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津波想定し「合同訓練」 南相馬で中学生が手を引き避難

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高台にある避難場所に到着した児童ら
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南相馬市の鹿島小、真野小、小高中の3校は26日、同市鹿島区で初の合同避難訓練を行い、児童・生徒、教職員が津波を想定し高台への集団避難を体験、課題をチェックした。
鹿島小は海岸から約3キロに位置し、震災後は毎年、全校で避難訓練を行っている。今回は、鹿島小の校庭に設けられた仮設校舎で授業を行っている同市の真野小と小高中の児童・生徒らも初めて参加した。真野小は東日本大震災で津波により被災。小高中は東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされている。
3校の児童・生徒約450人が参加。地震が発生し津波警報が出された―との想定で、学校から避難場所の高台の万葉ふれあいセンターへ避難。子どもたちは、小学1、2年生たちが、中学生たちと手をつなぐなどして、3キロほどの道のりを約40分かけ移動した。
鹿島小の大谷校長は「中学生たちが年少の子どもたちの面倒をみてくれたのは成果。初参加の小学1年生には、避難ルートを覚えてもらった。一人になっても避難できるようにしたい。緊急時には保護者にメールで状況を知らせ、安全に子どもたちを引き渡せるようにする」と話していた。
(2013年6月27日 福島民友トピックス)
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