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「全国城サミットふくしま」開幕 若松で城の震災復旧討議

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石垣の震災被害、復旧について意見交換した城サミット=会津若松市・會津風雅堂
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鶴ケ城をはじめ県内名城の魅力を発信する第1回「全国城サミットふくしま大会」が27日、会津若松市で開幕。復興支援で行われたパネル討論では、東日本大震災による各城の被災状況や復旧計画などが示され、関係者が伝統工法を用いた修復作業の実施など、震災で得られた知識や経験を教訓として生かすことの重要性を説いた。
パネリストは同市教委文化課主幹の近藤真佐夫、白河市都市政策室文化財課長補佐の鈴木功、二本松市文化財保護審議会委員の根本豊徳ら5氏。近藤氏は鶴ケ城の石垣崩落が昭和初期など近世に積み替えが行われた場所に集中し、江戸時代の石垣は崩れなかったとし「修復には江戸時代の伝統工法を用いるべきだ」と指摘。鈴木氏は小峰城の石垣崩落の原因究明を進めているとしながらも「(原因として)樹木が考えられる。樹木が地震で大きく振られ崩れにつながった」と説明、石垣の直上に植物がある場合は対策を講じる必要があると述べた。
(2013年6月28日 福島民友トピックス)
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