WRAPUP1-EU首脳、銀行の破綻処理・予算・若者の失業対策で合意
* 若者の失業対策と中小企業向け融資促進が決まる
* 銀行の破綻処理のルールや次期中期予算案でも合意成立
[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)首脳会議は27日、若者の失業対策と中小企業向け融資促進策で合意した。これに先立って、銀行の破綻処理での新たなルールや次期中期予算案での合意も成立している。
若者の雇用促進、職業訓練・見習い支援や、特にユーロ圏債務危機の影響で銀行が資金不足となっている南欧の中小企業向けに、欧州投資銀行(EIB)が巨額を融資する計画が承認された。
欧州委員会のバローゾ委員長は記者会見で「約束を裏付ける資金面での合意がきょう成立した」と述べた。
ルクセンブルクで行われた協議では、投資家や大口の預金者にどのような形で将来的な銀行破綻の費用負担を求めるかについて、EU財務相が合意した。
これとは別に欧州議会、欧州委員会、EU加盟各国の交渉担当者が2014─2020年の規模9600億ユーロ(1兆2500億ドル)の次期中期予算案で合意。EUのファンロンパイ大統領は欧州理事会がこれを支持したことを明らかにしていた。来月に欧州議会が予算案を承認し、来年1月に執行されることになる。
銀行の破綻処理をめぐる新たなルールは、破綻行の救済に公的資金が注入されることを回避するために設計されたもので、各国が2018年から実施することになる。
ユーロ圏各国やEU加盟国における破綻行清算のための統一したシステムの基礎となるもので、欧州での銀行同盟構想でも第2の柱として位置付けられている。
欧州委員会は来週に単一の清算メカニズムに関する提案を行うことになるが、ドイツの反発で合意は簡単には成立しない見通し。
メルケル独首相はEU予算案に関する合意を歓迎。農業や研究、道路、橋梁、開発援助などあらゆる分野への新たな支出が可能になり、欧州の成長を促進することになると述べた。
<対立が表面化しない会議に>
9月のドイツ選挙前では最後となる首脳会議は、ここ3年のうちで最も対立が表面化しない会議の1つとなった。
危機管理、銀行同盟、トルコのEU加盟など、欧州にとって鍵となる課題についての結論が、ドイツの選挙後に持ち越されたとの幅広い見方があるが、メルケル首相は反論。
記者団に対し「ドイツで3カ月以内に選挙があるからといって、決定が持ち越されているような課題はないと認識している」と述べた。
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