリク氏は「米金融当局者からさまざまな発言が聞かれる。当局者が送ろうとしているメッセージは、バーナンキ議長が先週した話より必ずしも明白ではない」と指摘。「これまでの押し目で買いを入れる理由は見当たらなかった。少なくとも機関投資家からは追随買いがあまり入らなかった」と述べた。
金融当局者発言米連邦準備制度理事会(FRB)のスタイン理事は28日、バーナンキFRB議長が先週の記者会見で債券購入終了の目安として失業率7%前後に言及したのは、「労働市場の見通しが大幅に改善されるまで」というこれまでのあまり明瞭でない概念に「具体性を持たせる」ことを意図したものだったと解説した。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は金融政策当局者がいつ、どのような形で緩和策を縮小するのか議論する間、市場は不安定な動きを続けるだろうと述べた。
S&P500種は年初 から13%高と、半期としては1998年上半期(17%高)以来の大幅高となった。
MNIシカゴ・リポートの6月の製造業景況指数 (季節調整済み)は51.6と、前月の58.7から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は55だった。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。
6月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)は84.1と、2007年7月以来の最高となる前月の84.5から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は83だった。速報値は82.7だった。
「下落は意外ではない」ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング、マネジングディレクターのマイケル・ジェームズ氏は「3日続伸の後、多少下げても意外ではない。しかし、この日は四半期末に当たり、強気筋は状況を複雑にし過ぎることは望んでいない。来週にかけて唯一確かなのはトレーダー主導の取引が続き、どちらの方向でも値動きが荒くなることだ」と述べた。
取引終了にかけて商いが大きく膨らんだ。午後3時59分以降の出来高は37億株と、この日全体の38%を占めた。ブルームバーグがまとめたデータによると、今月の出来高は平均で約71億株と、2011年11月以来の大商いとなった。
S&P500種のセクター別 ではヘルスケア株と通信サービス株の下げが目立った。10業種のうち8業種が下げた。一方、エネルギー株と選択的消費株は上昇した。
アクセンチュアは10%安。6-8月(第4四半期)の売上高が67億-70億ドルになるとの見通しを示した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は73億6000万ドルだった。IBMは2.3%安。
ブラックベリー は28%安。3-5月(第1四半期)決算が予想外の赤字だったほか、売上高がアナリスト予想を下回ったことが嫌気された。低迷する需要が響いた。3-5月期の1株当たり損失は一部項目を除くベースで13セント。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は8セントの黒字だった。
原題:U.S. Stocks Fall as Investors Weigh Fed Comments, QuarterEnds(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Nikolaj Gammeltoft ngammeltoft@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/29 06:41 JST